「どんと晴れ」の記憶が残る岩手県公会堂
盛岡の街を歩いていると、たまに時間が歪んでいるような感覚になる。
それはきっと、古い建物のもつ空気のせいだ。
その中でも、岩手県公会堂は特別な場所だと思う。
昭和2年に竣工されたこの建物は、盛岡に残るアールデコ建築で、当時流行していたアールヌーボースタイルのスクラッチタイルを使用した外観が印象的で、重厚感のある外観ながら、どこか柔らかい温度を感じる。
天気がぐずついていたある日、ふと思い立って立ち寄ってみた。
赤レンガの塔の下、緑の葉に囲まれた一角に「どんと晴れロケ地」の看板がある。
思わず「懐かしい」と声が出た。ロケで使われていたのは知っていたけど、実際にこうして案内板を目にすると、なぜか誇らしい気持ちになる。

赤レンガと緑のコントラストが鮮やかだった。
建物を回り込むと、原敬の銅像と石碑が見えてくる。
石碑には彼の功績と、盛岡への想いが丁寧に綴られていた。
日本の近代政治の中で、岩手が生んだこの人物の存在が、街のあちこちで静かに息づいている。

静かで、どこか重みのあるこの場所に立っていると、
"時が止まってる"というよりは、
"流れ続けてるけど、急がなくていい"と
言われてるような気がした。
そんな午後だった。
【基本情報】

施設名: 岩手県公会堂
所在地: 岩手県盛岡市内丸11-2
アクセス: 盛岡駅から徒歩約20分/バス「県庁・市役所前」下車すぐ
開館時間: 9:00~21:00(休館日:年末年始)
備考: ドラマ『どんど晴れ』ロケ地としても有名。
フォローしてもらえたら、冷麺の神様が微笑むかもしれません。
