見出し画像

親に反抗する我が子に感心する

我が家の子どもらは、たぬきちに反抗する。

学校の準備は前の日にしない。
「明日でよくない?」と返す。

朝はぐずぐずして、行く直前に慌てながら準備している。たぬきちが内心「それ見たことか」と思うが、本人たちは、「間に合ったからok!」ということで反省もしない。

ある時、朝の準備に手こずって、集団登校に間に合うか怪しくなった。すると小3の娘がこう言ったのだ。
「別に遅れてもよくない?」

実は、過去にも集団登校から離脱し、自分だけ先に行きたいという子どもが現れたので、PTAに問い合わせたことがある。

回答は、「義務ではないが、ルールだから一緒に来るように」だった。

義務ではないし、ルールはあるが拘束力はない。娘の言うように、「別に遅れてもいい」のだ。

だが、そこで、折れてはいけないとたぬきちは続けた。
「将来(集団登校の)班長になる子がそんな考えでいいんかい?」

すると娘はこう言う。
「別にいいやん」

(おもしれぇ奴)
マンガのようなセリフだが、不遜な娘の態度に実はたぬきちは驚きと共に感心した。

このエピソードは娘の話だが、「それじゃあ息子さんは準備しているんですか?」と言われれば、もちろんそんなことはなく、息子の場合は口答えはしないが、ただ頑なに行動しないという反抗をする。

それについても、(言うこと聞かんなぁ)と驚いて、また感心している。

「子どもが言うことを聞かないなんて普通で、感心するようなことじゃない」

そう思う方はごもっともで、恐らくあなたも言うことを聞かない子どもだったのでは?むしろ、それはとても健全だと思う。

子ども時代のたぬきちが、家庭内で1番恐れていたことは「母親の不機嫌」であった。

母が「学校の準備は前日に済ましたら?」と言えば、それは提案ではなく、指示であり、言葉通り受け止めて、「別にやんなくていいじゃん」などと放っておけば、みるみる母の機嫌は悪くなる。

母の機嫌が悪くなっても、子どもらしく放っておけば良いのだが、それができないのが少女たぬきちであった。

なんとも居心地が悪い。(こんな居心地が悪くなるなら言うことを聞くのが得策だな)そうなるわけで、いわゆる「聞き分けの良い、手のかからない子」であった皆様にはわかっていただけることと思う。

居心地が悪い。
それが面倒なのだ。

言うことを聞いておけば、母は不機嫌にならないし、それ以上に、言われる前に、望むように振る舞っておくことが得策だと考えるようになっていった。

母に褒められたいとか助けたいとか、そういう前向きな行動ではなく、面倒ごとが起きぬよう先回りしている。

そして、それは自分がそうしたいから、していたというのとも違う。

「こっちの服がいいよ」と言われれば、自分は気に入らなくても、そうしておく方が平和だと判断して、母が選んだ服を着るような子どもであった。

ここで母の名誉のため一つお伝えしたい。母はヒステリックに不機嫌になって、子どもをコントロールしている。なんていうことではなく、普通に生きていれば、子育てしていれば、仕事をしていれば、そうであろうという程度の不機嫌で、それはごく普通に反応していただけ。

むしろたぬきちが、人の不機嫌に敏感で神経質であったというのが正しいと思う。

そんな生き方だったもんだから、
別にいいじゃん
と自分の意見を通す、息子、娘たちに、密かに「やるなぁ」と思っている。

言うことをきかないことがいいわけじゃないけれど、自分の意見を言う、自分の思いを通す姿勢に感心しているのだ。

その方が自然で分かりやすい。子どもらしいし、健全だ。それに、自分の気持ちに正直でいるって大事な生き方だと今は思っているから。

いいなと思ったら応援しよう!

はたらくたぬきち サポートは活動の励みになります!ありがとうございます😊いただいたサポートは恩返しではなく恩送りとして循環させていただきます〜✌️

この記事が参加している募集