教室では学ばないことば
日本語学校の休み時間、一人の学生が質問に来た。
「先生~、昨日、日本人の友だちと話していたんですけど…わからない言葉があって、説明してもらったんですけど、なんかはっきりしなくて…友だちもはっきり教えてくれなくて…」
記憶を辿りながらそう言って、彼はホワイトボードに自信なさげに言葉を書き始めた。
しもネク
(!!!!!)
「それは…」
下ネタ
(教室のホワイトボードにこれを書く日がくるなんて)
「それは、【しもネク】じゃなくて【下ネタ】。Hな話のことです。」
「あぁ!」
しばし笑いあう私たち。
ものすごく納得顔の彼。
「下は下半身のこと、ネタは、そうだね、話題ってかんじ…かな?わかります?」
「あー。はい。」笑いながら答える学生。
「あ。昨日、形容詞で『下品』って勉強しましたよね。そう下品な話!」
「あー、わかります!わかります!」
また、しばし笑いあう私たち。
これ以上の説明は避けたかったので私は漢字テストの採点をするために教務室へ急いだ。
