本当は怖い「さよなら人類」(歌います!)
90年代に流行った「さよなら人類」という歌をご存知でしょうか。当時放送されていた「いかすバンド天国」という番組がきっかけでデビューした4人組のバンド「たま」の最大のヒット曲です。1990年にリリースされ、60万枚を売り上げました。「たま」は日本のビートルズと言われることもあり、この年の紅白歌合戦にも出場しています。
この曲、40代以上の方ならご存知だと思いますが、歌詞を改めて見ると内容が結構衝撃的だったりします。ではまず、歌詞をご覧いただきましょう。
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さよなら人類
二酸化炭素を吐き出して あのこが呼吸をしているよ
どん天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら
野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力をためしてる
路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角だよ
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
アラビヤの笛の音ひびく 街のはずれの夢のあと
翼をなくしたペガサスが 夜空にはしごをかけている
武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとしてるけど
サーベルの音はチャラチャラと 街の空気を汚してる
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
歌を忘れたカナリヤ 牛を忘れた牛小屋
こわれた磁石を ひろい集める 博士はまるはげさ
あの子は花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる
冬の花火は強すぎて ぼくらの体はくだけちる
ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあのこを探すけど
月の光にじゃまされて あのこのかけらは見つからない
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
サルにはなりたくない サルにはなりたくない
こわれた磁石を砂浜で ひろっているだけさ
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
サルになるよ サルになるよ
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二酸化炭素を吐き出して あのこが呼吸をしているよ
どん天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら
「二酸化炭素」や「どん天模様のそら」といったワードから、地球温暖化や環境汚染のイメージがわきます。光化学スモッグによって、どんよりと曇ったままの空。花開くこともできないほど、空気が汚れてしまったのでしょうか。
野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力をためしてる
路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角だよ
主人公はもうすでに亡くなっているのでしょうか。地球の環境が壊れて人類が滅んだ後、野良犬たちもかつての人類のように、骨を使って生き延びようとしている。そんなイメージもできます。
そしてその次に出てくる「路地裏に月が落っこちる」これはもう宇宙で何か大変な事が起こってしまったのかもしれませんね。犬もビックリして目を大きくしていたことでしょう。人類滅亡を含め、地球の生態系は大きく変わってしまったのです。
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
「ピテカントロプス」というのは、原始人のことです。文明や技術がどんどん発達して便利になったのと裏腹に、世の中があまりにも便利になりすぎたために、人類だけは原始時代の姿に退化しているという、皮肉ともとれる部分です。
アラビヤの笛の音ひびく 街のはずれの夢のあと
翼をなくしたペガサスが 夜空にはしごをかけている
武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとしてるけど
サーベルの音はチャラチャラと 街の空気を汚してる
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
ここから先では、戦争を想起させるようなワードがたくさん出てきます。「アラビヤの笛」って、戦争の始まりを感じさせませんか。「街のはずれの夢のあと」は、まさに平和の終わりを象徴するもの。ペガサスは、神話上の空を飛べる伝説の天馬ですが、本当なら天に昇ることができるペガサスさえも、荒廃した世界から逃れられない。人類だけでなく、何もかもが壊れていくような様子を感じ取れます。互いの生き残りをかけて、ついに争いを始める人類たち。ちなみに「サーベル」とは西洋の刀剣類の一種で、とにかく斬ることに特化して作られた、軍人が使う刀のことです。そんな戦争を続ける人類たちが、どんどん険悪なものになっていく様子がわかります。
歌を忘れたカナリヤ 牛を忘れた牛小屋
こわれた磁石を ひろい集める 博士はまるはげさ
ここも荒れ果てた世界の姿を表しています。本来、当たり前のようにできていたこと・存在していたものが地球上からどんどん失われていく。そしてそんな戦争のさなかでも、科学者たちはまだ文明を発展させようとしている。この現状をかえりみることができない、頭でっかちな人たち=博士。
あの子は花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる
冬の花火は強すぎて ぼくらの体はくだけちる
ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあのこを探すけど
月の光にじゃまされて あのこのかけらは見つからない
ここで出てくる「花火」とは、広島や長崎に落ちたのと同じような核爆弾の事でしょうか?核開発を続けてきた人類たちが、ついにそれを行使する日を迎える。全人類を破滅させるほどの威力を持った核。
「ブーゲンビリア」という花の名前が出てきますが、これはおそらく核投下後の“キノコ雲”のこと。「ブーゲンビリア」は、オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の低木の事で、南国リゾート地などでは一年中咲いていて、赤紫色が目を引く鮮やかな花色が特徴の花です。つまり核爆弾が落ちて周りは赤い火の海、強烈な熱線や放射能などにより、まぶしくて目も開けられず苦しみながら死んでいくという地獄絵が想像できますね。残された人、大切な人を探そうとしますが・・・。核爆発後の強烈な熱線、放射能によって、何もかも見つけ出すことができない、といったことでしょうか。
サルにはなりたくない サルにはなりたくない
こわれた磁石を砂浜で ひろっているだけさ
ついに地球が滅亡を迎えてしまったところ。これまでに発展を続けてきた科学・文明の欠片を拾い集めます。
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ サルになるよ サルになるよ
そして結局は、“さる”に戻ってしまう人類たち。せっかく木星へと生きる場所を変えたものの、理性を持った“人間”ではなく“獣”へと姿を変えてしまいます。今まで追求してきた利便性は何だったのか。地球を壊し、人類を滅ぼしてまでも続けるべきだったのか。最後には、そんな虚しさしか残りません。
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こんな未来の地球の姿を予言したような「さよなら人類」。
では、お聴きください。
そしてここで初の試み。ももりゅう も歌ってみた!
ももりゅう で「さよなら人類」。どうか、あたたかい気持ちでお聴きください。
今回は初めて私の歌をアップしてみましたが、どうでしたか。まだまだ下手くそなのに、調子に乗って歌っちゃいました。これで不評なようなら、しばらく歌はやめておこうと思います。
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