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読書は答えより『問い』を見つけるもの

多くの人は、読書を
ノウハウを得るもの
すぐ使える知識を手に入れるもの

として捉えています。

もちろん、それも一理あります。

でもわたしは、少し違う捉え方をしています。

読書とは、
自分の思考の幅を広げる行為ではないかと思うのです。


本を読んでいると、こんなことが起きます。

今まで疑問に思わなかったことに違和感を持つ。
自分の当たり前が、少し揺らぐ。
言語化できなかった感覚に、名前がつく。

つまり、思考の解像度が上がる。

これは即効性のある変化ではありません。

けれど、
判断の質や、人との対話の質を、
ゆっくりと、しかし確実に変えていきます。


わたしは筋トレを習慣にしています。

1回のトレーニングで、劇的に変わることはありません。
でも半年後には、はっきりと差が出ます。

読書も、よく似ています。

集中して読む。
理解しようと考える。
自分ならどうするかを想像する。

その行為そのものが、
思考の筋肉を鍛えています。


特に経営者にとっては、
すぐに使える情報よりも、
深く考えられる状態をつくることのほうが価値がある。

読書は、
他人の思考に触れながら、
自分の思考と向き合う時間です。

それは、まさに内省そのものです。


わたしのもとには、
中長期で物事を捉えようとされている方からのご相談が多くあります。

即効性よりも、変化の質を重視される方々です。

そうした方は、
1回の面談で劇薬を求めません。

日々の違和感や、価値観の変化を、
静かに自己認識していく時間として、
対話を活用されています。

そして結果的に、
中長期で大きな変化を手にされています。


短期的な結果を求めるのは、自然なことです。

早くラクになりたい。
すぐに正解が欲しい。

その気持ちは誰にでもあります。

けれど、短期のラクを追いかけ続けると、
気づかないうちに、誰かの言葉をなぞり、
誰かの成功法則を借り、
自分の思考を置き去りにしてしまうこともあります。


外に答えを求めるよりも、
自分の思考を深掘りする機会を持つこと。

読書は、そのための時間なのかもしれません。


読書は、人生を劇的に変えるものではないのかもしれません。

でも、判断の質を変える。

そして判断が変われば、
人生はゆっくりと方向を変えていきます。

違和感を大切にできる人ほど、
読書をやめないのかもしれません。

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