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「黒と白」1話

あらすじ
黒と白の戦いの後、傍若無人の強者が現れるようになり、弱者が一つの武器で強者と対峙し生き抜いていく世の中になった。主人公ゼブラはキングと名乗る集団に襲われ何もできなかった。何か一つ武器を習得する事を決意し、キングに一矢報いる事を目標に生きる。勇気、友情、達成の物語。「動物で何が一番強いか」はみんなが惹かれるテーマで、人間の姿で動物の特技や特徴をさりげなく表現しました。ビーム無し、飛ばない、武器や毒のリアルバトルです。

登場人物
ゼブラ(中肉中背のモヒカン、特技は蹴り)
ジラフ(2メートルを越える身長、首が太く特技は頭突きと蹴り)
ヌー兵(体格が良く武器は二又槍)
チタ(小柄で細身、派手な男、スピードは世界一)
キング(ボサボサの髭面の大男、ここ一番に動く)
ヒョウ(身軽で無精髭のイケメン、一撃必殺の鉄爪、慎重派)
イエナ(ソフトモヒカンのたれ目、小柄だが剛力。ずる賢く子分肌)

「向日葵と槍」1話

黒と白の戦いで黒が勝った。

シュッシュッ
ゼブラ「賢者ホワライ様を倒したからといって調子に乗りやがって、クソ」
ジラフ「お前もあのキングと名乗る集団にやられたのか」
ゼブラ「真面目に暮らしているのに弱者だけが損をするおかしな時代だよ。何か一つ武器が欲しい」
ジラフの蹴りは世界一だ。ゼブラはジラフに頼み修行を始めた。
ジラフ「お前はいい蹴りがある。回し蹴りをするといいよ」
ゼブラは蹴りをしながら「あの女戦士達め!」と思い出す。(草刈りをしていたらいつの間にか囲まれていた。最初の女戦士はおとりだった。驚き逃げた先に女戦士達が鉄爪で襲ってきた。たまたま昼寝をしていたスカンがいて助かった。一瞬見たあのアクビしてた大男に一蹴りくらわす!)
ゼブラ「痛っ」
ジラフは頭突きをした。
ジラフ「何を考えてる。集中しろ!」
ジラフ「すまん、、花畑が荒らされて」
ジラフ「そうだ、お前は綺麗な花も育ててるし、街なら売れるんじゃないか?」
ゼブラ「そうかな、ありがとう。また練習を頼むよ」

ゼブラは荷台を引きヌー国についた。
ゼブラ(荒らされた花、こんなに積んできたけど売れるかな)
ヌー国は最大級の都市だ。
ゼブラ「スゲー人だなぁ。だけどみんな同じ背格好なんだ」武具もお揃いだ。
沢山の商店が並ぶ賑やかな市場で花を売った。初めて売るので緊張気味だ。
「花を売ってるなんて初めてだよ。華やかになるね」
ゼブラ(以外に反応いいな)
ゼブラ「そちらの花はどうですか?」と自信がついた。
ようやく一本売れた、一本売れると続けて二本、三本と花束で買う人もいた。ゼブラの顔が笑顔になったからだ。

「敵だ!」
空気が一変する。騒然の中
ゼブラ「キングか?」
「分からん、大きな街だから敵が多いんだよ。こんなの日常茶飯事だよ」
「今回はオレがやられるかもしれないしアイツかもしれない。恨みっこ無しなんだ」
ヒマワリを置いて槍を手に行ってしまった。
ゼブラも後を追って群衆に入った。
「リーダーが倒されたら大国でも崩壊は一瞬、だからみんな同じ背格好をしてリーダーを守ってるんだよ。こうやって生き抜いてきたんだ」
「キング?知ってるよ。だが戦ってるところを見た事ないな。本当に強いのか?」
ゼブラは群衆をかき分け敵を探す。

チタ「リーダーはどこだ?俺と勝負しろ!」
ヌー兵が二又槍で突く。
ヌー兵(動きが早い。当たらない)
チタ「オラオラオラオラ!動きが遅ーぜ」連打する。
イエナ(今日も派手にやってるな、頑張れチタ)

チタ(リーダーはどいつだ?)「リーダー出てこい!逃げるな!」(まあ、こいつをやれば出てくるか)
また元気なヌー兵に交代する。
ヌー兵「アイツのスピードは世界一だ。気を付けろ・・」
チタが鉄爪で会心の一撃を狙っていた。
チタ「どうかな?終わったかな」
ヌー兵「うっ、、、威力が弱い?」切り傷だ。
ヌー兵「おりゃー」とチタを二又槍で押し返えした。
チタ「なんだこいつ!急に」
後退りして倒れた。
ヌー兵二人も乗じて応戦、二又槍で突く。
チタはすかさず避けた。
チタ「ハァハァ」(くそっ!キリがないぜ)
ヌー兵がさらに突く。
ヌー兵「待て!深追いはするな」
チタは逃げて行った。
チタのヌー国への企ては失敗に終わった。

ブラック「チタが逃げた?ヤツは四天王の中で最弱。四天王の面汚しよ」

今回は犠牲者が無くお祭り騒ぎで街中は安堵に包まれていた。ゼブラも一緒に参加していた。今回応戦した兵士は名乗り出てこない。
ゼブラ「あの逆襲は凄かったね」
「どうよ、俺達の力」
誰が英雄だかわからないが、みんなが夜遅くまで称えあっていた。

ゼブラ(騒動があったし沢山売れ残っちゃったなぁ)荷台を引いていた。ゼブラは勇気があれば一矢報いる事が出来ると実際目の当たりにして勇気がわいていた。格闘映画を観た後のそれである。

キング隊は一人になるものを辛抱強く待っていた。
イエナ(相変わらずキングは寝てるのか)
キング隊「ヌー国から一人出て来た」
キング「結局は一人ずつ削って恐怖伝説になる方が近道なんだよ。チタ悪いな。俺様が先だ。ヌー国を征するものは世界を征する!」
キング「まだだ。しばらく後をつける」
キング隊は気配を消す。
イエナ(なんだアイツ、キング隊に囲まれているのに気付いてないのか?)
キング「リオは正面だ。レオはいつものパターンで頼むね」こそこそ話をする。
リオ達は配置につき草むらに身を潜めた。

ゼブラは後少しで村につく(遅くなっちゃったな。よし帰ったらジラフとまた訓練だ)

キング「あれ?ヌー兵じゃないのか?無防備だな」

突然だった。
リオが鉄爪で襲いかかる。
ゼブラは違っていた。頭の中はヒーローだったからだ。
リオ「イオ!そっちに行った!」
ゼブラ(アイツ!)「同じパターンですぐ分かるんだよ」すぐに見つけた。イオ達には構わず一直線にキングに向かった。切り傷は気にならない。
キング「なんだ?コイツ馬鹿か?」
ゼブラ(回し蹴り使うといいよ、、)回想
キングの頭に回し蹴りがヒットした。
ゼブラ(あれ?怯んでない?終わった)ゼブラは満足したのか後の事は考えず倒れた。
キングがそのまま押さえ込んだ。ゼブラの顔は清々しい笑みだった。

騒ぎを聞きジラフが駆けつけた。ゼブラの状況に怒りが爆発する。リオ達を重い蹴りで蹴り飛ばし、力を込めてキングの頭に頭突きをした。
キング「痛っ、あー痛っ。なんだアイツの頭は、、」
リオ達に抱えられ逃げていった。

ブラック「キングが逃げた?ヤツは四天王の中の恥、自称キングとは」
ブラック(やはり四天王と呼べるヤツはヤツしかいないな)

ヒョウは木の上で休んでいた。
ヒョウ「ん?」
大男3人が仲良く笑いながら歩いている。
ヒョウの存在には気付いていないようだ。
ヒョウは気配を消す。緊張感が漂う。
・・・
ヒョウはやり過ごした。
カーバ、ゾー、サイーは放っておくのが正解。仕事で鍛えられた巨体には鉄爪が効かないからだ。覇権に興味がない世捨て人なのだ。ヒョウは慎重派で助かった。
イエナ(ヒョウのヤツ何こそこそしてんだ?)
遠くから様子を見る。
イエナ「おーい!ヒョウー!」
ヒョウ「しーーー〰️!」
イエナ「あ、察し。使えないな」
ヒョウ(相性が悪いだけだ)

イエナ「ん?見かけない集団だな。大男1人に1、2、、盾を持った兵士が3人。7人か」気になり後をつける。
イエナ「農家と話をしてるのか、中に入ったか」

「すみませーん」コンコン
ジラフ「ん?」ドアを開ける。
「怪我人がいるんだ。休憩させてくれ」
ジラフ(旅人?)「それは大変だ。中へどうぞ」
家の中は花で飾られていた。
ジラフ「そこのベッドを使ってくれ、うちで採れた果物だ食え」
ジラフは素早く手当てを始めた。
ジラフ「アラシの矢か。返しがあって抜けにくいな」とひねりながら抜いた。
「おー、痛!」
ジラフ「消毒して布で止血しとけばよくなるよ」
「ありがとう」
ジラフ「この国はめちゃくちゃだ。俺はキングに恨みがある」

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