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日本一周ツーリング 52

1986年9月9日(火)

霧→晴

北海道上士幌町 『日本一周コンビ、暫時伴走!』

花咲駅。シュラフに包まり、まどろみの中。駅泊では、大体こんな風に「みの虫」になって寝る。

7:10、まだ起きてこないKに「お先に!」と伝え、Iと出発。Iとは暫くは一緒に走る。

何故かバッティングフォーム。小学生か!?

さっきはKを起こしたが、何かムニュムニュ言ってて良く分からなかった。もう少し寝たいのだろう、と判断した。(後日談だが…Kは駅の窓側の長いベンチで寝ていたが、夜中、隣に誰かが座っている…という心霊体験をし、俺の名前を呼んだが返って来たのは俺のいびきだったらしい。そうとは知らず、悪いことした。怖くて眠れず、朝は起きられなかったそうだ。怖ぇ~)

辺りは半端じゃない濃霧、スピードを抑え、西進。霧多布岬、釧路湿原を一緒に回り、幕別でIと別れる。

霧多布岬。「霧が多いからカニ?」
釧路湿原展望台。「もっとゆっくり見たい!」

「お互い、日本一周の最後をキメようぜ!」

幕別。Iと別れる。「自慢の一番星ツナギ」は秋の装いに変わったか、着ていない。

CB750Kの重厚な4気筒の音が遠ざかる。流石にもう会うことは無いだろう。

さらば、一番星!


『独り内陸へ!』

帯広市内でネズミ捕り、何となくパターンで読めていた。音更の郵便局でお金をおろし、翌日の「トムラウシ林道挑戦」に備え、トムラウシ温泉・東大雪荘の予約の電話をする。
トムラウシ温泉 東大雪荘

トムラウシ、地図上で見るに最も内陸に入り込んだ山奥である。バイクで行ける北海道の最深部と言っていい。ここに行ってみたかったのである。

帯広から一路、糠平湖へ。更に15Km.程先の十勝三股駅跡に何となく行きたくなり、行ってみる。過去の栄華とは裏腹に、潰れそうな駅舎、看板の無数のいたずら書きが寂しさを倍増させる。

十勝三股。屋根の中央部が凹み、今にも潰れそう。過去からの歴史を物語る。

糠平湖野営場まで戻り、何とか明るい内にテントを立てる。

久々の野営。さっきガソリンスタンドのおにいちゃんが3℃位まで気温が下がる、と教えてくれた。こりゃ、覚悟が必要だ。でも意外に人が多い。バイクも数台ある。俺みたいなやつがまだ道内にも居るんだな…。

テントの後ろに大きな木があり、アルプスの少女ハイジの家のようである。

全てやるべきことを終え、テント内に籠る。

このところよく考えている「この旅の終わり方」というか「心の整理」というか、自分でもよく分かっていない気もするが、そんなことをあれこれ考える。「物思いの秋」だからかも知れない…。

大分冷え込んできた。ハイジのようにスヤスヤと眠れることを期待しつつ、眠りに就く。

■本日の記録
〇本日の走行距離 402.3Km.
〇燃費 厚床→釧路 26.6Km./L.
    釧路→糠平 28.2Km./L.
〇宿泊地 北海道上士幌町・糠平湖野営場(野営)

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