50代個人事業主”片付けの仕事”をはじめたきっかけ
現在54歳の私は整理収納アドバイザーとして活動を始めて10年を超えました。
もともとはただの片付け好きだった私が、どうして個人事業主として片付けの仕事を始めることになったのか。
そのきっかけと歩んできた道のりを、今だからこそ振り返ってみたいと思います。
もともと「収納が好き」だった子ども時代
もともと、家の中のものを収納することが大好きでした。小学生のころから、家にある不要な箱を使って引き出しの中を仕切り、種類別に分けて机の中のものを収納しては楽しんだりなんかして。今思うと「ラベリング」というものも自然とやっていたんです、驚き!笑
そんな私が大人になり、結婚し、子どもが生まれ・・・ライフスタイルの変化に伴いモノは驚く速さで増えていきました。それでも「見直す」という発想はなく、とにかくすべてのものをきれいにしまい込んでいたのです。
そう、私は「片付けが好き」なのではなく「収納が好き」だったんですね。
二人目出産後、テレビ番組で衝撃を受ける
そんなある日、二人目が生まれ、仕事を辞めて自宅で昼のテレビを見ていたときのこと。番組に出演していた整理収納の専門家が、引き出しの中身を一度全部出し、「今使っているか、使っていないか」で分け、使っているものだけを戻すという作業をしていました。
「暮らしは変わるのだから、いらないものが出てきて当たり前。今使っているものだけにすれば、空白や余白が生まれ、心の余裕にもつながる。モノの風通しが良くなれば、家族の風通しも良くなるのよ」――その言葉が胸にカンカンカーンッと響いたんです!!
私もそんな“風通しの良い家庭”を築きたい。
そう思い、ガチガチに詰め込んでいたクローゼットの引き出しを、初めて本気で見直してみることにしたのです。
「全部出して見直す」初めての整理収納体験
いやぁ、この体験はいまだに鮮明に覚えています。衝撃でした笑
一度全部出してみると、破れている靴下や、着なくなった学生時代のTシャツやジャージ、毛玉だらけのトレーナーなど、不要なものが山ほど出てきたんです!!手放した途端、引き出しはすっきり。今着たい服だけがきれいに収まり、取り出すのもしまうのも驚くほど快適になりました。「この気持ち良さを、他の場所でも味わいたい」と思い、子育ての合間に少しずつ、範囲を絞って小さな引き出しひとつや棚1段ずつなど見直していったところ、家全体が徐々に整っていったのです。
すっきりの気持ち良さをブログで発信し始めた
この“すっきりした気持ち良さ”をもっと多くの人に伝えたい――そんな気持ちで2011年、当時流行していたブログを始めました。最初は不定期に思うことを書き連ねていましたが、「日記ではなく、整理収納の楽しさを誰かに届けたい」と思い直し、2012年からきちんと記事として書くようにしました。コツコツ続けていると、なんと雑誌から取材の申し込みが入り、その過程で整理収納アドバイザーという資格を知ることになったのです。
整理収納アドバイザーという資格との出会い
「自己流でやってきた片付けを、理論立てて学べるならもっと良い方法や収納アイデアが見つかるのではないか」。そう考えて、まずは自分自身のために整理収納アドバイザー2級認定講座を受講しました。さらに1級を取得すれば、片付けの楽しさを人に広めることができると知り、「そんな道があるなら挑戦してみたい」と思いその後すぐに1級も取得しました。元々掃除も好きだったので、家に関わる仕事ができるなら面白そうだなと一歩を踏み出したわけです。さらに自分が受けてとても有意義な内容だった整理収納アドバイザー2級認定講座を今度は教える側になろうと思い立ち、続けて認定講師の資格取得にも挑みました。
SNS発信が仕事のスタートを後押ししてくれた
もちろん、すぐに仕事が軌道に乗ったわけではありません。ただ、先にブログを書き続けていたことで一定の読者がついており、仕事を始める告知や講座・セミナーの募集がスムーズにできました。SNS発信という土台が、後々大きな力になったのです。もしそれがなかったら、片付けの仕事の滑り出しはもっと大変だっただろうと思います。
片付けの仕事は千差万別、自分のスタイルを楽しむ
片付けの仕事といっても、その形は本当にさまざまです。個人で活動する人、家事代行サービスの一環として行う人、SNSを中心に発信する人、企業やサロンなど特定の場所に特化する人、セミナー講師として活動する人…。自分が何をしたいか、何が得意か、何が好きかによって、片付けの仕事は千差万別です。私はいろいろな形で活動していますが、どれも好きなので一つに絞らず、広い目で“片付け”を楽しんでいます。どんなことをしているかというと…。
個人宅の片付けサービスは対面(横浜を中心に東京・神奈川エリア)とオンラインにて行い、整理収納アドバイザー2級認定講座も対面(横浜市内)とオンラインにて開催しています。自治体や企業から講演依頼をいただくことも多く、雑誌やメディアの取材もコンスタントに受けています。
企業様と新商品開発やコンサルティングに携わることも増えました。
そしてさまざまな家を見てきた経験を活かし、今は全国の工務店さんとともに「暮らしやすい家づくり」にも取り組んでいます。モデルハウスや企画住宅のコンセプトメイクや収納コンサルティングなどに携わっています。
一歩踏み出すことで見える新しい世界
最初の一歩はとても小さなきっかけでも、その先にはたくさんの広がりがあります。個人事業主として活動することで、法律や税金、SNS発信など、これまで知らなかった世界にも触れ、今も学び続けています。新しいことに挑戦するのは大変ですが、それ以上に楽しく前向きなものです。
もし何かやってみたい仕事があるなら、まずは一歩踏み出してみる。そして、今やっていることをやめずに並行してでも良いので土台作りをしてみる。学びを深めてみる。やれることって、実はまだまだたくさんありますよ!
暮らしをラクに楽しくというコンセプトはそのままに、私もまた新たな取り組みを始めようともがいているところです。
私自身の経験が、誰かが新しい一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。
