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🟥 ① 脚立の事故は“慣れ”から始まる(事故パターン編)

脚立は、現場で最もよく使われる道具のひとつ。 しかし、僕が安全担当として見てきた中で、 「慣れた作業ほど事故が多い」という鉄則に、脚立ほど当てはまる道具はありません。

脚立の事故は、派手ではありません。 でも、骨折・長期休業・後遺症につながるケースが非常に多い。

そしてそのほとんどが、 “ちょっとだけ”の油断から始まります。

🔥 よくある事故パターン(現場で本当に多い)

● ① 天板に乗って転落

「あと少し届くから…」 この心理が一番危ない。

天板は“立つ場所”ではなく“構造を支える場所”。 ここに立つと、脚立は一気に不安定になります。

● ② 脚立の角度が悪く、後ろに倒れる

急いで立てた時に起きやすい事故。 角度が立ちすぎると、重心が後ろに逃げて倒れます。

● ③ 片手作業でバランスを崩す

工具を持ったまま登ると、重心がズレる。 脚立は“両手保持”が基本。

● ④ 脚立の上で乗り移り

本来禁止。 脚立は移動台ではありません。

● ⑤ 床の状態が悪く、脚が滑る

粉じん・水・鉄板・段差。 脚立は床の影響を強く受ける道具です。

🧭 事故の本質は「危険だと分かっているのに、やってしまう」

脚立事故の多くは、 知識不足ではなく“判断ミス” から起きます。

  • 「このくらいなら大丈夫」

  • 「すぐ終わるから」

  • 「わざわざ脚立を動かすのは面倒」

こうした心理が積み重なると、 事故の確率は一気に上がります。

🧩 安全担当としての本音

脚立は危険な道具ではありません。 危険なのは“間違った使い方”です。

だから僕は現場でこう伝えています。

「脚立は“無理をしないための道具”。 無理をした瞬間に、脚立はあなたを守れなくなる。」

🔜 【次回予告】② 正しい立て方(角度ガイド線・すべり止めゴム編)

脚立の事故は、 「立て方のミス」+「脚立の劣化」 が重なった時に起きます。

次回は、脚立の側面にある “角度ガイド線” の意味や、 意外と知られていない “すべり止めゴムの劣化” について深掘りします。

  • ガイド線に合わせるだけで事故が減る理由

  • すべり止めゴムは“消耗品”である

  • ゴムが取れた脚立が危険な本当の理由

脚立の安全は「立て方が9割」。 その根拠を、次回じっくり解説します。


📚 脚立シリーズ(全5話)

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