安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話⑭〜AIが自動で新しい法令を集めてくれるようになった。でも会社の資料にするには“人の判断”が重要だった〜

安全さん
2026年5月8日 21:46


■ AIが“自動で新しい法令を集めてくれる”ようになった

前回、Pythonツールをexe化して、 誰でもクリックひとつで動かせるようになった。

次に取り組んだのが、

「AIが自動で新しい法令を取りに行く仕組み」

だった。

  • 厚労省の更新

  • 官報の改正情報

  • 通達・指針の新規発行

  • 労安法の改正履歴

これらを AIが自動でスクレイピングして、 新しい法令を勝手に集めてくれる ようになった。

もう「更新されたか?」を毎日チェックする必要はない。

法令を“読む前の準備”は完全に自動化された。

■ しかし、ここで大きな壁にぶつかった

法令は膨大すぎて、そのままでは会社の資料にならない

AIが法令を集めてくれるのは便利だが、 そのままでは 会社の資料にはならない

理由はシンプルで、しかし深い。

  • 法令は長い

  • 会社に関係ない部分も多い

  • 設備・工程によって必要な条文が違う

  • 会社の資料の“型”に合っていない

  • 文章が難しすぎる

つまり、

法令を“会社で使える資料”に変えるのは、AIではなく人の判断。

ここが一番の壁だった。

■ まずは「一番詳しい人」に見てもらう段階に入った

法令のどの部分が会社に必要なのか。 どこを資料に落とし込むべきなのか。

これは、 現場で一番詳しい人の判断が必要。

  • この条文はうちの工程に関係ある?

  • この対策は現場で実施できる?

  • この部分は会社のルールに合わせて書き換える?

AIだけでは決められない。

だから、 まずは詳しい人に見てもらう段階に入った。

ただ、まだ細かくは見てもらえていない。 ここからが本番。

■ そして気づいた

「法令を要約するのはAIではなく“人の指示”だ」

AIは勝手に要約するわけではない。

  • どこを読むか

  • どこを抜くか

  • どこを強調するか

  • どこを省くか

  • どこを会社向けに書き換えるか

これらは全部、 人がAIに伝えないといけない。

つまり、

法令要約の本質は“人の判断をAIに伝える作業”。

ここで初めて、 プロンプトが必要になる理由 が見えてきた。

■ 会社の資料には“会社の型”がある

AIが作る文章はきれいだが、 会社の資料とは違う。

  • 余計な絵やアイコンが勝手に入る

  • 文章はきれいだが情報量が多すぎる

  • 何を伝えたいのか分かりにくくなる

  • 会社の“いつもの資料”の雰囲気と違う

会社の資料には、 誰も明文化していない “暗黙のルール” がある。

AIはそこを理解していない。

だから、 人の判断をAIに伝えるための“プロンプト”が必要になる。

■ ここからプロンプトづくりが始まった

法令を自動で集めるところまでは自動化できた。 しかし、会社の資料にするには 人の判断をAIに伝える作業 が必要。

そのために、 プロンプトを作り込む日々が始まった。

🔜 次回(⑮へ続く)

次は、 会社の資料の“型”にAIを合わせるための 最初のプロンプト(3つのお願い)を作った話。

ここから、 プロンプトがどんどん増えていく日々が始まる。

🔗 シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん

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