2026年3月25日の日記「単純作業」
夜勤前。皿洗いと洗濯と掃除を済ませてから、撮りためていた『ねほりんぱほりん』を観る。
山里亮太とYOUがホスト役となり、毎回様々なゲストを迎えてトークショーを行うのだが、やってくるゲストが「元薬物中毒者」「元極道」など濃ゆい面々ばかりで、知的好奇心(出歯亀根性ともいう)がビシビシ刺激される素晴らしい番組。気づけばもう10年くらいやってる。ずっと続いてほしい。
録画してた回のゲストは「モラハラして離婚しそうな人」だった。ゲストの男性は2ヶ月前に妻から離婚を要求されたばかりであり、自らのモラハラ言動を認識・反省し、精神科を受診したり、更生プログラムに参加している最中とのことだった。まことに恐ろしい内容だった。
その中で、YOUさんが「イライラしたら野菜をみじん切りにするといいよ」と言っていた。それに応える形で山里さんが「わかる」「俺もイライラしたときは野菜めっちゃ切ってクラムチャウダーばっかり作ってた」と言い、テレビの前の私も思わず「わかる」と言っていた。これは実際そうなのだ。
包丁で何かを切るという行為に不随する、宿命的な「暴力」の行使、これが内心の怒りをアースのように流してくれるのかもしれない。物を壊したり、ぬいぐるみを殴ったりするよりかは健全だろう。ついでにご飯も作れてしまうからお得だ。
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それとやはり、目の前の作業を淡々とこなすことがメンタルを落ち着けるのに有効だというのはあるだろう。村上春樹も似たようなことを言っていた。
そんなことをぼんやりと考えていると小説の筋がわからなくなってきたので、軽い体操をしてからシャツにアイロンをかけることにした。僕は頭が混乱してくるとよくシャツにアイロンをかける。昔からずっとそうなのだ。
アイロンがけがメンタルに良いのは実感として分かる。適度に無心になれるが、適度に集中してないとアイロンがけはできない。その絶妙な単純作業っぷりが、心の中を凪にする。禅寺でひたすら雑務をするのも多分同じような意味があるのだろう。
精神科医の名越康文氏は「心の調子を整えるために、きれいな眼鏡ふきを使ってゆっくりと眼鏡をふく習慣を実践している」というようなことを言っていた。現実から少し離れて、適度に無心になれる作業を淡々とこなすこと。「作業」といっても人によって色々だが、なるべくなら日常生活に関わる作業の方が好ましい感じがする。
今の私にとってのそれは皿洗いかもしれない。我が家には食洗機が無いので、ひたすら手洗いでごしごし時間をかけて洗っている。よほど心が凪いでいたのだろうか、今年に入ってからもう皿を3枚ほど割っている。メンタルが整っている証拠ですね。このペースだと我が家から皿が無くなるので、春のパン祭りシールを血走った目で集めている今日この頃です。
