✨ 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉒〜AIが“ファイル名”を勝手に変えてしまう問題〜そして10個目のお願いが生まれた〜
安全さん 2026年5月20日
■ 図表問題が落ち着いたと思ったら、次は「ファイル名」だった
21話で、 AIが図表を勝手に変えてしまう問題 をようやく抑え込んだ。
色が変わる
グラフの種類が変わる
凡例が消える
これらを止める「お願い⑨」を追加したことで、 資料の“意味の一貫性”はかなり戻ってきた。
「これで資料づくりの問題はひと段落だろう」と思った。
……が、また新しい問題が出てきた。
今度は ファイル名 だ。
■ AIは“ファイル名”を「改善対象」だと思っている
AIに資料を作らせると、 なぜかファイル名がこうなる。
日付が勝手に変わる
英語になる
余計な単語が入る
命名規則が崩れる
バージョン番号が勝手に付く
逆にバージョンが消える
AIは「分かりやすくしよう」と思って、 ファイル名そのものを“改善”しようとしてしまう。
でも、会社の資料はそうじゃない。
■ 会社のファイル名には「文化」がある
会社の資料は、 ファイル名にも暗黙のルールがある。
日付の形式
案件名の書き方
バージョンの付け方
担当者名の位置
半角・全角の使い分け
これらが揃っているから、 資料が整理され、検索しやすくなる。
つまり、 ファイル名も“会社の文化”そのもの。
AIが勝手に変えると、 資料管理が一気に崩れる。
■ 特に困ったのは「日付が変わる」問題
ある資料では、 ファイル名がこうなっていた。
本来:2026_0510_安全委員会資料
AI版:SafetyReport_May10_2026_v2
「いや、全部変わってる……!」
日付の形式が変わると、 検索性が一気に落ちる。
■ 英語化される問題も深刻だった
AIは“グローバル最適化”をしようとするのか、 ファイル名を英語に変えてくることがある。
MeetingReport
SafetyDocument
FinalVersion
いや、うちは日本の会社だ。
■ バージョン番号が勝手に付く問題もあった
AIが作った資料には、 勝手にこう付いていた。
_v1
_final
_final2
_complete
「どれが本当の最終版なのか分からない……!」
バージョン管理は会社ごとにルールがある。 AIが勝手に付けると混乱する。
■ ここで気づいたこと
「ファイル名も会社の文化だった。」
文章、フォント、写真、余白、強調、構成、図表。 そしてファイル名。
資料の“空気”を作っているのは、 こういう細かい部分だった。
AIは一般的な命名ルールを学習しているから、 ファイル名を“改善”しようとする。
でも会社の資料は、 “検索性と一貫性”が最優先。
ここに大きなズレがあった。
■ そこで生まれた「10個目のお願い」
🔵 お願い⑩:ファイル名を勝手に変更しないでください
日付を変えない
英語にしない
バージョン番号を付けない
余計な単語を追加しない
命名規則を変えない
AIに対して、 「ファイル名は触らないで」 と明確に伝える必要があった。
■ 実際にAIへ渡したお願い文(そのまま使える)
コード
お願い⑩:ファイル名を勝手に変更しないでください。
・日付や命名規則を変更しないでください。
・英語表記に変換しないでください。
・バージョン番号を自動で付けないでください。
・余計な単語を追加しないでください。
・元のファイル名をそのまま使用してください。
このお願いを追加した瞬間、 ファイル名の“勝手な改善”が一気に止まった。
■ ファイル名が整うと、資料の「管理」が安定する
ファイル名が安定すると、 資料全体の扱いやすさが大きく変わる。
検索しやすい
バージョン管理が崩れない
過去資料と比較しやすい
会社の資料の“空気”が戻る
AIがようやく、 ファイル名も“会社の文化”の一部だと理解し始めた。
■ ……と、ここまで来たところで
資料づくりの話が続いたので、 ここで少しだけ 休憩(ブレイク) を入れたい。
実は最近、 ブラウザのお気に入り整理でAIに助けられた実話 がある。
長年使ってきたお気に入り。 勉強の証でもあり、愛着もあった。
でもAIを使うようになってから、 もう使わないお気に入りが増えた。
一方で、 取り置きしたい記事も増える。 仕事効率化のサイトも必要。
もう何がなんだか分からない。
整理を放棄していた。
そんなとき、ふと思った。
「クロードに整理してもらえばいいんじゃないか?」
よく分からないまま頼んでみたら、 出てきたのは 今まで見たことないくらい整理されたお気に入り。
感動した。
効率化が一気に進んだ。
🔜 次回(番外編):AIが“お気に入り”を劇的に整理してくれた日
資料編が終わったので、 ここで一息つく“実話の小ネタ回”をお届けする。
そのあと、 いよいよ メール文化編(23話〜) に突入する。
🔗 シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん
