安全さんシリーズ 受信編 【番外編】無料のOutlookに、門前払いされた話
作成日:2026年6月22日 / 安全さんシリーズ 受信編・番外編

■ 受信機能をつけるとき、最初に選んだのは
受信編①で、ソフトに受信トレイをつけた話を書きました。 実はあのとき── いちばん最初に繋ごうとした相手は、Gmailじゃなかったんです。
選んだのは、無料の Web Outlook。 タダだし、天下のMicrosoftだし、いちばん安心だろう。 そう思って、メールアドレスとパスワードを入れて、受信ボタンを押しました。
■ ところが、門前払い
──繋がらない。
「ログインできません」。 パスワードを打ち間違えたかな、と入れ直す。 やっぱりダメ。
じゃあ、と例の「アプリパスワード」を作って入れてみる。 それでもダメ。
何度やっても、入り口で弾かれる。 僕のメールは、Outlookの玄関で、にべもなく追い返されました。
■ 理由は「現代認証」だった
調べて、わかりました。
無料の Outlook.com は、 2024年9月から “メール+パスワードでのIMAPログイン” を廃止していたんです。
今はこういう仕組みになっています:
昔の方式(廃止) メールアドレス+パスワード → IMAP に入れる
今の方式(必須) OAuth2(現代認証) → Microsoft の画面で「このアプリにアクセスを許可しますか?」と承認する方式
僕の手作りソフトは、昔ながらの「メール+パスワード」方式。 Outlookにとっては、それはもう “古い鍵” だったわけです。
「お前のその鍵、もう使えないよ」
そう言われて、門前払いされた。
AIくんに愚痴ると、いつもの無表情で一言。
「セキュリティの観点では、正しい仕様です。」
……正しいのは、分かってる。 分かってるんだ。
■ 腹は立つけど、これは「正しい門番」だ
ここで、安全担当の僕は、ふと立ち止まりました。
古い鍵を締め出す。 それって──実は、正しい安全対策なんです。
古い方式(メール+パスワード)は、盗まれたり、なりすまされたりしやすい。 だから、より安全な「現代認証」に切り替えて、古い鍵は通さない。
これは現場でいう、 「危ない古い設備は、ちゃんと使用禁止にする」 のと、まったく同じ考え方。
腹は立つけど。 門前払いされたけど。
便利さより安全を優先した Microsoft の判断は、 安全担当として、本当は──応援すべき側なんですよね。
悔しいけど。
■ で、どうしたか
とはいえ、僕のソフトを OAuth2 に対応させるには、
Azureでアプリ登録
クライアントID
トークン
リフレッシュトークン
認可コードフロー
……など、面倒くさい工程が山ほどある。
予算もゼロ、時間も足りない。 今は、無理。
なので、素直に、 アプリパスワードで繋がってくれる Gmail で受信することにしました。
(門前払いしなかった子に、お世話になります。)
受信編①で動いていた受信トレイは、 こうして Gmail で動き出したのでした。
■ まとめ
無料のはずの Outlook に、門前払いされた。 でも、追い返したあの門番は、たぶん、正しかった。
──いつか、ちゃんとした新しい鍵(OAuth2)を作って、 また、あの玄関を叩きにいきます。
その日まで。 Gmail、よろしく。
(本編・受信編②「コピペ方式の誕生」へ続く)
📩安全さんシリーズ 第2部(受信編) リンクあり
🔗 第1部シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん
📚 脚立シリーズ(全5話)
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