「イヤイヤ期でも大丈夫!仕上げみがきを楽しくする3つの簡単な方法」
これからご紹介するのは、歯科衛生士が自身の子どもと、地域で取り組んだ実体験です。
地域歯科保健活動で年間180件の家庭訪問をしてそれぞれの家庭から見えた、生活に取り入れやすいむし歯予防がありました。
また、私の2人の子どもが20歳過ぎても1度もむし歯にかからなかった予防方法がありました。
今回は、【仕上げみがきイヤイヤ】の悩み解決を歯科衛生士の視点でお伝えします。
興味のあるところだけでも、ぜひご覧ください。
仕上げみがき嫌がる3つの理由は簡単に分けると
ズバリ
❶いたい!
❷こわい!
❸ねむい!
詳細は①〜③をご覧ください
❶いたいの対策
🟡上唇小帯は触らない
上唇小帯は上の前歯の真ん中から唇につながっている、大きな帯状の小帯ですが、成長するにつれて小さくなります。
その小帯に歯ブラシや強い力が加わって痛みを感じます。
上唇を上帯小帯を境目に帯を触らないよう、かつ、歯がしっかりと見えるように人差し指、上唇小帯を挟んでそれを触らず、中指で唇をめくりあげるようにします。
上の前歯は歯1本ずつみがくので歯ブラシは縦に当てます。上唇小帯を触らずみがくことができます。
🟡過敏がある場合は
成長過程で過敏があるお子さんもいます。
地域で家庭訪問した時には、ほとんどのお子さんが上唇小帯以外も指や歯ブラシで触られると大泣きしました。
高齢者の方の家庭訪問では、脳血管疾患で口の中に過敏が残ることがあり、その痛みを例えると、「痛かったりビリビリと電気が走るような感覚」と聞きました。
そのため、口の中に直ぐ歯ブラシを入れたり、指を入れたりせず、お子さんのお腹や背中を優しく撫でたり、さすったり、胸のあたりを軽くこちょこちょと触りながら、顔に近づき、ほっぺにちょんちょんって指を触れます。
そのあと、唇に近い辺りをまた指でちょんちょん。
嫌がらなかったら下唇をちょんちょん。上の唇をちょんちょんと触ります。
本当に嫌がらなかったら口を開けてくれる時もあります。
口を開けてこなくても、「こんにちは。おじゃまします」と言って、綺麗な指で下の前歯、奥歯の歯肉を触ります。
泣かなかったら、下の奥歯の噛むところから歯ブラシを始めます。
もし、そこまでたどりついてもだめなら、また、お腹あたりから同じことを繰り返します。
そうしているうち、口の中に歯ブラシや指を入れても受けいれてくれます。
これで、泣かなくなったお子さんもいました。(みがく順番は次に書いています)
普段から抱っこしながらこの方法を試してみたり、普段のお世話を通じて身体を洗う、手を洗う、一緒にゴロゴロ転がりながらスキンシップすることも大切です。

🟡歯ブラシは下の奥歯から
口の中に歯ブラシを入れて、いきなり上の前歯をみがくのはNGです。
上の前歯はほとんどのお子さんがかなり嫌がる場所です。(理由は先程お伝えしたとおり)
ただ、むし歯になりやすい場所ですので、奥歯をみがいて最後にしっかりと上の前歯の仕上げみがきをします。
まず、下の奥歯からみがき始めます。下の歯が終わったら、上の右左の奥歯、最後に上の前歯を上唇小帯を境目に歯ブラシを、歯に縦に当てて、1本ずつみがきます。
その時、ほうきで履くようにしたり、力を入れるのもNGです。
軽い力で歯に歯ブラシを当てたら、歯ブラシを放さずこちょこちょとみがきます。
「あり」が歩くくらい小さく、こちょこちょとみがきます。「ありさんみがき」です。
最初泣いても、痛くなければ泣かなくなります。
🟡痛くない歯みがきの練習は
自分の爪の際にお子さん用の歯ブラシを当てていつもみがいてあげているようにみがいてみてください。
きっと、痛いはず。痛くない「ありさんみがき」を練習してみてください。
🟡仕上げ用歯ブラシは毛先が広がっていないものが必要
口の中に歯ブラシを入れると、お子さんが噛んだりして直ぐに毛先が開いてしまいます。
歯ブラシが開いていると、痛いし毛先が歯に当たらないので綺麗になりません。
歯ブラシを後ろから見て毛先が見えたら交換します。

1日でだめになることもしょっちゅうでした。
仕上げ用歯ブラシは、ヘッドの小さな仕上げみがき用と書いてあるものを選んでください。
本人用はヘッドが大きな物が適しています。
❷こわいの対策
急に仰向けにされたら恐いはず。
でも、しっかり磨いてあげたいし、仰向けの方が効率よく、危なくなく早く終わります。
🟢どれくらいこわいのか体験してみませんか?
いつもお母さん、お父さんが使ってる歯ブラシで、お子さんにみがいてもらいましょう。
お母さん、お父さんが仰向けになって、無防備な状態でお子さんにみがいてもらいます。
歯医者さんごっこ、まるで立場が逆転した遊びです。地域の歯科保健活動ではこの遊びを取り入れていました。
お子さんはお母さんの口の中に歯ブラシを入れて、優しいお母さんお父さんになって歯みがきをしてあげていました。
そこで、お子さんの思いやりの優しい気持ちを発見します。
お母さんにみがかれた感想を聞くと、
「ちょっとこわかった」
「歯ブラシがボサボサだと歯肉にあたるし歯に当たらない」
「思ったより痛い」
等と話していました。
🟢ダイナミックな親子の遊び
仕上げみがきの体勢は、仰向けをお勧めしていますが、怖がらないようにするためには、大人との高い高い等のダイナミックな遊びに慣れることも普段の遊びに取り入れると、急に仰向けを嫌がらなくなったりしました。
仕上げみがきの前に余裕があれば高い高いなどの遊びのあとに、仰向けにしても泣かなくなる。なんてこともあります。

🟢手にお守りを持たせる
次に、仰向けにする前、いつも大切にしてるお気に入りのぬいぐるみやタオル、今お子さんが自分で磨いた歯ブラシをそのまま手に持たせておく。
などお子さんを手ぶらにしないことです。
仰向けにした時点で手ぶらにしておくと泣きだします。

🟢コツを掴んでスピーディーに終わります
歯みがきのうたがありますので、お母さんは歌いながら、または、あと10秒と言って約束通り10数えるうちに終わらせます。
どうしても機嫌が悪いときは、最低でも、上下左右の奥歯の噛み合わせ、上の前歯だけはみがき、フッ素スプレーを歯に当ててスプレーします。
そして、最後は抱きしめてあげてたくさん褒めてあげてください。
この繰り返しで少しずつ、泣かなくなります。
もし、3歳でも相変わらず泣くようでしたら、他に原因があるのかもしれません。
例えば赤ちゃんがえりの可能性もあります。
妹や弟ができて急に泣いてやらせてくれなくなることもあります。
お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだからは言わず、◯◯ちゃんが1番好き。◯◯ちゃんが1番大好きだよ。と伝えてみて。
兄弟姉妹に好きの順番は無いのですが、それでも、1番大好きだよ❤と伝えてみてください。
もちろん、上、下の子にも同じように、1番好きだよ❤️と言います。

(我が子の体験)
痛くない歯みがきで危なくなくて、しっかりさっと終わらせるために、子どもの手足を自分の膝の下でおさえてやってしまうのも今だけと思ってやりました。
大泣きです。
毎日のお決まりのイベントでした。
正解かどうかは分かりませんが、1分30秒で終わる、歯ブラシで怪我をすることもない方法でした。
3歳近くなれば自分から膝の上にゴロンしてくれるようになります。
❸ねむいの対策
(我が子の体験)
仕上げみがきは、むし歯になりやすい寝る前だけ1回でも良いのですが、お風呂の中で済ませたり、生活にあった時間に済ませるようにします。
眠くなってしまった場合など、コツをおさえてスピーディーに終わらせます。
どうしても眠くて寝てしまったら、フッ素スプレーをして、翌朝仕上げみがきとフッ素スプレーをします。
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仕上げみがきはお互いにストレスになったりします。
少しでもお互いにストレスにならないよう、それぞれのご家庭の生活リズムにあった取り組みで、ストレスの軽減ができるようにぜひチャレンジしてみてください。
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取り組んでみた感想などをコメントいただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
お母さん、お父さんを応援しています!
1日1回の仕上げ磨きとフッ素の使い方はこちらです。
