🌱なおはるnote 第516話 AI武装なら脳は猫ぐらいでよくない?
【起源:狩猟生活による脳の極限拡大】
人類の歴史のほとんどは
過酷な狩猟生活の時代だった。
我々の祖先は命がけで知恵を絞り、
道を極めて、"天才ハンター" となった。
生き残り、次の世代を残せたのは
一握りの天才だけだ。
これが繰り返され、結果として
脳のサイズは拡大してきた。
3000年前に人間の脳はピークを迎え
1450ccまで拡大したと言われている。
ただ、直近は減少傾向にはある。
現代人の脳の平均サイズは1300ccだ。
ここ3000年間でテニスボール🎾
1個分脳は小さくなってはいる。
だが、依然として巨大すぎることに
変わりはない。

【代償:異常肥大がもたらした心身のいびつさ】
人間は二足歩行する事で
出産する時の母体の産道は狭くなった。
内臓の重量を骨盤で支えなければならないし
更に骨盤を2本の脚だけで支えなければ
ならない。産道を今以上に広げる事が
難しいらしいのだ。
そしてその産道を通過するために人間の
赤ちゃんの脳はわずか350ccで
産まれてしまわなければならない。
大人の脳の1/4という非常に未熟な状態
での出産となるのだ。
本来なら母胎内で脳をしっかり育ててから
出産すべき所だが外の世界に出てから、
脳を突貫工事で発育させなければならない。
人間以外の霊長類にできていることが
人間にはできていないのだ。
だから、人間の赤ちゃんだけ極端に無力だ。
強烈な刺激とストレスを受けながらの脳の
発育となる。
この過酷なプロセスによって
脳には強い負荷がかかる。
これでは神経に混線やエラーができて
脳に異常を抱えやすい。
これは、人類にとって非常に
厳しい欠陥と言える。
【緩和:社会の誕生と大人の脳の縮小開始】
冒頭も述べたが、人類の脳の萎縮は
3000年前から始まっている。
人類は社会を作り、農耕を始めた。
1人1人がスーパーマンでなくても
皆の助け合いで生きていける可能性が
高まった。だからだと思う。
【転換:脳サイズ縮小を退化でなく進化と捉える】
普通は、脳のサイズが萎縮する
のは退化と捉えるだろう。
だが人間には上記の欠陥がある。
だから成人の脳が小さくなることは正常な
方向への変化なのだ。これはむしろ進化
なのではないだろうか?と考えてみた。

【現代:AI丸投げ騒動に見る思考停止の表層】
ここ数日、世間を大きく騒がせている
ニュースがある。ある有名球団の監督が、
娘さんとの突発的な言い争いの末に
逮捕・辞任に追い込まれた騒動だ。
その引き金は「スマホでChatGPTに
相談したこと」だった。
どうしていいか分からなくなった娘さんが
AIに救いを求め、AIはマニュアル通りに
相談窓口を案内し、窓口はルール通りに
警察へ通報した。
娘さん本人はそこまでの大事を
望んでおらず、すでに仲直りも
していた。なのに
誰も立ち止まって考えず
システムという「ルール」だけで
パスが回された。結果、現実が
破滅的に動いてしまった。
あるYouTuberがこの事件を切り口として、
「現代人は考えや判断をAIに丸投げし、
思考停止している。
そんなんではいけないぞ!」と語っていた。
なるほど、私たちは自分で責任を
背負おうとせず、何かと
「AI(チャッピー)がそう言ったから」
と言い訳する傾向がある。
マニュアル通りに動いてさえいれば、
「なぜそうしたのか?」
という追及がかわせる。
自分自身にそれ以上を求めない。
説明が付けば、それで良い。
この風潮って、投げやりにも見える。
今はそういう時代であって、
誰が悪いとも思わない。
AIだけのせいでもない。
私自身にも、そう言う所はある。
【解放:外部脳の助けによる過剰の削ぎ落とし】
だが、AIが身近にあることで、
人間は余計に、考える事から解放される。
今後は今まで以上に、脳は小さくなる方向だ。
【対比:人間の余計な不安と猫の淡々とした幸福】
人間は「財産がない」とか
「この先どうなるか」とか
まだ見ぬ未来の不安を脳内で膨ませて
勝手に苦しむ。
または「外食して美味しいものが
食べたい」とか、つまらない欲望
にも振り回される。
だが、我が家のボス猫 "ノエル" には
そんな不安も欲望もない。
ただ淡々と、与えられた人生を
よっぽど、うまく楽しんで生きている。
その姿を見つめていると、
ノエルは本当に偉いなと思う。
生物にノエル以上の脳がいるとは、
私には思えない。
それほど、この子は賢い。
下の写真のノエルの眼力を見て欲しい。
一眼見ただけで何を訴えているのか解る。
「ご飯下さいよー!」と言っているのだ。
それが解らない人間も大勢いると思う。
恐らく、ノエルに負けているはずだ。

【結論:脳の縮小を経て、安定した生命体へ至る未来】
人間が200万年かけて脳を大きくし、
社会やAIという怪物を作り上げてきたのは、
皮肉にも、その怪物にすべてを
丸投げするためだったのだろうと私は
思っている。
いくらダメと言われても間違いなくそうなる。
いや部分的には既になっているように見える。
1000年後、人間の脳が仮に半分の
650ccまで縮むとして、
それは決して人類の退化ではないと
私は思っている。
AIを味方につけて、何不自由なく生きる。
人間は余計な不安や欲望を手放す。
上記のように、出産後に4倍に
急成長しなければならない宿命から
解放される。
2倍になれば良いだけになる。
それならば、他の霊長類と比べても
遜色ない。
たとえば、暗算しなくても電卓を
使えば、計算できるように、
自分の肉体に無理に負荷をかけず
外部に委託できる脳の活動は
預けてしまえば、楽になるのだ。
そして、我が家のノエルのように
「淡々と今を生き、最高に幸福な
生き方を楽しむ人生の達人」となる。

これはやはり正常な進化だろう。
脳が小さくなると言うと、えっ?と
感じられる方も多いかもしれないが。
誤解してほしくないのは、
脳が縮むからといって、
人間が「退化」して愚かに
なるわけではないということだ。
1450ccという脳は過酷な大自然を
生き抜くための「狩人としてのスーパーマン」
のスペックだった。
だが、社会が整備され、そしてAIという
究極の道具が現れた現代において、
私たち全員がその野生の超ハイスペックの
脳を維持し続ける必要はどこにもない。
電卓の登場で暗算の負荷から
解放されたように、私たちは外部に
委託できる脳の活動をAIに預け、
脳のサイズとしては身軽になっていく。
そのように進化した人類が変化できない人類を
間違いなく凌駕していく。
具体的には、病気にかかり難かったり
回復力が早かったりするのだろう。
8等身とか9等身が当たり前になるだろう。
皆がモデルなみの体型
頭でっかちの短足ではなくなるだろう。

不要な部分を削ぎ落としているのだから
当然そうなると思う。私は素直に人類の未来を楽しみにしている。
