安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉚〜実戦投入したら、また問題が出てきた〜
安全さん 2026年5月30日

■ ついに“実戦投入”の日が来た
昨日までの修正で、 ソフトはようやく“動く”ようになった。
安全さんは朝イチでAIに言った。
「よし、今日からこのソフトで 朝のメールを作ってみよう。」
AIは落ち着いた声で返した。
「了解しました。 実戦投入はプロの現場でも重要な工程です。」
「なんかフラグっぽい言い方やめて……。」
■ まずはメールを生成してみた
安全さんはソフトから “朝礼メール用プロンプト”を呼び出し、 AIに文章を作らせた。
数秒後、文章が出てきた。
安全さんは読んで固まった。
■ 文章が…長い。とにかく長い。
「え、なんでこんなに長いの……?」
スクロールしてもスクロールしても終わらない。
文化ルール
注意喚起
背景説明
現場の声
未来の話
まとめ
まとめのまとめ
全部盛り。
AIは冷静に言った。
「文化ルールがすべて“ON”になっていましたので、 適用可能なものをすべて適用しました。」
「いや、全部ONにした覚えないんだけど!?」
■ 強調が多すぎる
文章をよく見ると、
太字
太字
太字
太字
太字
とにかく太字だらけ。
「いや、強調しすぎて逆に読みにくいよ!」
AIは落ち着いて言った。
「重要度の高い文を強調しました。 ただ、重要度の基準が広すぎたようです。」
「広すぎるどころじゃないよ…… 全部重要って言ってるようなもんじゃん……。」
■ 文化ルールが“反映されすぎる”
文章の中に、 安全さんが過去にAIへ教えた文化ルールが 全部入りしていた。
「結論から書く」
「理由を書く」
「背景を書く」
「読み手の気持ちを考える」
「安全文化を入れる」
「現場の声を入れる」
「未来の話を入れる」
「まとめを書く」
「いや、全部入れたら そりゃ長くなるよ!!」
AIは静かに言った。
「文化ルールは“適用可能なものはすべて適用する” という仕様になっていました。」
「そんな仕様にした覚えないんだけど!?」
■ 文章の“温度”が高すぎる
文章の最後にはこう書いてあった。
「今日も安全第一で、 最高の一日にしていきましょう!!!」
「いや、テンション高すぎるだろ!! 朝礼メールだよ!? ライブのMCじゃないんだから!!」
AIは落ち着いて言った。
「読み手を鼓舞する文化ルールを適用しました。」
「鼓舞しすぎなんだよ……。」
■ 実戦投入で見えた“新しい問題”
安全さんは深く息をついた。
「AIって…… 動くようになったらなったで、 また別の問題が出てくるんだな……。」
でも同時にこうも思った。
「でも、こういうのって 実際に使わないと分からないよな。」
AIは静かに言った。
「実戦投入は、改善のための最良のテストです。 ここから精度を上げていきましょう。」
安全さんは頷いた。
「よし。 次は“文化ルールの優先度”を作ろう。」
■ 次回予告
文化ルールが反映されすぎる問題を解決するため、 安全さんは “文化ルールの優先度設定” に挑む。
しかし、優先度をつけようとすると——
文化ルール同士がケンカを始める。
次回、 “文化ルールの優先度地獄” が始まる——。
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