山下清が到達した技法とは?
山下清と言えば、放浪の画家として、芦屋雁之助が演じていたテレビ番組を思い出します。


その作品としては、長岡の花火に見られる紙のはり絵が有名ですね。日本の懐かしい原風景を伝えてくれるものという認識でした。

晩年には、広重の五十三次になぞらえた作品(遺作)を書き続けていましたね。完成前に惜しくも亡くなってしまいましたが。
その彼がヨーロッパを見たいといって渡欧しました。そしてヨーロッパ各地を観て歩き、作品を残しています。

その中で異彩を放っていると感じるのが、ロンドン・ブリッジ。
川面の波を見ると、非常に小さな異なる色の色紙が少しずらして貼られていて、少し離れてみると、それらが混じった色に見えます。
これを観て先ず思い浮かべたのは、点描の画家、スッラの絵でした。
フランスと日本で、それぞれ別の技法を求めての過程の中で、同様なものにたどり着いたというところでしょうか。進化学で言うところの、平行進化、あるいは収斂というものですが。
