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【実食レポ】 「樫舎」(奈良県奈良市) 蕨餅・みよしの・小種

樫舎」(かしや)は古い町屋を利用した、和菓子をとことん味わえるお店です。

丁寧に作られた和菓子の販売のほか、
和菓子やかき氷がいただける2階の喫茶
さらに、目の前で作る和菓子と飲み物が提供される和菓子のフルコースが1階のカウンター席で楽しめます。



「樫舎」について

2008年7月にオープンした樫舎さん。
新しいお店ですが、真摯に和菓子に向き合う姿勢にこだわりが感じられます。


インテリアのお話


樫舎の外観
道路に面した場所にショーウインドウのようなスペースがあります
障子の向こうが「店の間」

ならまち周辺には、町屋と言われる古い住宅が多く残っています。
樫舎もそんな町屋を利用したお店で、入り口から長い土間があり、右手には「店の間」があります。


店の間に並べられた商品
障子を開けて道路側に展示された生菓子も見せてくれます

店の間とは、商いをする部屋のこと。
靴のままでOKの土間から、一段高くなった和室にならべられた商品を見せてもらえるようになっています。

店の間と道路の間には、商品を展示するいわゆるショーウィンドウのようなスペースもあります。


店の間の奥にある階段ダンスを上がって2階の喫茶に

土間スペースは2階の喫茶利用の人の待合にもなっていて、靴を脱いで店の間の和室に上がり、階段箪笥を登ります。
この体験も貴重ですよね。私が訪れたときには外国人が多く待っていました。

1階の店の間の横には、和菓子のフルコースがいただけるカウンターがあります。
カウンター部分は新しく手を入れられていて、シンプルに設られていました。

今回は喫茶などは利用していないので、店の間以外はまた伺って書きたいと思っています。


蕨餅・みよしの・小種


7月のある日に販売されていた生菓子
飾り立てるのではない、静けさが感じられるお菓子です

どれも気になるお菓子ばかりで迷いましたが、生菓子3種類と「小種」という麩焼き煎餅を買って帰りました。


御菓子ひとつひとつに説明の紙がついているのにも、丁寧さが感じられます


きなこは別添えです

わらび餅がとても美味しそうだったので、「蕨餅 角」(500円)、「蕨餅 包餡」(430円)、「くず焼き 丹波」(380円)、そして「小種」(140円)を購入(価格は全て2024年7月現在)。

わらび餅には、「大変貴重な国産本蕨粉(鹿児島産)と甜菜糖だけで仕立てました本物のわらび餅でございます」と書かれています。
すごい。
わらび粉は高価なので、ジャガイモなどのデンプンが使われていることも多いのですが、高価な本わらび粉オンリーです。

見た目がきんつばのような葛焼きの銘は「みよしの」です。
こちらの説明には「丹波大納言の自家製こし餡と極上吉野本葛と合わせて蒸しあげました。さらに本葛を粉にしてまぶし表面を焼き上げた昔ながらの葛焼きでございます」とあります。

素材にこだわられていることが伝わってきますね。


きな粉をかける前にいただいてみるんだった!と後悔。
リベンジしたいです

お味の方は、
わらび餅といえばぷるぷるトロ〜んのイメージですが、こちらの「蕨餅 角」はしっかりしています。
わらび餅だけでいただくということをしなかったので、はっきりとわからないのですが、うっすら香りがあるような。
甘さを抑えた香ばしいきなこが上品にマッチします。

一方、丸い餡子入りのわらび餅は、とろとろと柔らかくて、わらび餅から餡まで本当になめらかです。
餡は丁寧に炊かれていることが伝わって、こだわりが感じられて美味しい。
個人的には、こちらが一番好みでした。

次に「みよしの」ですが、こちらはぷるんとしつつふわっとした食感で、なんとも新鮮。
あっさりとした味で、まわりの衣が良いアクセントになっています。
こういうお菓子もあるんだと、和菓子をさらに楽しむ一歩になる気がしました。


奈良らしい意匠が可愛らしい「小種」

白いふわふわのお煎餅に、奈良らしく鹿と青紅葉でしょうか?が押された麩焼き煎餅は、お土産におすすめしたいと思いました。

「近江の羽二重で種を焼き、阿波の和三盆糖の蜜をかけて仕上げました」

麩焼き煎餅って麩ではなくもち米なのですね。

サクッと口に入れると、すぐに溶けて、蜜の甘さが広がります。
甘さを楽しむシンプルな美味しさです。
麩焼き煎餅は、茶道で出されることも多いということにも納得ですね。

「樫舎」は、美しい佇まいの真面目な御菓子がいただけるお店だと感じました。

次回は、店主が目の前で和菓子を仕上げてくれるという「和菓子のフルコース」をぜひいただいてみたいです。

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