理不尽な会社を相手に「紛争調整委員会」で引導を渡した話。泣き寝入りを捨てて自分の手で幕を引いた、泥臭くも誇り高い男の闘争記録|労働問題|モラハラ退職|紛争調整委員会|大人の戦い|職場環境改善|

会社とトラブって「もう辞めてやる、でもどうせ泣き寝入りだ……」って絶望している奴らに言いたい。
日々のモラハラやパワハラで精神をすり減らし、生活のために「仕方ない」と自分に言い聞かせて、一身上の都合で静かに去ろうとしていないか?「何を言ってもあの会社は変わらない」って諦めていないか?
もし、その理不尽さに少しでも納得がいかねぇなら、泣き寝入りする前に知っておいてほしい制度がある。それが「紛争調整委員会」だ。
金目当てじゃない、これは「残る仲間のための鞭」だ

「どうせ金目当てだろ」なんて冷めた口を叩く輩がいやがるが、そんなしょぼい薄っぺらい考えは端から捨てちまえ。
俺がやってきたのは金で解決するような安い話じゃねぇ。これまで会社のために、仲間たちのために、信頼という目に見えねぇ絆で無償の尽力を重ねてきた。その真っ直ぐな信頼をあんな形で踏みにじられ、裏切ることがどういう意味を持つのか。その痛みを言葉で何度も、魂を込めて伝えてきたんだよ。金じゃ買えねぇ信頼を壊した代償の重さを、奴らにとことん思い知らせてやったまでのことだ。
代表の自覚なきモラハラによって、どれだけの人間が追い詰められてきたか。これまで俺が知るだけでも4人の仲間が、あの無自覚な代表者の言動が原因で職場を去っていった。彼らは俺に個人的に相談してきた。「あの人の対応が辛い」「言葉が辛い」「無視されているようだ」と、切羽詰まった行き場のない言葉を何度も聞いてきた。その度に俺は会社の人間に現実を伝えてきたが、当の本人は決まってこうぬかす。「そのつもりはない」「勝手にそう思っているだけだ」「あの人は癖があるから」ってな。まるで自分の異常さに気づいちゃいねぇ。

子どもたちと接することが大好きで、この仕事に誇りを持っていた連中が、自分の心の限界を迎えてボロボロになりながら辞めていった。その去っていく背中を、俺は何度も見送るしかなかった。「何もしてあげられなかった」「どうにもしてあげられなかった」と、悔しさに歯を噛みしめる夜が幾度もあったんだ。
辞めていった彼らとは、今でも飲みに行くような関係が続いている。ある時、理不尽な対応に耐えかねた若い男の保育士が、怒りを俺にぶつけてきたことがあった。その時、俺は逃げずにそいつと本気で向き合って怒鳴った。「当たりたくなる気持ちも分かる。だがな、当たる相手が違うだろ」「お前の気持ちも分かってる。だが、子どもが乗っている時はそんな態度をするな」ってな。そいつは泣きながら「もう辞めます」と言った。本当に辛かったはずだ。だからこそ、辞めていく若いそいつを見て、俺が率直に感じたことを真剣に伝えた。「お前は若い。しかも人懐っこい。だからその若さを武器にして営業でも何でもやってみろ」ってな。

それから1年が過ぎたある日、そいつからLINEが届いた。「ありがとうございます」と。「何だ?」と聞き返すと、「あの時いただいたアドバイスのおかげで営業職に就き、今日、営業主任になりました」と報告してきたんだ。あんなに悔しい思いをしてボロボロになって辞めていった奴が、外の世界で自分の足で立ち上がり、前を向いて結果を出している。それを聞いた時は、嬉しくてたまらなかった。俺がやってきたことは無駄じゃなかったんだと胸が熱くなった。

俺がこの委員会というカードを切ったのは、自分が去った後もその職場で働き続けなければならない連中が、少しでもモラハラに怯えずに済むようにするためだ。あんな身勝手な奴に、自分たちがやったことの罪深さと、牙を剥かれたときの代償を徹底的に自覚させるための「正義の鞭」なんだよ。もちろん、本来の目的である未払い金の請求に使うのも当然ありだ。だが、理不尽に踏みにじられた尊厳を取り戻すための武器としても、この制度は強烈な意味を持つ。
裁判じゃない、圧倒的にハードルの低い「救済のカード」

「会社相手に戦うなんて、金もかかるし面倒だろ」と思うかもしれないが、この紛争調整委員会は労働者側に優しくできている。
相手と顔を合わせることは一切ない(お前が直接そいつらの顔を見なくて済む。これがどれほど精神的に救われるか分かるか)
裁判のように面倒な弁護士を雇う必要もない
申請にかかる費用もかからない(最初の申請で来庁する手間はあるが、泥沼の闘争に比べたら安いもんだ)
ビビりながら弁護士の敷居を跨ぐ必要もなければ、憎い相手と直接顔を突き合わせて怒鳴り合う必要もない。淡々と、しかし確実に会社の喉元に刃を突き立てることができる仕組みだ。
50%の確率、そして「本物の味方」との出会い

ただし、甘い話ばかりじゃない。この制度には強制力がない。会社側が話し合いの場に出てくるかどうかは向こうの出方次第で、担当者によれば出席率は五分五分。そして、いざ出席したとしても和解できる確率は50%から70%程度だという。
つまり、逃げ出す会社もあれば、決裂することもある。決して魔法の杖なんかじゃねぇ。
それでも、今回俺がこの制度を利用した結果、担当者が弾き出した妥当な金額に対して、会社側はその3分の1での和解を求めてきた。完全な納得とはいかなくても、逃げ出すしかなかった状況から確実に相手にプレッシャーを与え、代償を払わせることができたんだ。

しかも、あっせんの場には中立の立場として弁護士や労働局の担当者たちが同席する。今回俺を担当してくれた弁護士は本当に親身で、帰り際にこう教えてくれた。
「代表の方は自分の言い分、自分の言い訳ばかりを話し、自覚が全くない方ですね。あなたの他の方を思う意思を私なりの言葉で伝えさせてもらいましたからね、その時初めて黙って頷いていましたよ」
自分の保身と言い訳ばかり並べ立てていたあの代表に、俺の真っ直ぐな思いをバシッと突きつけてくれた。自分の損得勘定だけではなく、理不尽に散っていった人間や、今もあの場所に縛られている人間たちの分まで背負って声を上げたこと。その筋を通す生き様が冷徹であるはずのプロの胸を打ち、「意地でも和解させなければ」と動かしてくれたんだ。これほど心強い味方との出会いが、この戦いの先にはあった。
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