54歳、涙の告白:初恋のあの子に「俺もだ」が言えなかった、男の純愛と後悔|純愛|初恋|男のけじめ


「またいつか会えたら良いな」

俺は今、54歳。人生の酸いも甘いも噛み分けてきたつもりだ。
この歳になると、昔のツレや、関わりのあった奴らが今、元気でいるか、ふと気になり始める。そんなことを考えていると、思い出すんだ。あの、たった一度きりの、初恋の痛みを。
なぁ、お前はどうだ?
初めて誰かに心を奪われた瞬間って、まるで世界の法則が変わっちまったみたいに感じなかったか?

🏫 友達の距離で過ごした、あの頃

俺にとっての初恋の記憶ってのは、小学生の時のアイツだ。
あの頃の俺は、学校が終われば家へ帰り、自転車に乗って校庭に遊びに行く。毎日を全力で遊ぶのが俺の全てだった。その輪の中に、いつもアイツがいたんだ。俺たち男連中に混ざって、ドッジボールだの、秘密基地作りだのに汗を流す。遊び終われば、近くの駄菓子屋に寄り、一緒に肉まんを頬張る。
4年生から6年生まで同じクラス。ただの、気の合う男の友達としか思ってなかった。

🎓 卒業式に告げられた、理解できない一言

小学生の卒業式の日。
下駄箱で靴を履き、外へ出た、その時だ。
俺の顔をまっすぐ見つめながら、アイツはポツリと言ってのけた。
「スキだったんだからね」
そう言い残して、フワリと去っていったあの子。その時の俺ときたら、何のことか分からねぇまま家に帰ったんだ。だが、なぜかその言葉が、ずーっと気になって仕方がなかった。

🚪 奇跡の中学生活と、芽生えた感情

地元の公立中学に入学したら、なんとアイツと再び同じクラスになった。これこそが運命、奇跡と呼ぶべき再会だったのかもしれない。
あの卒業式の一言を聞いてから、俺はなんとも言えねぇ気持ちになり、少しずつアイツを意識し始めていたんだ。これが初恋って奴か?それに気づいたのは、もっと後の高校生になってからなんだがな。
だが、中1の終わり、アイツは親父さんの仕事の都合で、千葉へ転校することとなった。その時も、俺は結局、一言も声を掛けられなかった。

🚉 変わっちまった俺と、変わらない笑顔

モヤモヤとしたまま高校生になり、雨の日の夕暮れ。電車で帰宅し、最寄りの駅で降りた時だった。
賑やかな声がする方へ目を向けると、少し大人になったアイツがいた。
その頃の俺は、中学時代のある出来事から、見た目も生き方も大きく変わっちまっていた。頭にはリーゼントパーマ。地元では、ちょっと名の知れたヤンキーだ。
お互いに目が合い、駆け寄ってきたアイツ。あの頃の男勝りだったアイツは、嘘のように物凄く可愛い姿になっていた。

俺のリーパーに平気で手を伸ばし、「ヤンキーじゃん!」とニコニコしながら話してくる。
俺が纏った鎧も、強がりの見た目も、彼女にとっては、どうでもいい飾りだったんだ。
俺たちは喫茶店に入り、俺は初めて面と向かってアイツと心から話をした。時間はあっという間に過ぎた。

💔 知っていた痛みと、最後の「けじめ」

そして、運命の時間がやってきた。
「でも〇〇、彼女いるよね」
「いるの知ってたけど、どうしても会いたくて」
アイツは、俺のヤンキーな姿も、そして俺に彼女がいることも、全部知っていたんだ。それでも、ただ一目、会いたかった。

俺の胸は苦しかった。純粋な想いを裏切ってしまったようで、痛かった。応えられない現実が、辛かった。
そして、最後にアイツは言った。
「どうしても会っておかないとって思ったから」
その一言は、俺への想いに、自分自身で終止符を打つための、彼女の強い「けじめ」だったんだ。

😭 届かなかった、最も大切な一言

俺は何も言えず、沈黙を選んだ。
それが「応えられない」という、痛みを伴う返事だった。あの時の俺には、付き合っている彼女がいた。アイツの純粋な想いを裏切ってまで、自分だけ誠実さを欠いた振る舞いはできなかった。それが、俺が守れる、最後の「男の義理」だったんだ。
そして、何より――俺が一番後悔しているのは、これだ。
小学校のあの卒業式の日から、俺もずっと気になっていたんだ。
あの喫茶店で、目の前で笑うアイツに、せめて一言、伝えられなかったのか。

「俺も、卒業式の日から、お前のこと気になっていた」
付き合いを迫るわけじゃねぇ。ただ、アイツの想いを受け止め、心からの誠実さを、なぜ一言も返せなかったのか。
この、たった一言が、俺の喉の奥で詰まって、決して外に出なかった。

✨ 俺たちの、永遠に美しい宝物
結局、俺たちはその日、それ以上、個人的な感情を交わすことなく、別れた。
電車に乗る間際、アイツはホームに立つ俺に、最高の笑顔で言ったんだ。

「またいつか会えたら良いな」
その言葉は、まるで夜空にきらめく一番星のように、俺の心に深く刻み込まれた。
俺は、あの時の別れを、今も後悔している。だがな、アイツがくれた「またいつか会えたら良いな」という言葉と、どんな俺も愛してくれた純粋な想いは、この先、俺がどんな人生を歩もうとも、決して錆び付かない俺の魂の財産だ。

この初恋は、俺の人生にとって、最も切なくて、最も誇らしい、小さな恋の物語。
そして、「またいつか会えたら良いな」という、あの言葉こそが、俺の永遠の宝物なんだ。
なぁ、お前はどうだ?この物語を聞いて、お前の胸にも、「言えなかった一言」や「宝物の一言」が蘇ったか?
こんな切ない経験があるからこそ、今の俺たちは少し強くなれたんだろう?


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