『○○してください』と『ありがとう』が言えることの大切さ
こんにちは~ 僕は正社員登用されて実家を出るまで、休日には精神病院のデイケアに参加して、長年に渡りメンバーのケアをしてきました。今回は、その中で出会った、『○○してください』と『ありがとう』が言えないメンバーの話をしたいと思います。記事では主に特性を持ったお子さんをお持ちの方に向けて書いていきますが、今回の話は、発達障害の有無に限った話ではありませんので、関係のない方にも読んでいただけると嬉しいです。
先回りして子供をケアすることの危険性
発達障害の特性を持った子供には
どうしても親がケアをしてしまう機会が
多くなってしまいますよね
ですが、先回りのケアが続くことで
それを当然のものだと思ってしまう場合があります
お風呂に入った時に
洗面所に着替えが常に用意されていると
着替えを自分で用意する習慣がつかないように
たとえば
『お腹減った』と言えば おやつがでてくる
『遊びに行く』と言えば 外出着が用意される
というような状況が続くと
周囲の人が自分のために動いてくれるのは当然
という勘違いをしてしまう時があります
僕が懸念しているのはケアそのものではなく
「ケアを受けることが当然だと思ってしまうこと」
です
かなり極端な事例だと思うのですが
僕が実際に体験した例を紹介しましょう
僕の仕事が終わったタイミングで
電話がかかってきました
彼『今、St.Mさんの職場の近くの
レンタカー屋さんにいるんですけど』
僕『なんで?』
彼『今日、知人を車で送ってあげるために
レンタカーを借りたんです』
僕『だから?』
彼『だから、今、St.Mさんの職場の近くの
レンタカー屋さんにいるんですね』
・・・・・と要領得ない会話が5分続く
僕『要するに今から僕がそのレンタカー屋さんに
君を迎えに行って、自宅に送っていけってこと?』
彼『そういうことです』
この時に限らない話だったのですが
彼は自分が何かをしてもらい時には
匂わせて相手に察せさせ
『○○してあげようか?』という言葉が
出るのをひたすら待つのです
周囲の人間が自分の思い通りに動くことを
当然と考えていて
先ほどのレンタカー屋の件に関しても
『お願いします』の言葉は一切なくて
最後の『そういうことです』の言葉が
彼の思考を端的に表していると思います
『人にお願いする』『感謝を伝える』ができるようになっておいた方がいい
特性を持っていて『支援』が必要な場合
支援を受けることを当然と考えていてはダメで
自分から『○○してください、お願いします』
支援を受けたら『ありがとう』と
言えるようになっておく必要があります
これができない理由には2つあって
・お願いすることが気が引ける
・下手に出るのがプライド的に許せない
だと思います
もしそうであるとするならば
『匂わせる』ことで相手を動かそうとするのは
健全なコミュニケーションではないと感じてしまいますね
『相手が察しないことに怒りを覚える』のではなく
相手に何かをしてもらいたいならば
自分からお願いできるようになることを
身につけて欲しいと思いますね
ここで僕が真理と思う2つのことを紹介します
アドラー心理学では『人の幸せ=貢献感』と定義している
多くの人はお金を幸せの指標にしがちですが
実は『誰かの役に立てている感覚』を持てることが
一番の幸せなのだと思います
ですから人を助けることによって
感謝してもらうこと というのは
ある意味強い報酬になるのです
人は何かの行動をした結果
いい結果が得られると
その行動が強化されます
ですから 人を助けた結果
感謝を表現してもらえると
その人を助けるという行動が強化されます
つまり次も助けようとなるのですね
ですから 人から助けてもらった時に
感謝の気持ちを伝えられるというのは
人生を好転させていく上で
非常に大事なことなのです
ただ、人へのお願いするにしても
自分への甘やかしになってしまっている場合は
お願いは受けてもらえませんし
人が離れていってしまいます
そして助けてもらってばかりでは
当然良くなくて
相手のために何ができるかという姿勢で人に接すると相手も自分のために何ができるかという姿勢になる
これはデール・カーネギー氏の
『人を動かす』という名著で学んだことです
発達特性があり
一方的に支援を受ける側の立場になるのではなく
自分から相手のために何ができるかという姿勢で
人に接するようにすると 期待していなくても
相手は自分の望むように動いてくれるようになります
相手を自分の思うように動かそうとすると
むしろその逆の結果になってしまうのです
支援を受けて当然と言う姿勢では
いい結果は生みにくいですね
最後に
発達特性を持っていて支援が必要な場合
自分から、自分が何をしてほしいのかを伝えること
そして支援を受けた時に感謝を伝えること
これができるようになっておく必要があります
これは家庭を持った時であれ
仕事の場であれ 対人関係の基本ですね
ですが 特性持ちの子供の場合
親が先回りしてケアをし過ぎると
周囲の人間が自分の思うとおりに動くことを
当然であると勘違いしてしまう時があります
自分の要求を言語化して伝えることは
もしかしたら難易度が高いのかもしれませんし
親としては子供に苦労させたくないという思いから
先回りしてしまうのもよく分かりますし
身につけさせるのには
相当な忍耐力が必要になりますが
お子さんが将来困らないためにも
その訓練は積ませておいて欲しいと思います
今回はここまで!
ではまた!
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