✨ 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った㉓〜AIがメール本文を“丁寧すぎる文体”にしてしまう問題〜そして11個目のお願いが生まれた〜
安全さん 2026年5月22日

■ 資料づくりの戦いが終わり、次は「メール」だった
資料文化編(16〜22話)で、 AIの暴走をひとつずつ止めてきた。
フォント
写真
余白
強調
構成
図表
ファイル名
そして番外編でお気に入り整理の話をしたあと、 ようやく気持ちがリセットされた。
次に気になったのは—— メール本文 だった。
AIを使うようになってから、 メールもAIに書かせることが増えた。
しかしここでも、 AIは“良かれと思って”暴走していた。
■ AIが書くメールは、とにかく丁寧すぎる
AIにメール本文を作らせると、 こんな文章が出てくる。
「いつも大変お世話になっております。 この度はご多忙のところご連絡いただき誠にありがとうございます。」
いや、そんなに丁寧じゃなくていい。
しかも——
挨拶が2回出てくる
本題が後ろに行く
文章が長い
丁寧すぎて逆に読みにくい
会社の文体とズレる
AIは「丁寧=正解」だと思っている。
でも、会社のメールはそうじゃない。
■ 会社のメールには「空気」がある
会社のメール文化は、 資料以上に“空気”が濃い。
挨拶は1回
結論は先に
文章は短く
丁寧すぎない
相手の立場に合わせる
余計な言い回しは使わない
つまり、 メールは“読みやすさ”が最優先。
AIの丁寧すぎるメールは、 読み手にとっては“負担”になる。
■ 特に困ったのは「本題が後ろに行く」問題
AIは親切心で、 冒頭に長い前置きを入れてくる。
ご挨拶
感謝
背景説明
依頼の理由
そして最後にようやく本題。
「結論を先に書いてくれ……!」
会社のメールは、 結論 → 理由 → 補足 の順番が基本。
AIはこれを知らない。
■ 丁寧すぎると、逆に“読みにくい”
AIのメールは、 丁寧すぎて“文章が重い”。
「ご多忙のところ恐縮ですが」
「何卒よろしくお願い申し上げます」
「ご査収のほどお願い申し上げます」
これらが連発されると、 読み手は疲れてしまう。
■ ここで気づいたこと
「メールの文体も会社の文化だった。」
資料だけでなく、 メールにも“会社の空気”がある。
AIは一般的なビジネスメールを学習しているから、 丁寧で長い文章を“正解”だと思ってしまう。
でも会社のメールは、 短く・簡潔で・読みやすい のが正解。
ここに大きなズレがあった。
■ そこで生まれた「11個目のお願い」
🔵 お願い⑪:文体を会社の標準に合わせてください
丁寧すぎる表現を使わない
挨拶は1回だけ
結論を先に書く
文章は短く
余計な言い回しを入れない
AIに対して、 「丁寧すぎなくていい」 と明確に伝える必要があった。
■ 実際にAIへ渡したお願い文(そのまま使える)
コード
お願い⑪:文体を会社の標準に合わせてください。
・丁寧すぎる表現を使用しないでください。
・挨拶文は1回だけにしてください。
・結論を先に書いてください。
・文章は短く簡潔にしてください。
・余計な言い回しや背景説明を追加しないでください。
このお願いを追加した瞬間、 AIのメールが一気に読みやすくなった。
■ 文体が整うと、メールの「スピード」が上がる
読み手が迷わない
結論がすぐ分かる
やり取りが早くなる
会社のメールの“空気”が戻る
AIがようやく、 メールの文体も“会社の文化”の一部だと理解し始めた。
■ ……しかし、ここで新しい問題が出てきた
文体、構成、図表、ファイル名…… AIに文化を教えるたびに「お願い」が増えていく。
気づけば、 お願いが10個を超えていた。
どれを使えばいいのか、 どの場面で使うのか、 自分でも分からなくなってきた。
AIで効率化しているはずなのに、 プロンプト探しが仕事になっていた。
🔜 **次回(24話):お願いが増えすぎて限界になった日
〜そして“プロンプト管理ソフト”を作る決意をした〜**
AIに文化を教えるたびに増えていくお願い。 その管理が追いつかなくなり、 ついに安全さんは決断する。
「もう、プロンプトを管理するソフトを作ったほうが早いのでは……?」
次回は、 “お願いが増えすぎた問題”と、 そこから生まれたプロンプト管理ソフトの話。
そしてこのソフトが、 メール文化編(25話〜)の基盤 になっていく。
🔗 シリーズ一覧はこちら 安全担当がAIでメール管理ソフトを作った話シリーズ一覧(随時更新)|安全さん
