持ち歩くのが罰ゲーム?紙袋を貯め込まなくなる『逆転のデザイン』を考えてみた
なぜ人は紙袋を貯めるのか。
そこに紙袋があるから。(そこに山があるからみたいに言うな)
実家に帰った際、減っていたはずの紙袋がまた増殖していた。
今まで母もこれ以上の増殖に危機感を感じ、一旦減らすことにチャレンジし、成功はしていた。私は万引きGメンならぬ、紙袋Gメンでもないが、なぜ貯めたくなるのか気になって、母に聞いてみた。
「紙袋なんで貯めたくなるの?」
「だってかわいいんだも~ん」
全国的に母親はそういう習性があるのかは定かではないが、これは母親というより、女性あるあるの現象ではないだろうか。
そんな私も過去に紙袋を保管していた。
ショップでもらうお洒落な紙袋、素材もしっかりしていて、捨てるには惜しい。サイズ別に数は厳選したものの、一向に出番がなかった。
そこで思い切って全部処分してみたが、何ら困らなかった。そもそも、誰かに何かプレゼントする際は購入した際にもらえるし(お金はかかるが)、なければこぎれいなビニール袋でも構わないと割り切れたからだ。
100均に行けばプレゼント用の紙袋も沢山売っている。
だが、万が一の万が一、夜間にプレゼントをするとしたら、100均は閉まってるし、やっぱりあった方がいいじゃん!という反論も大いにわかる。
なぜ紙袋には、人を惹きつける要素があるのだろうか?
片付けノウハウというより、紙袋そのものに要因があるのではと考え、紙袋を貯めたくなくなるようにする施策を、独断と偏見で考えてみた。
■心理的バリア:羞恥心と自己主張が激しすぎるデザイン
一言でいうと「恥ずかしい柄」である。
・全面に超巨大な文字:「私は紙袋を貯めこんでいます」
部屋に置いておくだけで、何か責めたてられているような気分になるデザイン。視界に入るたびに片づけたくなる。
だが問題点がある。購入時にもらった場合、自宅に持ち帰るのも少々はばかられる。
・「中身のプライベート感」が強すぎるフェイクデザイン
透明な袋ではないのに、外側に「高級補正下着」「お腹ピーピー用胃腸薬」など、他人に絶対見せたくない品名が超リアルに印刷されている袋。外で持ち歩くのも恥ずかしく、家でも即処分行き。
■物理的バリア:保管を拒絶するギミック
「きれいに畳んで隙間にスッとしまえる」から貯めてしまう、よってそれを徹底的に邪魔しよう。
・畳むと飛び出す「立体ハラスメント」
飛び出す絵本のような仕組みが内蔵されており、平らに畳もうとすると、ビックリ箱のように飛び出る。隙間に収納しようとしても、無駄にスペースを取るため、「邪魔だし捨てよう」になる。
・自立を拒否する「ぐにゃぐにゃ底板」
底板が特殊な折り目になっており、一度中身を取り出すと二度とシャキッと自立しない(または綺麗に折り畳めない)仕様。ぐしゃぐしゃになってしまうため、コレクション欲が失せる。
■メッセージ性:罪悪感と「賞味期限」の視覚化
時間が経つほど、手元に置いておくのが苦痛になる仕掛け。
・時間経過で文字が浮き出る「熟成警告」
特殊なインク(または空気や光に触れることで変色する素材)を使用。
もらった当初はオシャレなデザインなのに、1週間放置すると、「放置されて〇日目」「そろそろゴミ箱へ」という文字がジワジワと浮き出てくる仕様。
・「次のお客さまへ」のバトン仕様
袋の裏面に大きな文字で、「この袋はサブバッグとして使い回し、3日以内に誰かに譲るか、ゴミ袋として使い切ってね」、などのメッセージが印刷されている。「コレクション用ではなく、消費するためのもの」というルールが明確なため、貯め込むのがルール違反に思えてくる。
■逆転の発想:むしろ「早く使わせる」デザイン
貯め込まずに、別の用途ですぐに消費してもらうための工夫。
・ミシン目入りで「一瞬でゴミ箱のライナー」に変身
袋の側面にペリペリと剥がせるミシン目がついており、そこを開くとそのまま部屋のゴミ箱にすっぽり被せられる「ゴミ袋」にジャストフィットする形状。「貯める」間もなく、次のゴミの日に向けてセットせざるを得なくなる
。
まとめ
・「意志の力」に頼らない仕組みのデザイン
・デザインは「使いたくなる(持ちたくなる)ように」作られるが、それを逆転させて「手放したくなるように誘導するデザイン」
・「紙袋をコレクション(資産)にさせない」ための工夫=収納から消費へ
我ながら、これなら母も紙袋を捨てたくなる!と色々施策を思いついたものの、果たしてこの案をどの部署に提案すればいいか全くわからない。
お蔵入り決定である。
今度、実家の紙袋の片付けを手伝ってあげるとするか。
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