子供だけでなく大人にとっても“特別”な、本場ドイツのクリスマスイヴ
今年もついにクリスマスがやって来ました。国によって、12月24日のイヴからお祝いしたり、25日のクリスマスからお祝いしたり、様々だと思います。
ドイツではクリスマスイヴは『Heiligabend/ハイリグアーベント:聖夜』と言い、多くの人が家族と時間を過ごします。
カトリック信仰の強い南ドイツ・バイエルンでは、イエスが深夜に誕生したと言われることでイヴの夜がとても重要とされ、教会においても家庭においても特別な日となっています。
クリスマスの第1、第2祝日は25日と26日ですが、24日も半日休みになる企業も多く、「クリスマス本番の始まり」を示しています。
【教会でのイベント】

クリスマスイヴの午後、各町の教会では様々なイベントが行われます。
こちらは小さなカトリック教会内で行われた、町の合唱団によるコンサートの様子です。静かでひんやりとした教会の中に美しい歌声が響き、神聖な雰囲気に包まれます。
イヴのコンサートの他にも、子供たちによる「Krippespiel クリッペの劇」も有名です。これは、“クリッペ=イエス誕生の場面”に関するお話を子供たちが劇で演じるものです。
【Christmette/真夜中のミサ】
カトリック教会ではイヴに行われるミサにおいても、より伝統的で厳かに執り行われます。
聖書によると“イエスは夜に生まれた”とされるため、キリスト教の伝統ではクリスマスイヴの夜に彼の誕生をお祝いします。
そして、多くの家庭でChristmette(クリスマス深夜のミサ)に参加することが受け継がれています。
深夜0時に行われるこのミサは、かつてアドヴェント(待降節)に行われていた断食期間を終わらせるものでした。
本来「Christmette」とは、“クリスマスの聖夜において歌われた、教会のクリスマスの朝の祈り”のことを意味していました。
しかし時の経過とともに、多くの地域ではこの礼拝が前倒しされるようになりました。プロテスタント教会でクリスマスのミサは「Christvesper(クリスマス前夜礼拝)」、「Weihnachtsgottesdienst(クリスマス礼拝)」と呼ばれ、クリスマスイヴの午後のうちに行われることもあります。
一方、カトリック教会では厳かで伝統的な深夜ミサの形が今も保たれています。
ちなみに私の住む町(カトリックの地域)では
1人の神父さんが三か所でミサを行うため、午前0時ではなく時間をずらして執り行われました。

【Bescherung:クリストキントからの聖夜のプレゼント】
バイエルンでは、クリスマスイヴの夜にクリストキントがプレゼントを届けに来ます。多くの場合、日が落ちてから、もしくは夕食後などにクリスマスツリーの下に置かれたプレゼントを開ける儀式が行われます。
我が家でも、夫が子供の頃から慣れ親しんでいる風習の通りにこの「聖夜の一大イベント」を実行しています。
🌟まずは夕食を…🌟
イヴの日の夕食は、翌日からのパーティーにエネルギーを回すために簡素に済ませる家庭も多いそうです。夫の実家ではイヴから豪華な食事をするのが伝統で、私も習って毎年ご馳走を用意しています。
ただ、我が家は日本風のクリスマスメニューが並ぶ傾向にあります。今年もクリスマスチキン(照り焼き&バイエルン風)、ちらし寿司と、日本風になりました。


🌟プレゼントの開封🌟
そして食事も終わり、いよいよメインイベントです。
イヴの日は午後からリビングは立ち入り禁止になります。ブラインドも閉めて真っ暗にし、ドアにはカギがかけられます。
クリスマスツリーをデコレーションし直し、ツリーの下にプレゼントを用意します。
子供たちには絶対に気付かれてはいけないので、お昼寝のタイミングや、夫か私が子供たちを連れだしているうちに準備をしたり、結構神経を使います…。


そして夕食後、子供たちが子供部屋で遊んでいるタイミングで
「チリリリリーン🔔チリリリリーン🔔」
ベルの音が鳴ります。
「クリストキント来たのかな~?」
と、子供たちは廊下へ出ます。
すると、カギが閉まっていたリビングのドアが少しだけ開いていることに気付きます。
そして、いそいそと中へ入って行きます…。
「クリストキント来たね~!!」と叫ぶ息子と娘。
「数えきれないほどのプレゼントだね~」と、多少大袈裟な息子。

そして二人でビリビリと包装紙を破り、プレゼント開封を楽しんでいました。
今年も無事にプレゼントが届き、こちらも一安心…。
子供たちがもう少し大きくなったら、教会のイベントや他のイヴのイベントにも出かけられたら…と思っています。
海外に在住の皆さんも、日本にお住まいの皆さんも、クリストキント業ならぬ、サンタクロース業、お疲れ様でした。
※Heiligabend/ハイリグアーベントはバイエルンの方言の発音にならっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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