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数字を出すと“安定”が揺らぐ。だから仕事でスタッフは数字を避ける

「あ〜仕事したくないな…早く帰りたいな……」
頭の中は常に「どうやったら自分が楽できるか」でいっぱい。現役管理職の【らくまね】です。

ただ、ここでいう“楽”とはサボることではなく、
👉 成果を落とさず効率を最大化し、残業を減らすこと。

そんなことをいつも考えています。



「忙しい」とは言うけれど…

日々仕事をしていると、職場で最もよく耳にする言葉のひとつが「忙しい」です。
「人が足りない」「大変だ」も同じくらい多いですね。

そして極めつけは、「人を増やしてください!」。

まぁ、その気持ちもわかります。
でも、この人件費高騰や人材不足の中で「よし、じゃあ人を増やそう!」なんて即決できるチームはなかなかないですよね。

管理者はその不満を理解しつつも、現場を回すために対策を考えなくてはならない。

だからまずは聞きます。「どのくらい忙しいの?」と。


当然知りたいのは感覚ではなく、1件の処理時間や1人あたりの生産性の数字です。

・1件処理に平均どれくらい時間がかかっているのか?
・イレギュラー案件は全体の何割を占めるのか?
・1人あたりの処理件数は妥当な水準なのか?

まずは状況を把握し、改善プランを検討する。これは管理者の基本行動ですよね。

…ただ、こうなるとスタッフは内心「言わなきゃよかったかな…」なんて思っているかもしれません(笑)
でもどちらにせよ、タイミングはいつかは来るので遅かれ早かれなんです。


管理者もスタッフも、数字の必要性は理解している

実は管理者だけでなく、スタッフも「数字が必要なのは理解している」のです。
残業時間や処理件数など、数字があれば説得力が増すことくらい誰だってわかっています。

実は以前の記事でも書きましたが、日常生活では自然と数字を使っているのに、仕事になると数字が消える不思議があります。
👉 日常では算数できるのに、仕事では数字が消える不思議


でも、それを口にすると「効率化」「削減」という議論につながる。
つまり「自分たちの仕事が減らされるかも」と無意識に感じるのです。


営業なら「売上げ」「契約数」が足りない ⇒ 能力UP、トーク改善、アポ数増加などプラス的な要素につながる。

一方で、事務の「忙しい」「大変」という声 ⇒ 業務効率化や見直しという話になりがち。

そしてその先にあるのは…「空いた時間が生まれる」ことです。

空き時間は適正化されるか、あるいは新しい仕事が入ってくる。
工数削減が進めば「人員不要」に近づく。

リストラまではいかなくても、別の業務に回される可能性は非常に高い。

だからこそ、スタッフは数字を避けて「忙しい」「余裕がない」という感覚的な言葉に逃げる。
これは怠慢でも無知でもなく、安定を守りたいという心理の表れなのです。


「仕事をしていればOK」という心理

スタッフは当然、今の仕事を維持したい と考えます。

効率が悪くても、スピードが遅くても、「とにかく仕事をしていれば」という状況に安心するのです。

だから数字で測られるのを嫌がる。

数字は効率や処理能力を可視化してしまい、「遅い=非効率」という現実を突きつけてくるからです。


「いっぱいいっぱいです」「余裕ありません」という声

改善や削減に切り込むと、必ず出てくるのがこのセリフ。

「これ以上は無理です」
「余裕がありません」

でも具体的に「1件処理にどれくらいかかるの?」と聞くと、
「イレギュラーがあった」「長い案件だった」など、軸をずらして答えが返ってくる。

つまり、数字を直視せずに“忙しさアピール”で守ろうとするのです。


事務は「能力向上」より「削減」で変わる

残念ながら事務職は、1人の能力を上げるよりも業務工程を見直したほうが早い のが現実です。

・よくわからないまま増えていた作業を減らす
・無駄な工程を削る

これだけで全体が効率化され、チーム全員に影響します。


私のスタンスは「仕事したくない」

ここで正直に言うと(というか、冒頭から書いてますがw)、私自身のスタンスは「仕事したくない」「とにかく楽をしたい」です。

だからどうしても業務の見直し=削減思考に寄りますし、人の能力向上を待つよりも早く対策できます。

もちろん、それは私だけのためじゃない。
業務を削ればチーム全員が楽になる。

でも現場のスタッフは「変化」を極端に嫌います。

まぁ難しいですよねw


数字は正直で残酷

数字はごまかせません。

「1件処理に平均20分かかる」「イレギュラー案件は全体の15%」
こうした数字は現実を突きつけます。

スタッフからすれば、それは自分の仕事量や存在意義を測られるもの。

ときに「この業務って、もっと減らせるよね」と言われるきっかけになってしまう。

だから「忙しい」「大変」といった感覚的な言葉に逃げるほうが楽なんです。

数字がなければ、削減の議論は始まらない。

安定を望む人ほど、数字を出すことを嫌がるのです。


管理者は避けられない

ただし、だからといって管理者が数字を避けては改善できません。
どんなに抵抗されても、最終的には数字で切り込むしかない。

「1件処理の標準時間は何分なのか」
「どの工程に無駄が潜んでいるのか」
「人員を増やす根拠は数字で説明できるのか」

数字を出さないままでは、声の大きさだけが通り、組織は不公平感で壊れていきます。


まずは心理を理解すること

大事なのは「なぜスタッフが数字を嫌がるのか」を理解することです。

安定を望んでいるからこそ、数字に触れるのを避ける。これは人として自然な反応です。

でも、管理者はそれを踏まえたうえで数字に切り込まなければならない。

数字を避ける心理を理解しつつ、改善に必要な数字をどう引き出すか。


スタッフの心理を理解して改善をするのか、頭ごなしに「もっと早くできるよな!」という管理職になるのか。

その差は大きいです。

あなたはどちらのタイプでしょうか。


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