安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉟〜“理由を書く” がやっと動いたと思ったら、整合性チェックが暴走した〜

安全さん 2026年6月10日
■ 昨日は“準備だけ”で終わった
34話では、
“理由を書く” 用の変数を作り
関数も複製した
ただし、 中身はまだ“結論から書く”のまま という、なんとも言えない状態だった。
今日はその続き。
安全さんはAIに言った。
「AI、今日は“理由を書く”を 完全に分離しよう。 動くのは1つだけでいい。」
AIは落ち着いた声で返した。
「了解しました。 本日は“完全分離”を目指します。」
■ 参照先を開いてみたら…
AIがコードを表示した。
安全さんは固まった。
複製した関数の中に、 priority_ketsuron(結論から書く)が残っている。
「いや、なんで!? 複製したのに中身が“結論から書く”のままじゃん!」
AIは静かに言った。
「複製時に内部の変数名が引き継がれていました。」
「いや、複製ってそういう意味じゃないんだよ……。」
■ 参照先を“理由を書く”専用に変更
安全さんは言った。
「じゃあ、この中の priority_ketsuron を priority_riyuu に全部変えて。」
AIは落ち着いて返した。
「了解しました。」
数秒後。
「参照先の変更が完了しました。」
安全さんは試しに “理由を書く” の欄に「2」と入力した。
……今度は “理由を書く” だけが「2」になった。
「おおおおおお……!! ついに単独で動いた!!」
■ しかし、ここからが地獄の始まりだった
安全さんは続けて “結論から書く” に「1」を入力した。
すると——
“理由を書く” の欄が空欄になった。
「え、なんで!? なんで空欄になるの!?」
AIは落ち着いて言った。
「整合性チェックが働き、 他の欄を初期化してしまいました。」
「いや、整合性チェック強すぎるだろ……。」
■ さらに追い打ち
安全さんは言った。
「じゃあ、整合性チェックを “空欄のときだけ動く”ようにして。」
AIは静かに返した。
「了解しました。」
数秒後。
「条件追加が完了しました。」
安全さんは再び入力してみた。
“結論から書く” に「1」 “理由を書く” に「2」
……今度は “背景を書く” が勝手に「3」になった。
「いや、なんで!? なんで背景が勝手に3になるの!? 呼んでないよ!!」
AIは落ち着いて言った。
「優先度の“自動補完”が働きました。」
「いや、自動補完いらないよ!! 勝手に補完しないで!!」
■ 今日は“ここまでで十分”
安全さんは深呼吸した。
「まあ…… 今日は“理由を書くが単独で動いた”だけで十分だよ。 整合性チェックと自動補完はまた今度直そう。」
AIは静かに言った。
「次回は“整合性チェックの調整”に進みます。」
■ 次回予告
“理由を書く” は動いた。 しかし、整合性チェックと自動補完が暴走している。
次回は、 “暴走するチェック機能を止める回”。
AIとの開発は、今日も前に進む——。
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