オーストリア、イタリア、スイス山岳地帯の旅 こぼれ話① おさらい編✨🐄🫏🐏🐐🦆✨
こぼれ話に至るまでのお話、2編。
山岳地帯の旅、前後編公開から10日ほどが経った。書ききれない部分が沢山あり、そのこぼれ話をそろそろ書こうかと思った矢先、NHK+で
『鶴瓶の家族に乾杯 海外スペシャルinスイス Part2 〜のどかな牧場とジグソーパズル〜』
を、たまたま観たのだった。
スイスのベストシーズン、夏の映像が映し出された。
ゲストは杏さん、まずは首都ベルンから車で30分のエンメンタールで酪農家の取材。エンメンタールチーズで有名だ。
美しい牧草地の風景が広がり、家族で乳牛の世話をする様子が紹介された。
なんてタイムリーな🎶 私が書いた牧草地のこと、そこでの人の生き様、スイスの物価の高さ、書いたものの、私のエッセイをお読みいただいた方々は、果たしてあの内容を実感してくれるだろうか、と思い、
『誰かこの件を後押ししてちょうだい! 本当に大変なんだから!』と思っていたのだった。
NHKが後押ししてくれるとは 笑
*NHK+では1週間、番組のご視聴が可能です。宣伝しておきます。
お読みいただいた方々が、番組をご覧になって、私の書いたエピソードを少しでも思い出し、映像に重ね合わせてくださればいいと思った次第である。
私の記述が拙くても、映像は如実に物事を語る。おまけに鶴瓶さんの反応は大変わかりやすい。
『ああ、なるほどね、こういうこと!』と思ってくださるといいなぁ、と思ったのだった。
✨✨🐄✨🫏✨🐐✨🦆✨✨
杏さんが訪ねたエンメンタールの一軒の農家は、私がついこの間、見たばかりだったイタリアの山岳地帯のサン・マッジョーレ村を思い出させる。見渡す限りの牧草地が美しい。
あの村は気温が22度と涼しく、そのせいか、昼間作業をする何軒もの農家の様子を見られたのだった。スイスでは昼間は全く見られなかった光景だ。
大きなトラクターで牧草を刈るお父さん、息子さんは一回り小さい機械で、お母さんは車では無理な場所を手刈り、17〜8歳の若い女の子は手押しタイプの機械で刈っている姿を見た。家族全員で働くのは、ごく当たり前の様子であった。
山と村の美しい写真を撮る為に、ベストショットポイントを目指して、ゼーハーしながら坂道を上がり、大勢の観光客が横の道を通っていく。
実際、一休みしながら、その見事な働きぶりをつい眺めてしまうのだ。そういう観光客からジロジロ眺められるのにも慣れているのだろう。淡々と作業を続けていた。
この村で生まれて、そこで生きていく、眺めているだけなのに、その農家の人たち人生観までも伝わってくる気がして、実に清々しかったのだった。
私がこのように感じたけれども、実際彼らに話を聞いたわけではない。でもそうに違いない、それが伝わってくるのだ。
牧草地の管理、牛や馬を育てること、それらが大変な作業であることはわかる。
しかし、この村の自然に囲まれながら、家族と共に暮らし、美しく整えられた緑の絨毯のような牧草地に囲まれた小綺麗な家、皆で休憩したり食事をする外のテーブル、飾られた多くの花。
私の思い込みではなく、実に幸せそうであるし、心の余裕も、経済的な余裕をも感じられる。
実際、酪農が盛んなこうした国々での、農家に対する厚い保証は、調べなくても感じる。眺めているだけで、豊かなのだとすぐわかるのだ。
この家族へのインタビューがあった。
「この場所に暮らすことは、都会から来た者にとって素晴らしい景色だと思うけれども、大変なことも沢山ありますか?」という杏さんの質問に対して、お父さんはすぐに答えた。
「良いことしかない。静かに平穏に暮らしているよ」
思わず「すごいな」と鶴瓶さんの感嘆の声が入る。
喜びを感じる時は、との問いかけに、
「家族みんなで働いて、子どもたちがトラクターを運転できるようになったりとか、家畜の面倒が見られるようになったりすると嬉しいよね」
冬は大変寒いでしょう?との質問には、
「(寒ければ)着込めばいいよね」
どの答えを聞いても、泣けてきそうだった。その思考の持ち方、素朴さ、豊かさ、家族への愛情、それが当たり前なのだ。
私が目にしてきたあの村の人々と同じ表情をしていた。
11歳の娘さんは、農家か獣医になりたいと言う。どうして?と聞かれて、
「牛たちが元気でいるのが見られるのが嬉しい。
農家になりたいと思うのは、都会で仕事をしたくないし、動物が好きだから。」
鶴瓶さんが感動した言葉が、画面に重なる。
「なんや?! この答え!!」と。
私もそう思った。この年齢の子が当たり前のようにこう答えているのだ。
動物の面倒が見られて嬉しい、その言葉にはまったく迷いがない。
その娘さんは早起きして、餌やり、牛舎の掃除をしている。
9歳の男の子は、牛のフンの片づけをするのだそうだ。
「専用の機械があるよ」とにこにこしながら教えてくれていた。
刈ったばかりの青々とした牧草を、美味しそうに食べる牛たちを見ていると、この頭数の牛を飼うということは、あの広大な牧草地を所有し、管理することもごく当たり前のことなのだとわかる。
あの村で見た、刈り取られたフレッシュな牧草は、そのまま牛舎に運び込まれていた。
生えている牧草によって、牛乳の味は変わるという。牛が大好きな青々とした牧草は、ああして管理され、牛たちに与えられる。
私が眺めた作業の後の様子を、番組で観せてもらえた気がして、大変感動したのだった。
✨✨🐄✨🫏✨🐐✨🦆✨✨
この後、二人がベルンの街でそぞろ歩きをしている様子が出てきた。
そうそう、行ってきたばかりの旧市街の様子が。おもちゃ屋さんで、杏さんが好きなジグソーパズルを探したり、鶴瓶さんはアーレ川まで行き、泳ぐ人たちを取材したり。
流れの速い川で泳ぐことに驚いている様子が新鮮だった。こちらでは、海が遠い場所では、川や湖で泳ぐのは当たり前なので、そうした驚いている様子が楽しい。
こんなところで泳いで大丈夫かとか、危なくないか、日本だったら遊泳禁止の看板が当たり前のように立てられているような川である。
杏さんはその後、ベルンの街で道を聞いた人から、プリエンツの街を紹介され、その街に行ってみることにする。
湖が美しいブリエンツに行って、お勧めの可愛らしいトロッコ風の蒸気機関車に乗ろうとしたが、既に一日の列車全て満席で、乗れないと断られていた。
これこれこれ!
スイスの登山電車は特に人気がある為、ハイシーズンの時期なら尚のこと、チケットを取るには、随分前から予約しなければ絶対無理、というこの状況、これをリアルに紹介してくれて嬉しかった。
テレビの取材であろうが、満席であるのだから、乗れないものは乗れないのだ。
何もかも早めにオンライン予約の時代。
当日の気分で行く先を決めている、この番組ならではの残念な結果だった。でもこれが現実。
海外旅行に出られる方、予約はどうぞお早めに。
機関車に乗れなかったので、街を歩く杏さん。木彫り製品の店に入る。
あの7〜8センチの木彫りの人形は、80〜100€近くするだろうな、と思いながら観ていた。
杏さんが指で摘んだのは木彫りの牛の糞。
この牛のフンだけで、25スイスフラン(約4500円)。牛とセットの価格ではない。フンだけでこの値段!!!

この紹介の場面で、やった〜🙌🏻と私は大喜び。
記事で書いた、スイスの物価の感覚がまさしくこれなのだ。
であるから、もしスイスのお土産として、3人分買うとして、小さな木彫りのペーターとハイジ、糞付きの牛🐄の人形を買おうと思ったら、それだけで軽く5〜6万円超えは確実だ。
つい欲しくなる可愛い山羊の群れもお買い上げとなると、10万超は軽いだろう。


中には、深く考えずにカードを使う人もいるかもしれない。請求書を見て、「何のこと?」と思うかもしれない。
私はお土産を買うのが好きなので、いつも可愛い名産品は娘や孫たちに買ってはいるけれど、こうした品物は、今回スイスでは買えなかった。
あげた人に、ある程度その価値がわかってもらえないと残念であるし。
ドイツの木製品もかなり高いけれど、こちらにいる記念でもあるし、大変可愛らしく、精巧に美しくできているし、スイスほどは高くないと思い、買い揃えてプレゼントした。
これはこれ。
価値観はそれぞれなので、スイスの物価がどうとか考えずにお買い求めになる方々を、止める気は全くない。寧ろ何も気にせず買えるのなら羨ましい。
ただ、こうしたスイスのお土産をもらった人は、その品物の価値を認めて、くれた人の器の大きさを感じてほしいと、切に思う。
こんなことまで考えるほどのスイスの物価高、この番組でその一端に触れてもらい、私のエッセイでしつこく書いた内容を映像で説明してもらったようで、大変嬉しかった次第。
②に続く
【あとがき】
たまたまTV放送があった為に、照らし合わせて、前回のおさらい編にしました。
こぼれ話はエピソードが細かくいろいろある為に、3回に亘ってお届けします。
是非、続きも気楽にご覧ください。
note二年目の目標は、「無理せずこまめに」
