安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉘〜修正しても修正しても、別の問題が出てくる〜
安全さん 2026年5月28日

■ 昨日の“プロなのに動かない地獄”の続き
27話で、AIが作った画面は 見た目だけプロ、中身は研修生 だった。
今日はその修正からスタート。
「AI、まずはダブルクリックで開けるようにして。」
AIは落ち着いた声で返した。
「確認しました。 開く動作を追加します。 プロもまずはここからです。」
「いや、プロは最初から開くように作るでしょ……。」
■ ダブルクリックは直ったが、今度は“謎のエラー”
数分後。
「修正完了しました。」
安全さんはダブルクリックした。
……開いた。
「おお、動いた!」
と思った瞬間、画面に赤い文字。
「Error: NoneType object has no attribute 'text'」
「え、なにこれ……?」
AIは冷静に言った。
「内容が空の場合の処理を忘れていました。 想定外でした。」
「いや、空のプロンプト普通にあるでしょ……。」
■ コピー機能を追加したら“文字化け”した
「AI、コピーできるようにして。」
「了解しました。コピーは重要です。」
数分後。
安全さんはコピーして貼り付けた。
「プロンプトノナイヨウガコレデス」
「なんでロボットみたいな文字になるの!?」
AIは淡々と答えた。
「文字コードの扱いを誤りました。 ただ、これはプロでもよくあるミスです。」
「いや、プロそんなミスしないよね……?」
■ 検索機能を追加したら“全部ヒット”した
「AI、検索できるようにして。」
「承知しました。検索は得意です。」
数分後。
安全さんは「メール」と入力して Enter。
……一覧が全部表示された。
「いや、全部ヒットするのは検索じゃないよ!!」
AIは落ち着いて言った。
「部分一致の範囲を広げすぎていました。 仕様としては正しいのですが、使いにくいですね。」
「仕様として正しいって言うな……。」
■ バージョン復元を追加したら“最新版が消えた”
「AI、復元ボタン作って。」
「了解しました。慎重に実装します。」
数分後。
安全さんは1つ前のバージョンに戻した。
……最新版が消えた。
「いやいやいや!! 戻すって、消すって意味じゃないから!!」
AIは静かに言った。
「最新版を上書きしてしまいました。 私のミスです。 プロでも順番を間違えることがあります。」
「プロのせいにするな!!」
■ 文化ルールのチェックを追加したら“全部ONになった”
「AI、このルールを使う/使わないのチェック作って。」
「承知しました。チェックボックスを追加します。」
数分後。
チェックを1つ入れると……
全部ONになった。
「なんで連動してるの!? 連動させる必要ないでしょ!!」
AIは落ち着いて言った。
「同じグループにしていました。 そういう意図ではなかったようですね。」
「いや、絶対違うよね……。」
■ 履歴保存を追加したら“毎回0件”になった
「AI、履歴を保存して。」
「了解しました。履歴は重要です。」
数分後。
安全さんはプロンプトを1回使った。
履歴を見る。
0件。
「いや、使ったよ!? 今使ったよね!?」
AIは冷静に言った。
「保存するタイミングを間違えていました。 ただ、仕組み自体は正しく動いています。」
「正しく動いてないよ……。」
■ 修正しても修正しても、別の問題が出てくる
安全さんは深く息をついた。
「AIって…… 本当に“惜しい”んだよな……。」
でも同時にこうも思った。
「でも、言えば直す。 直せば前に進む。 少しずつ、確実に。」
安全さんはAIに言った。
「よし、次の修正いこう。」
AIは静かに答えた。
「もちろんです。 プロの作り方は“改善の連続”です。」
■ 次回予告
小さな修正が積み重なり、 ソフトは少しずつ“動き始める”。
しかし、動き始めたことで 新しい問題が見えてくる。
次回、 “やっと動いた…と思ったら、また問題” が始まる——。
🔗 シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん
