秩父鉄道貨物で焦点距離に悩まされる
冬の北関東の目玉被写体というと、やはり両パンを上げた電気機関車を拝むことができる秩父鉄道の貨物でしょうか。影森駅至近にある太平洋セメントの三輪鉱業所から、同社熊谷工場まで石灰石を運ぶ役目を担っています。日本国内で100%自給可能な石灰石は、重要な工業原料の一つ。秩父貨物は今日も我が国の工業を下支えしていると言っても過言ではないでしょう。一時期は東京五輪の開催にあわせて気色の悪い色に塗り替えられてしまった釜もいたようですが、とっくのとうに元の塗装に戻っているようです。
大学の卒業論文も提出間近、冬光線の美味しい季節が終わる前に、秩父に足を運んでみたものの、レンズの焦点距離に悩まされたという、今回はそんなお話です。
所有機材
さて、今私が所有している機材に関してですが、以下のようになっています。
【ボディ】
Canon EOS 8000D(2016年~)
Canon EOS 7D MarkⅡ(2019年~)
【レンズ】
Canon EF-S 18-55mm F4-5.6 IS STM(2016年~)
Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM(2016年~)
Canon EF70-200mm F2.8L IS III USM(2019年~)
初めて手にした一眼レフカメラは8000D。そこに18-55mmと55-250mmのレンズが付随するというセットでした。2019年には友人から7D MarkⅡを譲り受け、望遠域の強化のために70-200mmを導入しています。今では、上記で太字で示された機材が撮影の最前線を張ってくれています。ただし、ここで近年いくつかの問題が生じています。
一つが焦点距離の問題。レギュラーメンバーのレンズでは、55mm~70mmに空白地帯が生じているということです。55-250mmで対応することは可能ではあるのですが、70-200mmの描写力を知ってしまっている以上、正直55-250mmを使いたくないというのが本音です(これは標準~広角域をカバーしてくれている18-55mmにも言えることではありますが…)。
もう一つがセンサーサイズの問題。8000Dと7D MarkⅡはいずれもAPS-C機です。最後の機材更新から7年。そろそろフルサイズボディを導入したいと思う今日この頃です。
この「焦点距離の空白地帯」とセンサーサイズの問題がダブルで襲いかかり、今回の秩父鉄道の撮影では構図を組むのに難儀したということになります。
構図との格闘

7005レ
デキ505+ヲキ・ヲキフ
秩父鉄道秩父本線 樋口~野上 にて
樋口駅近くの定番アングルで、70mmギリギリで何とか構図を組んだ1枚。本来であればこの1時間前に来る7403レの方が光線条件は良いのですが、数年前に立てられたというポールの影が線路に落ち、構図の自由が効かなくなってしまったとのことでした。1時間も待つと若干側面の光線が弱くなるのですが、及第点としました。

7305レ
デキ503+ヲキ・ヲキフ
秩父鉄道秩父本線 ふかや花園~小前田 にて
こちらも70mmでギリギリまで引き付けた1枚。背景の鉄塔をなんとか架線柱で隠せないか模索しましたが、手持ちのレンズだと構図が崩壊するので諦めました。Xの諸賢が上げている作例とにらめっこしつつ、綿密にアングル調整をした結果、ノートリミングでギリギリ全パンを抜くというチキンレースを強いられることに。何とか決まった時には脳汁が溢れました。列車の速度が遅かったことに救われました。これもフルサイズ機や焦点距離60mm台のレンズがあればこんなにも苦労することは無かった訳です。

臨貨8009レ 東武50070型51071F南栗橋出場回送
デキ507+東武50070型51071F
秩父鉄道秩父本線 新郷~武州荒木 にて
先に上げた2枚を撮影した数日後、今度は5000系目当てで秩父鉄道沿線に繰り出すと、東武車の出場回送が走るとのことで野次馬させてもらった時の写真。数年前にも撮影の機会があったのですが、かなりサイド寄りの立ち位置になってしまいましたので、今回はなるべく寄りたいし、それに全パンを抜きたい。となれば、組める構図にかなり縛りがかかります。理想の構図での撮影はかなったものの、強いて言えば面横の処理を妥協せざるを得なかったのが心残りだったでしょうか。激パの中、周囲の皆さんに構図の融通を効かせて差し上げられなかったことを申し訳なく思います。
こんな話を仲間にすると、皆口を揃えてこう返します。
「早くフルサイズ機を買え」
仰る通り、ぐうの音も出ません。この春から社会人になって安定した収入を得られるようになったら新しくボディを買おうかと思いましたが…、
個人的にはスキー板を修理に出したいところ。板表面のカーボンが剥がれてしまいました。

ファミリースキーの延長線のエンジョイ勢でしかない私にとっては、
扱いやすい一枚でした。
冬は電車の撮影にスキーに、やりたい(やるべき)ことが多すぎて、本当に困ってしまいますね。
