安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉑〜AIが“図表”を勝手に変えてしまう問題〜そして9つ目のお願いが生まれた〜
安全さん 2026年5月18日
■ 構成問題が落ち着いたと思ったら、次は「図表」だった
20話で、 AIが構成を勝手に変えてしまう問題 をようやく抑え込んだ。
章立ての変更
順番の入れ替え
勝手な要約の追加
見出しの増殖
これらを止める「お願い⑧」を追加したことで、 資料の“流れ”はかなり安定した。
「これで資料の見た目と構成はほぼ完成だろう」と思った。
……が、また新しい問題が出てきた。
今度は 図表 だ。
■ AIは“図表”を「改善対象」だと思っている
AIに資料を作らせると、 なぜか図表がこうなる。
グラフの色が変わる
棒グラフが折れ線グラフに変わる
凡例が消える
軸の単位が変わる
3Dグラフになる
余計な装飾がつく
AIは「見やすく」「分かりやすく」しようとして、 図表そのものを“改善”しようとしてしまう。
でも、会社の資料はそうじゃない。
■ 会社の図表には「意味」がある
会社の資料に使われる図表は、 ただの飾りではない。
過去資料との比較ができるように
色の意味が決まっている
グラフの種類にも意図がある
軸の単位は統一されている
凡例の位置も決まっている
つまり、 図表は“会社の文化”そのもの。
AIが勝手に変えると、 資料の意味が変わってしまう。
■ 特に困ったのは「色が変わる」問題
ある資料では、 安全関連のグラフの色がこうなっていた。
本来:青(実績)・赤(目標)
AI版:緑(実績)・オレンジ(目標)
「いや、色の意味が変わってる……!」
色はただのデザインではなく、 会社の“共通言語” だ。
AIはそれを知らない。
■ グラフの種類が勝手に変わる問題も深刻だった
棒グラフで作っていた資料が、 AIの手にかかるとこうなる。
折れ線グラフに変更
円グラフに変更
3D化
影付き
立体的な装飾
AIは「見栄えが良い」と判断しているのだろう。
でも、 グラフの種類が変わると、伝わる意味が変わる。
■ 凡例が消える問題は“致命的”だった
AIが作った資料を開くと、 凡例が消えていた。
青が何を示すのか
赤が何を示すのか
線の意味は何か
全部分からない。
「これじゃ判断できない……!」
凡例は“資料の命”なのに、 AIは「不要」と判断してしまうことがある。
■ ここで気づいたこと
「図表も会社の文化だった。」
文章、フォント、写真、余白、強調、構成。 そして図表。
資料の“空気”を作っているのは、 こういう細かい部分だった。
AIは一般的なデザインルールを学習しているから、 図表を“見やすく改善”しようとする。
でも会社の資料は、 “意味の一貫性”が最優先。
ここに大きなズレがあった。
■ そこで生まれた「9つ目のお願い」
初心者なりに考えた結果、 AIに対してこうお願いすることにした。
🔵 お願い⑨:図表の色・形・凡例を変えないでください
グラフの色を変えない
グラフの種類を変えない
凡例を削除しない
軸の単位を変えない
装飾を追加しない
AIに対して、 「図表は触らないで」 と明確に伝える必要があった。
■ 実際にAIへ渡したお願い文(そのまま使える)
コード
お願い⑨:図表の色・形・凡例を変えないでください。
・グラフの色や配色を変更しないでください。
・グラフの種類(棒・折れ線・円など)を変更しないでください。
・凡例を削除したり位置を変更しないでください。
・軸の単位やスケールを変更しないでください。
・3D化や影などの装飾を追加しないでください。
このお願いを追加した瞬間、 図表の“勝手な改善”が一気に止まった。
■ 図表が整うと、資料の「信頼性」が戻る
図表が安定すると、 資料全体の印象が大きく変わる。
意味が正しく伝わる
過去資料と比較しやすい
読み手が迷わない
会社の資料の“空気”が戻る
AIがようやく、 図表も“会社の文化”の一部だと理解し始めた。
■ でも、まだ終わりではなかった
文章。 フォント。 写真。 余白。 強調。 構成。 図表。
ここまで整えて、 ようやく資料の“見た目”と“意味”が安定してきた。
しかし、 次に暴走したのは ファイル名 だった。
🔜 次回(㉒へ続く)
次は、 「AIがファイル名を勝手に変えてしまう問題」。
日付が変わる
命名規則が崩れる
余計な単語が入る
英語に変わる
そしてまた、 「10個目のお願い」が生まれる。
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