切ってびっくり、食べてうっとり!愛媛産ブラッドオレンジ「モロ」が織りなす真っ赤な魔法

シュワッと冷えたシャンパンの手前に並ぶ、美しくカットされたフルーツたち。最高の「大人のご自愛タイム」のひとコマなのですが……
皆様の視線、手前にある「真っ赤なオレンジ」に釘付けになっていませんか?
「えっ、ルビーグレープフルーツ?」
「いやいや、それにしても色が濃すぎない!?」
ふふふ。驚くのも無理はありません。
この子の正体は、今まさに2月〜3月に短い旬を迎えている「愛媛県産 ブラッドオレンジ(モロ種)」です!🍊
「ブラッド(血)オレンジ」なんて、ちょっとドラキュラ伯爵が飲んでいそうなドキッとする名前ですが、実はこのフルーツ、知れば知るほど愛おしくなる「情熱とロマンの塊」なんです。
今日は、この真っ赤な果実の秘密をたっぷり翻訳してお届けします!
アッサムから地中海へ。壮大な「赤い奇跡」のルーツ
ブラッドオレンジといえば、太陽の国・イタリアのシチリア島周辺を思い浮かべる方が多いと思います。
しかしそのルーツを辿ると、元となるスイートオレンジはインドのアッサム地方が原産で、そこから中国へと伝わったのだそう。
その後、16世紀の大航海時代にポルトガルの探検家が地中海へ持ち帰り、そこで「突然変異」を起こして誕生したのが、このブラッドオレンジなのです!
シルクロードと大航海時代を経て、地中海で赤く染まった奇跡の果実。歴史のロマンを感じずにはいられません。
愛媛の農家さんが「マンマ・ミーア!」と叫んだ日
さて、ここでひとつの疑問が湧きます。
「バリバリの地中海っ子なのに、なんで愛媛産なの?」
実は、ブラッドオレンジが日本(愛媛県)に持ち込まれたのは昭和40年代のこと。しかし当時は、愛媛といえども冬の寒さが厳しく、なかなか産地化には至りませんでした。
ところが近年、温暖化が進んで冬の気温が上がったことで、状況が一変します。
特に国産ブラッドオレンジの産地である宇和島市は、年間平均気温が16〜17度と温暖で、宇和海に面したリアス式海岸が続いています。この気候と地形が、まるで「地中海」のようにブラッドオレンジの栽培にバッチリとハマったのです!
あなたはどっち派?「タロッコ」と「モロ」の熱き戦い
ブラッドオレンジには主に「2つの派閥」が存在します。
エントリーNo.1:甘い微笑みの王子「タロッコ(Tarocco)」

赤色は少し控えめで、オレンジ色とのグラデーションが特徴。イタリアでも「世界一美味しい」と称賛されるほどの濃厚な甘さを持っています。例えるなら、洗練されていて優しく微笑んでくれるイタリアの王子様。
エントリーNo.2:情熱の野性味「モロ(Moro)」

そして今回の写真の主役がこちら!とにかく色が濃く、切ると「赤」を通り越して「どす黒い赤紫」に近いことも。
香りはオレンジというよりベリー系に近く、酸味もしっかりあり、芳醇な香りとコクがあります。
例えるなら、ちょっとワイルドで情熱的なラテン系ラテンラバー。
面白いことに、この真っ赤な色の正体である「アントシアニン」は、寒さなどのストレスを受けることで色濃くなります。
愛媛県の農家さんによれば、今年は「寒さが影響し、近年にない赤みが強く、おいしい」と絶賛の出来栄えなのだとか!
「モロ」の最高に美味しい食べ方
この情熱的な「モロ種」、もちろんそのままカットしてかぶりついたり、ジュースにしたりするのも最高なのですが、私のおすすめは「お料理に使うこと」
モロ特有のしっかりとした酸味とベリーのような深い香りは、オリーブオイルとの相性が抜群です。
フレッシュなサラダに散りばめれば、彩りも味わいも一気にレストラン級に。
そして何より、「グリルしたお魚」にキュッと絞ったり、果肉を添えたりして一緒に食べてみてください!
お魚の脂をモロの酸味が爽やかに切り裂き、信じられないほどのマリアージュを生み出します。
愛媛産のブラッドオレンジが美味しく食べられるのは、2月から3月という短い期間だけ。
まずはモロ種が、その後タロッコ種が出荷されます。
いつもは普通のオレンジを買っている方も、この時期はぜひ、イタリアのDNAと愛媛の情熱が詰まった「ブラッドオレンジ」を手にとってみてください。
その鮮烈な赤色と味わいが、きっとあなたの食卓に「笑顔の魔法」をかけてくれますよ🪄✨
それでは、美味しい週末を!
チャオ!🇮🇹🍷

