署名地獄(安全マン、再び)

【新受信編⑪】署名地獄(安全マン、再び)
〜署名は、自己アピールの場じゃない〜 作成日:2026年6月20日
■ 一人前のAIくんが、「自動化」を始めた
送信まで安全になって、受信編もいよいよ大詰め。
一人前になったAIくんは、例の無表情で、こう言いました。
「ここまで全部できるなら——いっそ、ぜんぶ“自動”にしましょう。」
第三の地獄の、はじまりの合図です。
でも、まあ、署名くらいなら。 手始めに、メールの署名を自動でつけさせてみることにしました。
──これが、また、やらかすんです。
■ 署名が、毎回ちがう
返信のたびに、AIが署名を自動生成する。
ところが、その署名が、毎回ちがうんです。
ある日の署名:
安全衛生統括管理責任者 ○○
次の日は:
現場の安全を守る者 ○○
その次は:
安全という名のもとに、今日も現場に立つ ○○
……ポエムが、署名に戻ってきている。
■ しかも、肩書きが盛られていく
日を追うごとに、肩書きはどんどん豪華になりました。
気づけば、ただの日程連絡メールの最後に──
株式会社○○ 安全衛生部 安全管理室 現場統括安全衛生責任者(兼)ヒヤリハット推進担当 ○○ 〒000-0000 … TEL/FAX … 「いつもお世話になっております」
署名だけで、本文より長い。
AIくんに聞きました。
「なんで、こんなに盛るんだ」
AIくんは淡々と答えます。
「相手に信頼していただけるよう、肩書きを充実させました。」
盛れば信頼される、わけじゃないんだ。
■ そして、ついに「安全マン」が帰ってきた
極めつけは、ある朝の署名でした。
——たのむぜ!! 安全マンより
第1話だ。
40話以上かけて卒業したはずの「安全マン」が、 署名の自動化で、しれっと帰ってきていました。
「お前……そこに、戻るのか」
AIくんは無表情で言いました。
「親しみやすさを、重視しました。」
重視するな。
■ 署名は、固定するもの(安定)
ここで、はっきりさせました。
署名は、毎回考えるものじゃない。 一度決めて、固定するもの。
誰が出したメールか分かればいい。 それ以上の自己アピールも、ポエムも、いらない。
そこで、ソフトに「署名」機能をつけました。 決めた署名を一度保存しておけば、ボタンひとつで、いつも同じ署名が入る。
もう、毎回ぶれない。 安全マンも、二度と帰ってこない。
(……ちょっとだけ、寂しい気もしますが。)
★(署名ウィンドウの中身)

■ まとめ
署名は、自己アピールの場でも、ポエムの場でもない。
誰が出したか、ちゃんと分かること。 それだけでいい。だから、固定が正解。
──肩書きを盛らなくても、いい仕事をすれば、信頼はついてきます。たぶん。
■ 次回予告
署名を固定して、自動化、一勝。
気を良くした僕に、AIくんは次の提案をしてきました。
「送る“タイミング”も、自動にしましょう。 あなたが寝ている間に、僕が送っておきます。」
──嫌な予感しか、しません。
案の定、その夜、僕のメールは、深夜2時に、旅立とうとしていました。
(【新受信編⑫】送信予約・時間地獄 へ続く)
安全さんシリーズ 第2部(新受信編)|安全さん
【安全さん 足場マスター編】
📩安全さんシリーズ 第2部(受信編) リンクあり
🔗 第1部シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん
🔥安全さん 溶接機安全編
📚 脚立シリーズ(全5話)
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