連載小説 「Glory」①〜会社を辞めたくなったことがある人へ
2000年頃の日本。
40代サラリーマンが、不況の波に翻弄されながらも、自分の人生を問い直すまでの物語。
約500〜1,200字 × 全25話(予定)
会社に人生を賭けてきた彼が、新しい生き方に出会うまでの記録。
Glory 」①
あまりれいこ
第一章 全社員朝礼の知らせ
朝玄関を出ると、庭の小菊が咲いていた。
佐伯克彦は菊の花をそれほど好きではないが、小菊は別だ。可愛い花だと思う。
この日は、その花がなぜか寂しげに見えた。
佐伯の仕事は、全国チェーンのスーパーの販売員である。
自宅から片道2キロの職場までは自転車で通勤している。
家族は、妻のかおりと長女の彩香、長男の和樹の4人暮らし。
佐伯は今の仕事にも、家庭にも不満はなく、淡々とした日々を過ごしていた。
その日の出勤後間もなく、社内文書が回ってきた。
そこには、今度の日曜日に全社員朝礼があるので、必ず出席するようにと書かれていた。
朝礼は早番、遅番と2回実施され、テナント社員も参加するようにとのことだった。
「いったい何だろう?」
文具売り場の係長である佐伯は先日営業会議に出ているが、そこでも全社員朝礼の内容を示唆するような話はなかった。
(続く)
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この物語は全25話でお届けします。
更新は毎週水曜・土曜です。
次回は8月13日更新予定です。

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https://note.com/vast_holly496/n/n9bb4bed2ac26
