【実食レポ・お土産・食べ比べ・追加】 「虎屋」(本社:東京都港区) 羊羹各種
虎屋さん、有名すぎて自分からレポートするお店に選ばないのですが、羊羹セットをいただいたので、食べ比べすることにしました。
全国の百貨店にお店があって、その味と姿勢が支持されている虎屋さん。
会社は虎屋さんだけど、お店は「とらや」さん。
室町時代後期に京都で創業し、明治2年(1869)東京遷都で天皇について東京に移動されたという歴史を持ちます。
現在は和菓子屋さんというだけでなく、和菓子を伝える・研究するという立場もしっかりとお持ち。
創業時からの多くの資料をまとめ、研究し、紹介されています。
お菓子は、販売数が多いので基本工場で作られていますが、手作りの丁寧さを忘れずに作られているからこそ支持されているのでしょうね。

虎屋さんでは、羊羹は4サイズ販売されています。
こちらは一番小さな手のひらサイズの小型羊羹。
カットする必要もなく、ペリッと箔?を剥がせばそのままいただけます。
非常時用に携帯したり、非常用バッグに入れている人も多いですよね。
日持ちは製造から1年。
いざというときに、「虎屋の羊羹がある」というのは、気持ち的に余裕が生まれそうです。

季節の羊羹もいろいろと作られていますが、今回は基本羊羹4種と、羽田・成田空港限定「空の旅」です。
夜の梅
「春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる」『古今和歌集』(春の夜の闇は無意味だ。梅の花の色が見えなくなってしまうが、その素晴らしい香りだけは隠れようもない。)『夜の梅』は、切り口の小豆を夜の闇に咲く梅に見立てて、この菓銘がつけられました。とらやを代表する小倉羊羹です。
よく見ると小豆が粒で入っていて、それが梅のようだという菓名の由来も人気の「夜の梅」の原材料は、砂糖(国内製造)、小豆、寒天のみ。
ふんわり香る小豆の美味しさが味わえるのは、やはり夜の梅です。
文政2年(1819)初出
おもかげ
「おもかげ」とは、記憶に残る人や事物を思い起こさせる、奥ゆかしい言葉です。黒砂糖の独特の風味に、食べた懐かしい昔を思い出す方も多いことでしょう。とらやでは、沖縄・西表島産の黒砂糖を使用しております。
原材料は、夜の梅に黒砂糖がプラスされる「おもかげ」。
しっかりと黒砂糖の味がします。濃い。
1本でかなりの満足感があります。
大正4年(1915)初出
和紅茶
熊本県水俣市の山間部、石飛(いしとび)で生産された和紅茶を使用しています。 挽いた茶葉を白餡に混ぜ、煉りあげました。 独特な焙煎の香りが特徴の和紅茶と、白餡の風味とが一体になった味わいの煉羊羹です。
小豆の味をしっかり残しつつ、ふんわり紅茶の香り。
原材料は、砂糖・寒天のほか、豆が白小豆、手亡、福白金時で、和紅茶がプラス。
紅茶が強すぎないところが上品な印象です。
ちなみに、福白金時は虎屋さんが独自に作られていると聞きました。
平成23年(2011)初出

そして一番きれいな色の「空の旅」です。
2011年3月までは全店で販売されていた「空の旅」ですが、空港限定(羽田・成田)商品に。
1951年に厚生大臣も務められたという虎屋15代店主・黒川武雄(1893~1975)さんの考案のお菓子とのこと。
原材料は、「和紅茶」から紅茶を抜いて色素をプラスした感じ。
ただ、白小豆は粒で入っています。
昭和26年(1951)初出
空の旅
15代店主の黒川武雄(1893-1975)が飛行機の窓から見える夕焼け空の美しさに感銘を受け、昭和26年に考案しました。白小豆を散らした紅色の煉羊羹で、夕焼け空に浮かぶ雲を表現しております。羽田空港と成田空港でお求めいただける空港限定の羊羹です。
ところどころ入っている白小豆が、ハッとする美味しさです(もっと入ってたらいいのに←邪道なのか?)

今回「新緑(しんみどり)」だけ別日にいただいたのには訳があります。
ちょうど柏屋さんのひとくち羊羹「宇治抹茶羊羹」と味比べしてみようと思ったのでした。
新緑
昭和32年(1957)の発売当時は葉緑素とビタミンB群などを含み、厚生省に特殊栄養食品として認可された緑色の羊羹でした。昭和40年(1965)より抹茶羊羹となり、定番の羊羹として親しまれております。自然な色あいと心地よい苦味をお楽しみください。
昭和32年(1957)初出
新緑の原材料は、「和紅茶」の紅茶の代わりに抹茶という感じ。
虎屋さんほどではないかもしれませんが、柏屋さんも嘉永五年(1852年)創業と歴史があるお菓子屋さんです。
これは好みになってくると思うのですが、まずどちらも美味しいです。
虎屋さんの方が、苦味や香りが抑えられていてさっぱりといただける感じ。
柏屋さんの方は、苦味や香りがしっかりあって抹茶感が強いです。ねっとり感も柏屋さんの方があるので、濃い感じが強くなります。
比べていただくと違いがわかるという感じで楽しいですね。
↓ 過去の虎屋さんのレポート
↓ お仕事で書いた虎屋さんの記事(季節限定商品)
