見出し画像

記11|ゼットンASMR×ころさんの異次元な面白さ

ウルトラマン公式が、ゼットンのASMR配信をやっていました。
(あのウルトラマンをはじめて倒したことでも有名な怪獣)
しかも4時間。焚き火しながらの睡眠導入コンテンツだという。

まずですね、この時点で意味が分かりません 笑。

焚き火の音が流れている、ということらしいですが、見てみると正直あまり聞こえてるように感じません。

耳に残るのは、ゼットンが発する電子音と、ときどき響く「ゼットーン」という不気味な声の繰り返しです。

その声は、右から聞こえたり、左から聞こえたり、ふっと中央に現れたりします。どうやらゼットンの特技でもある“瞬間移動”を、声が移動することで表現しているようです。

そんな中、何かが起きるわけでもなく、ストーリーがあるわけでもない。
ただ、ゼットンがそこにいる。

そしてそれを、われらがころさんこと、ホロライブゲーマーズ所属の戌神ころねさんが同時視聴していました。

さらに意味が分かりません。

ストーリーのあるASMRならまだしも、これは“睡眠導入”です。睡眠導入を同時視聴する???と思いながらも、ころさんの配信を見始めてみました。


実際始まってみると、最初の数分で先ほど触れた光景を目にするわけです。

「なんだこれwww」とそのシュールさにひとしきり笑うものの、そのまま飽きてしまいそうな出オチ感は正直否めませんでした。

ころさん自身も視聴前に、「4時間やるの?」と聞かれて「絶対やる」と言ってしまった手前、少しだけ持て余しているような空気も感じました。

ただ、さすがころさん、そこからの切り替えが見事でした。

同時視聴を“メイン”にするのではなく、それをBGMのように流しながら、リスナーと雑談をする方向にすっと軸を移します。

そうすることで、「これ、残り3時間以上どうするんだ」とだれもが思った同時視聴配信が、むしろ雑談を楽しむ時間として機能し始めます。

普段あまり頻度高くないころさんの雑談配信として、リスナーにとってはむしろ嬉しい回になっていたようにも感じました。

とはいえ、ゼットンを完全に放置するわけでもありません。

「ゼットーン」という声がうまく返事としてはまるように話しかけてみたり、時々思い出したように話のネタにしたり。

そうやって、同時視聴と雑談の中間のような、境目をゆるくいったりきたりする雰囲気が生まれていて、それがまた心地よいのです。


しばらく見ていると、ころさんも、リスナーも、元配信側で1時間ごとに音がふと途切れ、ゲスト怪獣の声が入ることに気づきます。

それまで延々と同じループのように聞こえていた元配信に、「節目」のようなものが生まれます。

すると不思議なもので、それまで“何も起きない配信”だったはずなのに、

音が途切れるたび、「え、今度は何?」と期待するようになります。

そのたびに、ころさんがハッとした表情で頭を持ち上げて目を見開きます。
そのしぐさが、またかわいくて仕方ありません。

気づけば、ゼットンを見ているというより、ころさんがハッとするかわいさを同時視聴しているような感覚にもなっていました。

何も起きていないのに、離脱できない。
意味があるから見るのではなく、見ているうちに意味を探し始めてしまう。

そんなタイプの配信だったんだなあと思います。

そして翌日、SNSでこの配信の話題を見かけたとき、ふと「自分は一緒に見ていた」という感覚が生まれていることに気づきました。

同じ釜の飯を食ったような、ちょっとした仲間意識と、ほんの少しの優越感。

あの4時間は、そういうものまで含めての体験だったのかもしれません。


そしてもうひとつ思ったことがあります。

こういう配信には、いわゆるイメージとして語られがちな“VTuberっぽさ”とは、少し違うところにある面白さを感じます。

分かりやすいかわいさ、盛り上がりや、強く訴えかけてくる要素があるわけではありません。

むしろ、いくつも重なっている意味の分からなさや理不尽さのようなものをどう楽しむかを、ころさんとリスナーが一緒に探っているような時間。

その場にある違和感を、ころさんが受け止めて、少しずつ“遊び方”を発見していく。

そして気づくと、その遊び方にリスナーも参加していて、ひとつのコンテンツとして成立している。

これはVTuberだから、というよりも、ウルトラマン公式の遊び心と、ころさんの個性が掛け合わさって生まれたエンタテイメントなのだと思います。

こういう時間が過ごせるのは、ころさんを推す一つの醍醐味なのかもしれません。


このコンテンツはアーカイブで見るものなのかどうか、私もよくわかりませんが 笑、一応ころさんの配信アーカイブを載せておきますね。


この連載について

本連載「飛びこめ!VTuber沼」については、下記で簡単に紹介しています。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集