お寺のお菓子
先日、家族で菩提寺へお参りに行ってきました。
代々お世話になっているお寺さんでは、お参りに来た子ども達に、コアラのマーチとかポッキーとか、そういうお菓子を一人一個ずつくださいます。
私も小さい頃から、祖父母に連れられて、よくこのお寺へお参りに来ていました。
でも、子どもの頃の私は、今以上に引っ込み思案で……
毎度お菓子がもらえると分かってはいるのに、自分から「ください」と言いに行くのが気恥ずかしくて、祖父母に促されてももじもじしていました。
だから、いつもご住職の奥さんが
「氷鯰ちゃん、ほらおいで」
と声をかけてくれてから、やっとそろそろと近づいて行って、お菓子を貰ってお礼を言う。
そんな、ちょっと面倒くさいところのある子どもでした。
ところが、息子は違います。
「お寺さん行ったら、お菓子貰えるよね!」
と、最初から楽しみにしていて、
本堂でのお参りが終わるなり、サッとお菓子を配っている係の方のところへ走っていきます。
そして、「ありがとうございます」とお礼を言って、ニコニコと嬉しそうに戻ってくる。
その屈託のないことといったら!
この子は人に愛されることに躊躇がないんだなぁ……と。
我が子ながら、その素直さが羨ましい。
人から優しくされることも、何かをしてもらうことも、あっけらかんと素直に受け取る。
私なんかは、つい「なんか申し訳ないなぁ」「何か返さなきゃ」と余計な気を回してしまいがちなのに。
人の好意を素直に受け取れる人って得だよなぁ、と思うのです。
人を助けることと同じくらい、人に助けてもらうっていうことも、大事なんじゃないかなって。
誰かが差し出してくれたものを、ちゃんと受け取ることもまた、人の優しさを大切にするということなのかも知れないなぁ、と。
貰ったお菓子を大事そうにしっかり抱えている息子を見ていると、昔の自分の姿が、なんとなく重なるような気がして。
でも、この子の方が人生の「受け取り方」は上手なのかも知れない。
そんなことを考えて、ちょっと苦笑の漏れたお盆の出来事でした。
【追記】今月も竹書房の怪談マンスリーコンテストに応募するべく、『先祖』というテーマで実話怪談を書いてみました。
助走の長い文章を書いてしまいがちな私にとって、毎度1000字という文字数が悩ましいところです……
また結果を待って来月中旬頃に、こちらで投稿させていただこうと思っています!
それでは、これからもご贔屓に、どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
