さくさくクロワッサンと春を待つ桜|大分市・竹田 #71
春の訪れを少しずつ感じるようになった、3月中旬頃。
私がよくツーリング中に通る道沿いに、さくらの名所があると聞いて、朝からバイクで出かけてみることにした。

まずは朝食を食べようと、少し寄り道して高台にあるカフェに立ち寄った。開店直後で、まだお客さんがいなかったので、景色のいい窓際のカウンター席を選んで座った。

目の前に広がる別府湾は、青くておだやかだった。
もう少し気温が高くなれば、テラス席も気持ちが良さそうだったが、3月の朝はまだまだ肌寒い。

注文したモーニングセットがテーブルに運ばれて来た。
バターの香りがふわっと鼻腔をくすぐり、おいしそうな匂いに釣られておなかが鳴りそうになって、ぐっと堪えた。
おしゃれな木のお皿に乗った、湯気が見えるほど熱々のクロワッサンと、半分に切られたゆでたまご。バター、イチゴジャム、マヨネーズが小皿に乗せられていた。

オリジナルブレンドのコーヒーを一口飲み、さっそく焼きたてのクロワッサンを手に取って、半分にちぎる。
パリパリと音をたてながら、さっくりと焼きあがったクロワッサンが半分になる。まずはバターを塗って食べてみた。
まるで焼き菓子のようなサクサクした食感と、口いっぱいに広がる豊潤なバターの風味。パンというより、お菓子に近いクロワッサンだ。
次はイチゴジャムを塗って食べてみる。しっかり粒だった果肉が入ったイチゴジャムの甘さと、さっくりしたクロワッサンが、これまたぴったりとマッチする。
食べる度に、ぽろぽろと崩れてしまうので、少し食べづらさはあったが、それを帳消しにするほどの美味しさだった。
固めのゆでたまごをマヨネーズで食べて、コーヒーを飲む。クロワッサンはあと1つ。食べてしまうのが惜しい。でも、せっかくの焼きたてなので、冷めないうちにともう1つもぺろりと平らげた。

カフェを後にして、目的地に向かって山道を走った。竹田市に近づくにつれて、だんだんと標高が上がり、気温が下がっていくのを肌で感じた。
途中に開けた場所があったので、休憩がてらバイクを停めた。天気がよく遠くの山々がくっきりと見えた。
約1時間ほどで目的地の公園に到着した。誘導係の指示に従って、広い駐車場の奥へ入って行く。基本、砂利の駐車場だが、一部コンクリートで舗装してあり、そこにバイクが駐輪できるようになっていた。
地面が土や砂利だと、大型バイクは重さで倒れたりするので、こういった気づかいのある施設はとてもありがたい。
公園の入り口で入園料を支払い中へ入ると、見渡す限り桜が咲き誇っていた。まだソメイヨシノが咲く時期ではないので、おそらく違う品種なのだろう。

桜並木の中を歩く。枝の隙間から見えた青空に、まっすぐに飛行機雲が見えた。本当に気持ちの良い天気だ。
公園の奥の方へ歩いていくと、キッチンカーが並んだエリアがあり、店員さんが忙しそうに開店準備をしていた。その奥へと歩いていくと、山の斜面にも先ほどとは違った品種の桜が咲いていた。

入り口の案内看板によると、全部で6種類の桜が植えられていて、開花時期が少しずつ違うため、3月中旬から4月中旬まで、長い期間花見が楽しめるそうだ。
途中にあるベンチで、老夫婦が仲良く座って水筒でお茶を飲みながら花見を楽しんでいた。とてものどかな光景にほっこりした。

公園からの帰り道。道沿いに菜の花が綺麗に咲いている場所があって、バイクを停めて写真を撮った。
ほんとうに天気が良くて、だんだんと気温が上がってきた。首に巻いていたネックウォーマーを外して、リュックに入れた。春はもうすぐそこだ。
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