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頻尿の裏に隠れる病気

トイレが近い。
ただそれだけで、命に関わる病気が隠れていることがあります。
実は「頻尿」は、体からのかなり大きなSOSです。

夜中も昼間も、やたらトイレに行きたくなる。
でも痛くないし、我慢できないほどでもない。
だからまあ、年のせいかな、ストレスかな、水飲みすぎかな、で済ませてしまう。

……これ、めちゃくちゃ多いです。
私達泌尿器科からすると
「頻尿を診ない日はない」
それくらい、ありふれた症状。

でもここが落とし穴。
頻尿って、
軽い不調から、見逃したらヤバい病気まで
同じ顔で現れるんです。

よくあるのは
「年齢のせい」
「過活動膀胱でしょう」
「前立腺の問題かな」
たしかに、それが原因のことも多い。

でも問題は
“それだけだと決めつけてしまうこと”。

実際には、頻尿の裏に
・膀胱炎などの感染
・尿路結石
・膀胱がんや前立腺がん
が隠れていることも、珍しくありません。

しかもやっかいなのが、
痛くないケースがあること。

特に高齢者では
「トイレが近いだけ」
という顔をして、膀胱炎が進んでいることもあります。

ここで一つ、ちょっと怖い話。
頻尿で受診した人を調べたデータでは、
一番多い原因はたしかに「過活動膀胱」。
でもそのせいで
感染症やがんが逆に見逃されやすい
という現実があります。

「よくある症状」ほど、
「深く考えられなくなる」。
これ、人間あるあるです。

例えば膀胱炎。
若い女性なら
「トイレのあとヒリヒリする」
「残ってる感じがする」
と分かりやすい。

でも年齢を重ねると、
痛みがほとんど出ないこともある。
その結果、
「ただの頻尿」と誤解されて
治りが悪くなってから発覚、というケースも。

最近では
温水洗浄トイレの使い方が原因で
膀胱炎を繰り返す人も増えています。
便利だけど、万能じゃない。
文明の利器、たまに裏切ります。

さらに怖いのが結石。
腰が痛いイメージがありますが、
膀胱の中にある石は
ほぼ痛みゼロで頻尿だけ
ということも。
トイレが近い、残った感じがする、
それだけ。
「まさか石があるとは」
誰も思わない。
でも実際、
頻尿がきっかけで見つかること、あります。

そして一番、軽く考えちゃいけないのが「がん」。
膀胱がんは
血尿で見つかるイメージですが、
実は
血が見えないまま、頻尿だけ
ということもあります。

抗生物質を飲んでも治らない。
何週間も続く。
この時点で
「おかしいな?」
と思えるかどうかが分かれ道。

前立腺がんも同じ。
進行すると、頻尿や出にくさが出ます。

じゃあ、私たちは何をすればいいのか。
答えはシンプル。
「頻尿を軽く扱わない」
これだけ。

具体的には、
・急にトイレが近くなった
・治療しても良くならない
・血尿が出たことがある
・残ってる感じが強い
このどれかがあれば、
「様子見」をやめる。
検尿だけでも、
分かることはかなりあります。

頻尿は、
体が出してくるメッセージ。
「ちょっと聞いてほしい」
というレベルから
「今すぐ気づいて」
というレベルまで、幅広い。
無視しない。
決めつけない。
それだけで、
防げるトラブルは本当に多いです。

「トイレが近いだけ」と思っていた話が、
誰かの未来を守るきっかけになるかもしれません。

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こういう“体のサインの読み方”を
これからも書いていきます。

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