インフルエンザの憂鬱
私は中1長男、小4長女、小1次男の3人の母。
職業はフルタイムの薬局薬剤師です。
他の医療職の方はどうなのかはわかりませんが、私の会社では家族がインフルエンザやコロナになると本人は元気でも出勤停止(普通に有給休暇扱い)となります。患者さんや同僚にうつしてはいけない、それは当然のこと。
インフルエンザに罹患している本人はバイ菌(言い方悪いけど)、他の家族は普通の人間として出勤したり登校したりと普段通りの生活できるのに、私もバイ菌扱いなんだなぁと思うと悲しみが込み上げてくるのもまた事実。
子どもが3人いると順番に感染していくので、結局全員が治るまでに10日ほどかかることもザラです。
私は毎回感染した子どもを隔離して、他の子にうつさないように努めます。(長男は一人で隔離できますが、長女次男は私とセットで寝ます。)でもインフルエンザウイルスの前では私は無力です。だいたい3人とも、もしくは夫も合わせて4人感染します。それでも会社員である以上は「感染をここで食い止めて1日でも早く出勤できるようにしなくては!」と策を講じるのは当然ではありませんか?
ですが、夫はこう言います。
「みんなバラバラに感染したら、5人家族やと最長で5週間かかるんやで?それやったら隔離なんかやめて、『今、今年のインフルエンザの免疫つけときますわー』って会社に言って、隔離せんとみんなでかかればいいやん」
確かにな、とも思います。
でも、そんなこと言えないよ…。
今回、中1長男がインフルエンザに感染しました。中3で流行しており、学級閉鎖まで出ていたところ、体育祭で他学年にも飛び火した様子。
今回は絶対にみんなを守る、と私は誓いました。長男は去年までは怖がりで一人で部屋にいられませんでしたが、今はスマホやタブレットがあれば、ひたすら一人で楽しく過ごせる現代っ子になったのです。なので、食事、飲み物、アイスノン、パピコ、着替えなどを隔離部屋に運ぶだけでよくて、これは私の勝ちではないか?と思いました。ただ、今回のインフルエンザ感染当初に長男が盛大に咳をしながら2階から降りてきて、ティッシュで鼻をかみ、その手のまま冷蔵庫から牛乳をとり、氷を素手で鷲掴みにしている姿を見たときは卒倒しそうしなりました。
結局それがいけなかったのか、それとも他の感染源(学校や学童)があったのか、長男の隔離期間があと2日、という夜に次男発熱、夜中に38.8℃まで上がりました。実はその前日ぐらいから、熱は出てない(36.9℃、セーフ!)けど、なんだか寝息が苦しそう、顔が元気ない感じがあり、私はとてもとても恐れていたのです。
もー、勘弁してくれよーと思います。
次男は一人で寝られないので添い寝が必要です。ゼロ距離で顔を近づけてきます。咳をします。私、また仕事に行けないのかな。
翌朝には37.4℃に下がっていたので、「インフルエンザじゃない、よね?」と思っていたのですが、夕方には37.8℃。…ちゃんと病院に行って検査してもらって白黒つけようやないの!
耳鼻科で検査してもらったところ、インフルエンザ、コロナ共に陰性!よーし!!
でも医師は言います。
「タイミングの問題かもね。どうする?みなし陽性でインフルエンザの薬出しとく?予防でも飲む薬だからインフルエンザじゃなかったとしても問題ない。それか、明日の朝再検査する?」
「インフルエンザの薬を出してもらったら、この子はインフルエンザってことになっちゃいますか?小学校も出席停止ですか?」と私。
「そうなります」と医師。
「じゃあ、明日再検査します」と返事をしました。
会計時にもらった処方箋には「ゾフルーザ(インフルエンザの薬)」が記載されていたので、その場で疑義照会して削除してもらいました。
さて、明日どうしよう。
ここの耳鼻科は9:30始まりだから、病児保育やってくれる小児科に行こう。
病児保育の予約は一応取れたけど、インフルエンザだったら出勤できないから、キャンセルになるのか…
キャンセル料500円払えばいいか。
そのまま処方箋をもって、自分の職場の薬局へ。みんなに急な休みが続いていることへの謝罪とフォローの感謝を伝え、今の中途半端な状態を報告。夫が休めるかどうかでも翌日の出勤時間が変わってくることもあるので、夫と相談してから、上司に連絡することにしました。
夫に電話すると
「明日は合同研修やから休まれへん。
え?また検査するん?もう陰性出たんやから良くない?職場にも『陰性出ましたよ』だけで、明日から出勤すればよかったやん。もう一回検査した方がいい、なんて『それってあなたの感想ですよね?』的なやつやで。
明日来れるかどうかわからへん人なんて困るって。むしろ響子が休みにしたら、他からヘルプとかもらえるかもしれへんのに。」とのこと。
私は時々夫が意思疎通のできない宇宙人のように思う瞬間があるのですが、それはこういう時です。
「いや、まぁうちの店舗はヘルプ出す側やから、ヘルプは来ないと思うからさ。
でも医者にそう言われたんやで?『それってあなたの感想ですよね』って思われへんよ。」と私。
こういう場合は平行線のまま終了します。
職場に確認してみたところ、いつもは他店舗にヘルプにいくスタッフが翌日の午前中はこっちに残ってくれているし、出勤できるならもちろん出勤してくれればありがたいとのことでした。
そして、迎えた朝。次男の熱は37.0℃。
食欲はないけど、元気はある。
よし!無罪放免を勝ち取って、私は出勤するし、次男は病児保育で遊ぶんだ。
※次男は病児保育が大好き。
病児保育併設の小児科で現状を伝えたところ、医師も「うーん、微妙!まぁ、検査やっておきましょう!」とのことで、再検査。次男は昨日も検査、今日も検査で鼻に綿棒の長いやつを突っ込まれて泣いていましたが、なんとか耐えてくれました。
結果は…インフルエンザ、コロナ共に陰性!!
やったぞー!!
このまま熱が下がれば、次男は明日の山登りも行けそうです。
というわけで、るんるんな次男を病児保育に置いて、私は出勤できました。
働ける喜びを全身で感じております。
私はやっぱり今の職場も好きだし、薬剤師の仕事も好きだし、働くことも好きだなぁと再認識しました。
また忙しくなりすぎると心がすさむのですが、「普通の生活のありがたみ」と「働ける喜び」を忘れないようにしたいなと思いました。
