【つぶやき】ハードボイルドに憧れて…
こんにちは!氷鯰(ひょうねん)と申します!
今日は、若き日の私の※黒歴史のうちの一頁をつぶやいていこうと思います。
(※黒歴史とは、無かったことにしたい恥ずかしい出来事のこと。『∀ガンダム』において登場した”封印された歴史”を指す「黒歴史」がネットスラング化した言葉なんですね!勿論、『∀ガンダム』は履修済み!でも、∀(ターンエー)が数学の全称記号「すべての」という意味であるということは最近知りました。)
私は小さい頃から江戸川乱歩や横溝正史の推理小説が好きでした。加えて、小学校から帰ると(当時は母方の実家に帰っていたので)、祖母の見る2時間サスペンスドラマを一緒になって眺めていたりもしたので、探偵ってカッコいい!私も大人になったら、頭のキレる探偵になって、毎日ハラハラどきどきな推理ゲームをして暮らすんだ!とか夢見ていたものでした(*´∀`)
そして、中学校では田中芳樹『銀河英雄伝説』にハマり、やたらと政治批判めいた言動をとったり…そうかと思えば、不意に即身成仏をしたくなって座禅を組んでみたりと自意識を拗らせに拗らせておりましたが……
高校に入って、レイモンド・チャンドラーや大沢在昌、桐野夏生にハマり、改めて探偵とハードボイルドに憧れるようになったのです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
この探偵&ハードボイルド熱は、親元を離れて大学に通い始めると同時に暴走し、かくて黒歴史は花開くのでした。
ハードボイルドな探偵は、大抵ヘビースモーカーで、行きつけのバーで火酒の類(アルコール度数の高い蒸留酒のこと)を水のようにあおり、群れることなく孤高を保ち、何があっても動じることなく、眉間にシワを刻みながら乾いたユーモアを飛ばす……そんなイメージがありましたので、この物腰をかまぼこ板のごとく身に付けたい!と思ったのです。
早速、ずっと着ていたぴらぴらしたスカートは止めにして、全身都市迷彩のようなモノトーンコーデ、勿論タイトなパンツスタイル。髪も耳上でカットし、化粧もせず、愛想を振りまくことなく、常に無表情を装う…という生活を開始。
でも、私が通っていた哲学科には、そんな学生がゴマンといて、むしろこんな私に笑顔で話しかけ、要領が悪い私の世話を焼き、友達になってくれたAちゃん(読者モデルでもやっていそうな美人さん)のような人の方が稀少派でした(=_=)
そして、晴れて二十歳となった私は、己がハードボイル度を高めるべく、タバコを燻らせ、火酒をあおる…という行動に出たのですが、私の身体にはハードボイル度が高すぎるのでした……
ゼミのヘビースモーカーの先輩に1本貰った、青い箱のタバコの味はとにかく激ニガで、絶えず煙が目や鼻に入ってくるので、いつ吸えば良いのかも分からないまま、ろくに口に咥えさせることもできずに「ごめんなさい、無理かもです」って目をシパシパさせるばかり…先輩を大笑いさせて即終了Ω\ζ°)チーン
火酒も似たようなもので、飲み会で人知れず頼んでみたウィスキーのオンザロックは苦いわ辛いわ…涙が出そうになるシロモノで、ちびちびと飲み終わる頃には顔が京劇のように赤くなってしまって、どうにも無理でした。
体質的に、私にはハードボイルドは似合わないのかもしれない…と気付きはじめていた矢先、大学図書館で決定的な出来事があったのでした。
当時、大学図書館で排架などのお手伝いに時々入ることのあった私。カウンターでエプロンの紐をギュッと縛っていると、後ろから司書のおばちゃんが声をかけてきました。
「いやー、カッコイイねぇ!」と。
「えっ(◎_◎;)?」(えっ?カッコいいって、ひょっとして私のこと?)
ド直球の言葉に、後ろを振り向いた姿勢のまま、凍り付いてしまう私。フリーズ状態の私に、さらにおばちゃんはこう続けたのでした。
「ほら、今日からパソコン、新しいのになったでしょ。やっぱカッコイイわー」ってΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
「あ、そうですね。ホントだ」
と、胸の中でジェットコースターと化した羞恥心という感情を必死でなだめながら、やっとのことで私は相槌をうったのでした。
こうして、私のハードボイル度を上げていく試みは、その大半が身につく間もなく無残に砕け散っていったのですが…
なにも、ハードボイルドはその見かけにばかり宿るものじゃない…ですよね?
私は哲学科で交わした幾多の討論と、趣味の座禅生活で感情を暴走させないことを身に付け、孤独を怖がらないことを(やせ我慢もちょっと入ってるかもしれないケド)自分に慣れさせてきました。
そして、故郷に帰ってからの社会人生活を送るなかで、自分なりのルール(「難しいレファレンスにも『わかりません』とは言わない。全力で検索して、必ず利用者と必要な情報をつなぐ」とか)をいつからか誇りのように守って生きてきたのです。
これだけでも、私のハードボイル度、結構マシになってきているのでは?と思う今日この頃なのです。
あとは、「物静かに乾いたユーモアを飛ばす」これができればイイ線行けると思うのですが……ね。なかなか、生来の気質というか、私にはハードル高めな課題なのでしたヾ(@゜▽゜@)ノ
