vol.588「ビジネスの成功要因は『天の時、地の利、人の和』ですが、 『天の時』の見つけ方とは」(2025年5月16日配信)
情報の価値は「半歩先」のタイミング
前回号で大阪万博の体験記を掲載しました。すると複数の方から「私も行ってみたくなりました」の声をいただきました。私のほんのちょっとした体験でも役に立てて嬉しいです。
が、前回の情報は時間とともに価値を失っていきます。
情報は多くの人が求めているときに価値があります。万博の情報も、3か月前に発信したら早すぎです。逆に2か月後なら遅すぎで「何を今さら」です。
情報は一歩先よりも、半歩先でこそ価値があります。
AIコンサルタント中島さんの成功事例
そういう意味で、私のこのメルマガの動画版のモデレータ(司会進行)をお願いしている中島正博さんは、今、あちこちで引っ張りだこです。
というのも、彼はAIコンサルタントだからです。今、多くのビジネスマンが「AIで何ができるのだろう?」「AIを使うとどのくらい仕事が楽になるのだろう?」に興味を抱いています。その問いに彼はズバリ応えてくれるのです。
1月下旬、私が行っているビジョン・コンパス講座のOBが集まる会社ありました。この講座はコンサルタントや中小企業経営者が経営ビジョンの描き方を学ぶ塾で、彼はそこのOBの一人です。
その彼が、20名ほど集まった仲間に対し、「今から、AIを使って商品紹介をするランディングページ(LP)をつくります」と提案しました。そして「作ってほしい人、手を挙げてください」と尋ねたところ、1人の経営者が手を挙げました。
そこで中島さんはその経営者に質問をしました。 ・どんな商品で想定する市場はどこか ・使い手にどんなメリットがあるのか ・LPを見た人に次にどんな行動をとってもらいたいのか
そして、いくつかのAIアプリを組み合わせて、ささっとその商品のLPを作り上げました。その間、わずか15分。しかも完成度が周囲の予想以上に高いものでした。
このアウトプットに見ていた仲間は皆ビックリ。通常LPを手掛ける業者と打ち合わせして、LPが出来上がるまで10日ぐらいかかることを考えれば超短納期でその分価格も安くなるのなら、願ったり叶ったりです。
さらにクリエイティブ性を問われるアウトプットがこんな簡単にできるのであれば、業務上必要な報告書や申請書等の定型文をつくるのは朝飯前レベルだと容易に想像できました。
中島さんのこの凄ワザを見ていた別の経営者が早速、彼を招いた社内勉強会を開催しました。全社員にAIでできることを見て・聴いて・感じさせるためです。
また、中島さんは5月まで名古屋商工会議所の「地域初の"実践者向け生成AI活用相談所"の相談員」を全10日間担当しました。相談員を務めると、経営者の悩みがよくわかります。それを解消するためのセミナーを開催すると、「あの人の話はわかりやすい」「実践的で役に立つ」との評判が立ちます。そしてますます引っ張りだこになるのです。
「半歩先」を見つける方法
このように、半歩前の情報に精通することはビジネスで成功するとても重要な要因です。
では、どうすれば「これからは**だ!」と思える半歩前の情報をつかめるのでしょうか?
その方法の一つが「誰も気が付いていない社会課題やモノや地域が持つ魅力に自分だけが気づいている」ことを探すことです。それを見つけて深掘りし、それを発信するのです。
実践企業の成功事例
例えば、私のクライアントの機械部品メーカーはコロナ禍前からお客様に値上げを申請し認めてもらい、利益を確保してきました。が、昨年から従来取引のなかった新規の機械メーカーからの引き合いが増えてきました。
機械メーカーにしてみると、従来の発注先からの値上げ要請がきつく、「もっと安く作れるところはないか」と相見積もりを積極的に取り出したのです。
そこで、製造コストの見直しを精力的に行いました。すると「先生、うちの社員は本当にすごい。先月は製造コストが10%も下がりました。当社は今年もベアを敢行しましたが、社員のモチベーションを挙げた効果が早速出ました」とトップが興奮気味に語るほどの成果が出たのです。
人より半歩先に値上げを申請し、人より半歩先にコストダウンを実現する。そうした判断が、同社を安定業績に導いています。
また別のクライアントは、「マグロ丼」の専門店を静岡駅前に2店展開しました。このマグロ丼の店、評判なのです。
食べログの「静岡のランチに使える海鮮丼のお店」サイトでは同社の「焼津港みなみ」が3.74点、「清水港みなみ」が3.73点で1位・2位です。しかもコメントの書き込み数がすさまじく25年5月16日現在「焼津港みなみ」が710人、「清水港みなみ」が1325人です。
同店がこれだけ評判になるのは、メインのマグロが店名にある「南マグロ」だからです。「南マグロ」は「インドマグロ」とも呼ばれていて、一般的に日本人が好む「本マグロ」とは違います。ご覧のようにとろみと艶があり、色が鮮やかなのが特徴で、私には大好物です。
同社の狙いもまさにそこにあります。「南マグロの美味しさをもっと多くの人に伝えたい」が同店のコンセプトであり、本マグロに慣れた日本人の「一歩先の味」を提供しているのです。
「天の時」を掴むために
このように「半歩先」を見つけ実践していくことは他社との差別化、独自化を可能にします。
もし今、貴社が閉塞感を感じているのなら「誰も気が付いていない社会課題やモノや地域が持つ魅力に自分だけが気づいている」ことがないか、探してみましょう。
「女神は前髪しか掴まない」と言います。あなたならではの気づきは「天の時」。きっと希望の光となるでしょう。
実践に役立つ動画の解説
このメルマガを読んで、「自社でも取り組んでみたい」と思われた方は、以下のような疑問や質問に答えていますので、ぜひこちらの動画をご覧ください。
半歩先は狙うべきもの、気づくべきもののどちらでしょうか?
一歩先ではなく半歩先の違いを見分ける方法はありますか?
半歩先をいくビジネスを事業として成功させるためのポイントは?
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