Photo by
nikumori
年寄りの鷲
あなたは遠い彼方の空から
私をギョロッと見つめてる
あてもなく緑道を彷徨う
弱い私をただ見つめてる
東の空の隅端で
翼広げて浮かんでいる
風の城壁に当たっても
少しも揺らぎはしないのだから
私を見てはなにを思う
小さな私は鼠の様に
隠れて歩く
ただひたすらに
美味そうだとか
滑稽だとか
弱者を真似た役者だとか
一体なにを思うのか
心はあるか
あるなら飛べる
心は豊かか
それなら行ける
広い空の上の方
私は小さな翼を広げ
この地を捨てたつもりで飛んだ
遥か彼方で吼えてみた
心はあるか
あるなら飛べる
心は恥か
それでは行けぬ
羽音もしない優雅な滑空
あなたは私を見つけては
英雄の様に羽ばたいた
それは大きな年寄りの鷲なり
