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「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」

第1回、第2回奮闘記

農業高校の魅力の一つに、さまざまなコンテストへの参加があります。例えば、地元の食材を使ったレシピコンテストや、環境問題への取り組みをプレゼンする大会など、最近ではSDGsをテーマにしたものも増えてきました。また、高校生のアントレプレナーシップを育むためのビジネスプランコンテストも、自治体や金融機関、大学主催で盛況に行われています。

そんな中で特に印象深いのが「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」です。この大会は、藤田志穂氏が立ち上げた高校生の夢を応援する食の企画です。大会のルールは、テーマ(地元食材を生かした中食など)に沿ったメニューを考案し、販売価格を800円以内に設定。その際、食材原価を販売価格の半分以下に抑えることが求められます。地元食材を使用することが条件で、書類選考を通過したチームが各ブロックで実際に調理し、審査員の評価を受けるという内容です。

大会の発案者である藤田氏は19歳で「ギャル革命」を掲げ、マーケティングにおいてギャルの特性を活かす活動を展開してきました。特に「ノギャルプロジェクト」を通じて、若者が食の未来について考える場を提供しています。2009年には秋田県大潟村でシブヤ米を作るプロジェクトも立ち上げ、その活動は広く知られています。

私自身、当時農業高校の全国組織「農業クラブ」の運営に携わっており、藤田氏から「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」の企画をプレゼンされたとき、心が躍りました。農業高校の生徒たちにとって、この大会は一つの目標として位置づけるべきだと感じたのです。

それでは、この大会での私と生徒たちの挑戦を振り返ってみます。まず第1回大会についてです。このような大会は回を重ねるごとにレベルが高くなる傾向があります。狙うなら第1回大会だと思っていました。また、第1回のチャンピオンになれば、大会の歴史に名を刻み、後々まで学校の名前が語られます。私はすでに藤田氏から大会の企画を聞いていたため、他の学校よりいち早く取り組めるアドバンテージがありました。第1回大会にして最大のチャンスが巡ってきたのです。

うまいもん甲子園の様子

当初のアイディアとして、前任校は「そば」の産地でしたが、当時、全国的な知名度はそれほど高くありませんでした。そこで、「そば」を利用しようと考えました。また、地元のご当地ラーメンとして「スタミナラーメン」が有名です。具材にはカボチャやキャベツが使用されます。そこで、地元のブランドカボチャを使用した「スタミナラーメン」の餡を「そば」にかけるあんかけ焼きそば、その名も「スタミナ焼き蕎麦」を考案しました。この取り組みは、地元の新聞社にも取り上げていただき、大会HPや藤田氏のブログにも掲載されました。しかし、大きな落とし穴がありました。メンバーの一人が蕎麦アレルギーだったのです。やむを得ず、レシピを変更し、カボチャ餃子で挑戦しましたが、結果は書類審査で落選でした。

スタミナあんかけ焼き蕎麦(イメージ)

第2回大会では、私たちは満を期して「スタミナ焼き蕎麦」でエントリーしました。まさに「これが勝負だ!」という気合いを入れて臨んだわけです。無事に書類審査を通過し、関東甲信越大会に進出したときの喜びといったら、まるで年末ジャンボ宝くじが当たったかのようでした。レシピの評判も上々で、当日はテレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)から取材を受けることになりました。これで私たちの名前が全国に知れ渡る…なんて夢見ていたのですが、現実は厳しいものでした。

関東甲信越大会では、審査員の前で実際に調理して試食してもらうという、まさに「料理バトル」なわけです。緊張感が漂う中、アナウンサーが生徒にインタビューを始めました。「この料理の魅力は?」なんて質問を投げかけるもんだから、生徒たちは一生懸命に答え始めました。「地元の食材を使っているんです!」なんて答えているうちに、あれよあれよという間に野菜が焦げてしまい、調理時間がどんどん減っていく。まるで時間がブラックホールに吸い込まれていくかのよう。

インタビュー中にフライパンが大惨事

結局、焦げた野菜を前にして、私たちの心は沈み、結果は散々なものに。全国大会への道は、まるで霧に包まれた迷路のように閉ざされてしまいました。おかげで、私たちの「スタミナ焼き蕎麦」は、まるで幻の名料理として語り継がれることになったのです。次回こそは、焦げないように、インタビューの際には「お料理はまだまだ進行中です!」とお茶を濁す技を磨こうと心に誓ったのでした。

いろいろな経験を重ねて、第3回こそはとリベンジを誓いましたが、私が異動になってしまい、再チャレンジは第12回まで間が空くことになりました。第12回、第13回のチャレンジの報告は次回のnoteでお知らせします。

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