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teruki1
もし“副業”がRPGのサブクエストだったら
もし“副業”がRPGのサブクエストだったら——
社会人になると誰かが言い始める。
「副業やってる?」
その瞬間、
副業という名のサブクエストが解放される。
報酬は収入アップ。
魅力的。
実に魅力的。
しかし説明文の最後に小さく書いてある。
【睡眠時間が減少する場合があります】
見落としがち。
平日。
仕事終了。
帰宅。
ご飯。
お風呂。
そして21時。
普通の人はテレビを見る。
ゲームする。
寝る。
しかし副業プレイヤーは違う。
パソコンを開く。
「第二部、開始。」
もはや社会人の延長戦。
最初は楽しい。
収益が100円出る。
喜ぶ。
500円になる。
さらに喜ぶ。
1000円になる。
スクショする。
家族に見せる。
友達にも見せる。
SNSにも載せたくなる。
しかしここからが本番。
1時間作業する。
収益0円。
2時間作業する。
収益0円。
3時間作業する。
収益0円。
急に現実になる。
そしてある日気づく。
副業で一番難しいのは、
稼ぐことじゃない。
続けることだった。
雨の日も。
疲れた日も。
上司に怒られた日も。
子どもが寝た後も。
誰にも言われないのにやる。
これが地味にキツい。
でも不思議なこともある。
収益以上に嬉しい瞬間がある。
初めて売れた時。
初めて誰かに読まれた時。
初めてコメントが付いた時。
「見てる人いるんだ」
そう思える瞬間。
あれが意外と大きい。
そして副業を始めた人あるある。
最初はお金目的。
でも途中から、
数字だけじゃなくなる。
作ることが面白くなる。
考えることが面白くなる。
自分の可能性を試すことが面白くなる。
もし“副業”がRPGのサブクエストだったら——
実はサブクエストじゃないのかもしれない。
気づいたら本編と同じくらい時間を使い、
同じくらい悩み、
同じくらいワクワクしている。
そして今日も誰かが思う。
「寝たい」
でもパソコンを開く。
副業あるあるである。
