見出し画像

河津桜に呼ばれて――欲張り日帰り伊豆縦断、そして消えた富士山 Pt.2

撮影日記 2026年2月14日 

2026年2月14日の一枚

この一か月、ずっと考えていました。
「本当に日帰りで行けるのだろうか」と。

2026年の目標は、“これまで距離的に日帰りが難しかった場所へ挑戦する”こと。年末年始に遠出はしましたが、あれは宿泊あり。今回は純度100%の日帰り遠征です。基本姿勢はあくまで日帰り。泊まると気持ちが緩む。財布も緩む。だからこそ日帰り。…と言いながら、温泉街を見るたびに心が揺れるのは内緒です。

目的地は、河津桜発祥の地・河津町。そして調べているうちに見つけてしまった南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」。さらに河津七滝ループ橋、修善寺梅林、修禅寺まで――。
冷静に考えれば完全に詰め込みプラン。でも「せっかくここまで行くんだから」が発動してしまうのが私の性分。貧乏性という名のエンジンが、朝から全開です。

日の出を撮るなら逆算は当然。結果、起床は午前2時30分。
早起きは得意です。毎朝4時起床ですから。でも2時30分は違う。これは朝活ではなく“夜の続き”。静まり返った家の中で準備をしながら、「さすがにやりすぎでは?」と一瞬よぎるも、カメラバッグを担いだ時点でスイッチオン。車に荷物を積み込み出発です。

首都高から東名高速へ。4時前に料金所を通過。「これって割引対象?」と小さな期待を抱きつつも、気分はすでに遠征モード。伊豆方面へ入り、ナビの指示で内陸ルートへ。薄暗い天城越えのぐねぐね道はなかなかのスリル。「本当にこの道で合ってる?」と独り言を言いながらハンドルを握ります。眠気はゼロ。むしろわくわくが勝っている。

約3時間で南伊豆町に到着。日の出ギリギリ。空がほんのりオレンジに染まる瞬間、車内で静かにテンションが上がります。
会場近くの菜の花畑でまず軽く撮影。朝露をまとった黄色が美しい。そして「みなみの桜と菜の花まつり」へ。無料駐車場にまず感動。このご時世、本当にありがたい。

川沿いに咲く満開の河津桜。両岸をピンクに染めるその景色は、想像以上でした。温泉の湯けむりが立ちのぼり、のどかな空気が流れる。ああ、来てよかった。階段で撮った逆光の一枚は、この日のベストショット。光と影の追いかけっこ、最高です。
「今度は泊まりで来たいな」と思った瞬間、日帰り主義が少し揺らぎました。

みなみの桜と菜の花まつりの土手
橋の上から撮影した、みなみの桜と菜の花まつり
川の反対側から撮影した河津桜
同時開催の菜の花祭り

次は河津町へ。海沿いのドライブがとにかく気持ちいい。途中立ち寄った白浜海岸では、あまりの透明度に思わずブレーキ。偶然空いていた駐車場に滑り込み、小休止。青い海、白い砂浜。思わず深呼吸。
「これだから遠征はやめられない」と納得。

白浜海岸の海①
白浜海岸の海②

そして河津町。河津川沿いの桜並木は圧巻のひと言。見晴らし台、河津桜の原木、海沿いと歩き回り、シャッターを切り続けました。どこを切り取っても絵になる。早起きの苦労が一気に報われる瞬間です。
屋台の焼きそばで小腹を満たし、ささやかな幸せを噛み締めながら次へ。

河津川沿いの河津桜
河津桜の並木
河津川祭りののぼり旗とさくら
菜の花と河津桜
河津桜の見事な枝
カフェの綺麗なミモザ

河津七滝ループ橋へ向かう途中、案の定道を間違えて細い小路へ迷い込みます。でも辿り着いた巨大なループ橋は迫力満点。構造物好きとしてはたまりません。くるりと円を描くその姿に、なぜかテンションが上がる自分がいます。

スマホの広角モードで撮影をした河津七滝ループ橋

最後は修善寺方面へ。再び天城越え。雲行きが怪しくなり、「富士山は無理かな」と半ば諦め気味。修善寺梅林ではやはり見えず、少し残念。それでも梅の香りとメジロの姿に癒やされます。
帰ろうとしたその時、うっすらと白い影。「あ、いた!」。富士山です。梅との完璧なコラボではなかったけれど、確かにそこにいました。思わず心の中で拍手。ご利益ご利益。

修禅寺では静かな空気に包まれ、枝垂れ梅が優しく迎えてくれました。温泉街の雰囲気もよく、「ここも泊まりで来たいな」と再び心が揺れます。日帰り主義、危うし。

美しい修禅寺
修禅寺の像

帰路のPAで食べた熱々ラーメンが、やけに体に染み渡る。午前2時30分起床。さすがに疲れました。でも、あの桜の川沿い、白浜の海、うっすら見えた富士山を思い出すと、不思議と元気が戻ってくる。

日帰り遠征第一弾、大成功。
「無理かも」と思っていた距離は、案外いける。

さて次は、どこまで欲張ってしまうのでしょうか。
自分でも、ちょっと楽しみです。

いいなと思ったら応援しよう!