消耗品のおつかい~家事トレ第13課 ドラッグストア実習~
夫が引退してから、我が家では新しいルールを作りました。
消耗品がなくなったら付箋に書いてホワイトボードに貼る。
目的は、その消耗品を夫が買えるようになることです。
最初は私が書いていましたが、最近は夫も使い切ると自分で付箋を書くようになりました。
ストックを置くもの、置かないものなど少し複雑ですが、
「なくなったら付箋を書く」
だけでも以前よりレベルアップです。
私は年齢を重ねるにつれて思うことがあります。
これから先、忘れることは増えます。
シニアになると脳細胞も減っていくのですから、ある意味自然なことです。
だから私は、
忘れないように努力することより、
忘れても大丈夫な仕組みを作ること
の方が大切だと思っています。
付箋を貼るホワイトボードは洗面所に置きました。
毎日必ず行く場所だからです。
今日はそのホワイトボードに貼ってあるものを買いに行く家事トレです。
場所は、夫がいつもビールを買っている近所のドラッグストア。
店に入る前から事件が起きました。
寒いと言ってジャージを着ようとした夫が、
「間違えた!ジャージの下持ってきちゃった」
と一言。
私は大笑いです。
気を取り直して買い物スタート。
最初はエマールです。
私が
「エマールだね」
と言うと、夫は食品売り場へ向かって歩いていきます。
「違うよ。そっちは食品売り場」
と言うと、
「え〜。前はこっちにあったよ」
とのこと。
「それ、だいぶ前だよ」
と私。
洗濯洗剤コーナーの表示を指さしました。
「あっ、ここかぁ」
夫は棚をじっと見ています。
でもなかなか見つかりません。
どうやら頭の中には
『エマール=黄色』
というイメージだけはあるようです。
黄色い別の商品を指差して、
「違った」
と言っていました。
家でもそうですが、夫は私に見えているものが見えていないことがあります。
まるで宝探しです。
次は食器洗剤。
これが難関でした。
種類が多すぎるのです。
私が、
「泡パックだよ」
とヒントを出しても、泡パックがたくさんあります。
結局、
「これだよ」
と私が教えることになりました。
最後は泡ハイター。
こちらは食器洗剤の近くにあったので、すぐに見つかりました。
すると突然、
「炭酸水買う」
と言って夫がスタスタ歩き出しました。
向かった先はアルコール売り場。
そこだけは迷いません。
まるで自分のテリトリーに戻ったようでした。
そして最後に、
「アイス買いたい」
とのこと。
アイスも買いました。
ご褒美でしょうか。
ご褒美をもらうほどの内容だったかどうかは、少し疑問ですが。
それでも、付箋を見ながら必要なものを探して買う。
そんな当たり前のことが、今の夫には新しい挑戦です。
家事トレはまだまだ続きます。
