安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話⑫〜AI要約を“現場で使える資料”に変換する壁〜


安全さん 2026年5月6日

※安全担当の仕事でAIを使いこなしていく実録シリーズです。

■ AI要約はできた。でも「現場に伝わらない」

前回、法令のスクレイピングとAI要約の仕組みができて、 安全業務は大きく前進しました。

しかし、すぐに次の壁にぶつかりました。

「AIが要約した内容を、どうやって現場に伝える?」

AIが返してくる文章は、 確かに“必要な部分だけ”を抽出してくれます。

でも——

  • 文章が長い

  • 専門用語が多い

  • 現場の行動に落ちていない

  • そのまま資料に貼れない

つまり、 “読む側の負担”がまだ大きい。

AIが要約してくれたのに、 結局こちらで整形し直す必要がある。

ここが次の課題でした。

■ 「現場で使える資料」にするには“翻訳”が必要だった

安全担当の仕事は、 法令を理解することではなく、現場に落とし込むこと。

だから、AI要約をそのまま渡しても意味がありません。

必要なのは、

  • 現場の行動に変換

  • 専門用語を噛み砕く

  • 危険ポイントを明確化

  • 必要な対策をリスト化

  • 1枚の資料として成立させる

この“翻訳作業”でした。

AIは文章を要約するのは得意ですが、 「現場でどう動くか」まで自動で変換するのは苦手 です。

■ そこで「現場向け変換プロンプト」を作ることにした

AI要約を“現場で使える文章”に変換するために、 専用のプロンプトを作りました。

ポイントは3つ。

① 専門用語を必ず噛み砕く

例: 局排 → 局所排気装置(有害物質を吸い込む装置)

② 行動レベルに落とし込む

例: 「設置義務がある」 →「◯◯設備を必ず設置すること」

③ 危険ポイントを明確化

例: 「有機溶剤」 →「吸い込むと中毒の危険がある」

AIにこのルールを守らせることで、 “現場で読める文章”に変換できるようになりました。

■ しかし、ここでもうひとつ問題が出てきた

AI要約を現場向けに変換できるようになったものの、 次の課題が浮かび上がりました。

「資料としてまとめるのが大変」

AIは文章を返すだけ。 でも現場に渡すには、

  • PDF化

  • 章ごとの整理

  • 目次

  • 注意点のまとめ

  • 会社向けのフォーマット

こうした“資料化の作業”が必要です。

AI要約はできた。 現場向け文章もできた。

でも、 資料としてはまだ未完成。

ここをどうするかが次のテーマになりました。

■ AIは“文章”を作る。人間は“資料”を作る

この作業を進めながら、 改めて感じたことがあります。

AIは文章を作るのは得意。 でも、 「資料として成立させる」には、まだ人間の工夫が必要。

ただし、 その工夫を“テンプレート化”すれば、 AIと人間の役割分担がうまくいく。

そこで次に取り組んだのが、

「要約PDFのテンプレート化」 でした。

🔜 次回予告(⑬へ続く)

AI要約を現場向けに変換する仕組みはできた。 しかし、次に待っていたのは——

「資料としてまとめる作業が重すぎる」

AIは文章を返すだけ。 資料として成立させるには、 まだ人間の手が必要だった。

次回は、 “要約PDFのテンプレート化”と“資料自動化の第一歩” に挑戦します。

安全担当のAI活用は、さらに実務へ踏み込んでいきます。

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