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ショップカードをリニューアルしました

Vol.055
ヴィーノサローネの小さな宣伝媒体となる、ショップカードを改めました。
デザインを手がけたのは、ヴィーノサローネのアートディレクターを務めるTさん。いつものようにまずメールで、Tさんに相談。すると、思いもよらぬ大胆な提案がありました。
「コーポレートカラーのオレンジ一面でいきましょう」と。
 
ほほー、そうきましたか。
思い返せば2年半前、ショップカード制作の打ち合わせで、カード一面をオレンジ色でデザインするアイディアはありました。当時、それもよかったんですが、ヴィーノサローネのコンセプト「イタリアワインの“本質”にであう」を素直に表現したいため、主が好みのシンプルかつクラシックモダンな方向に。ヴィーノサローネの世界観がより伝わりやすいデザインに落ち着きました。
 
今回のリニューアルは、そのファーストデザインを基に、色彩の効果を全面に押し出したものです。基本的な要素は変えず、オレンジ色が主張したデザイン。微修正で文字の読みづらさを解消しました。
読みづらさの修正とは、雑誌のレイアウトでも度々経験することですが、オレンジと黒い文字との組み合わせは、俗にいうハレーションが起きやすい。黒い文字のキワが滲んでみえる現象がそれで、ヴィーノサローネのコンセプトの文言を若干大きくしました。

コーポレートカラーの鮮やかなオレンジ一面でデザイン。
モダンな雰囲気が漂っています。
裏面。
ヴィーノサローネは、noteでイタリアワインにまつわるトピックを綴るほか、
ショップのショーケースとしてInstagramを活用。
SNSの特性に合わせてコンテンツを使い分け、充実させています。
販売サイトのBASEは、QRコードをより大きくデザイン。


 ところで、すでにあるデザインから、あらたなデザインに刷新する意義とはなにか。なぜ、変えなければならないのか……。
これにはいくつかの理由がありますが、名著『デザインのデザイン』(岩波書店)から、ヒントを探ってみました。
 
本書は、日本デザインセンターの代表取締役を務めるグラフィックデザインの巨匠、原研哉さんが著し、リ・デザインを含めデザインに関する多くの洞察が得られる一冊です。ショップカードのリニューアルと共通する、リ・デザインの思想と目的を大胆に以下の3つにまとめました。

初版は2003年。22年過ぎたいまも読み継がれるデザイン思想の名著。
デザインの歴史を踏まえ、ものの本質を追求しながら、
現代のデザインの意味を紐解く。

●さらに見通しをよくする
●意味をより単純化する
●ユーモアはあるか
 

簡単に説明すると、上のふたつは意味することは似ていても、言い方が異なることで、新たな気づきがあります。
事業やショップを立ち上げた当初の理念や思想が、時間が経つにつれて複雑化する、という課題。それをデザインによって是正すること。わだかまっていたことがすっきりとし、簡潔に整理する視点の再確認です。
3つめは、デザインに含まれている方が、より豊かで余裕が生まれる、という考え方。まさにイタリアワインを販売するようなビジネスでは、常に意識しなければならない視点です。 

ヴィーノサローネは、ヴィジュアル戦略についても、ワインのセレクトに関しても、まだまだ発展の途上にあります。どこかでみなさんが、リニューアルしたショップカードに出合えたとき、さて、どんな印象を持たれるだろうか。 

次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。

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