【私の好きな曲】Puzzle - BAND-MAID
はじめに
BAND-MAIDを知らない方にとって、まず、目を引くのは上記YouTube動画のサムネイルかと思います。
メイドさんがギターをかかえていて、しかもカッコいい。
どんな音楽なのかな、と気になったら、ぜひ再生してみてください。アイドル的な曲を想像された方は、きっと、予想に反していて驚くはずです。
というわけで、今回は、私の大好きなバンド、BAND-MAIDの楽曲の中からライブ版の「Puzzle」を紹介いたします。
あわせて、私がnoteで書く初めてのBAND-MAIDの楽曲紹介でもあるので、曲だけではなく、メンバーだったり、バンドとしての魅力だったりも多めに織り交ぜながら書きたいと思います。
その分、長文となってしまいますが、お付き合いいただけますと幸いです。
切なくも美しい歌詞
この曲の歌詞は、サムネのメイド、小鳩ミクさんが書いています。
最近はボーカルのSAIKIさんが歌詞を書く機会も増えているようですが、多くの歌詞はミクさんの作です。
バンドの音楽性によくマッチした絶妙な歌詞にいつも驚かされます。
この曲も含め、まず、日本語としてキレイなんですよね。言葉選びのセンスというか、語感の良さ、語呂のよさ、そういったところが天性の才能なのかもしれません。
そして、ストレートではない表現が個人的に好きです。明確にテーマはあるものの、それを直接的に全面に押し出すのではなく、隠喩的に匂わせる感じ。
「Puzzle」では、結ばれることが叶わぬ恋をした女性の心情を綴っているかと思いますが、直接的な感情の吐露ではなく、間接的なエピソードや言い回しで、そのやるせない気持ちをこれでもかと表現しています。
その方が、より、聴く人の想像を掻き立てるのではないでしょうか。
たとえば、仮に「君のいない部屋」と言えば、「彼」が去ってしまい、一人部屋に取り残された状態を表現できますが、それ以上「彼」との間の関係性や感情を補完する要素が無いと思います。
一方、実際の曲中の表現「使わないライター」だとどうでしょう?
「彼」は喫煙者で、本人はタバコは吸わない。おそらく、「彼」が吸ったタバコの煙の香りが部屋には残っているのではないでしょうか。その香りを感じるたびに、「彼」の姿を想ってしまう…。
使わないけど置いてあるのは、また「彼が」来て使うから。そういう感情もあるでしょう。
あくまで、私の勝手な想像です。ですが、この行間を連想させるような魅力が歌詞の節々にあると思います。
こういう言葉選びが絶妙で、そこが私は大好きなんです。
縦横無尽のギター
BAND-MAIDのギターパートは、リードギターのKANAMIさんとリズムギターのミクさんの二人で構成されています。
KANAMIさんが縦横無尽に動き回る分、ミクさんは基本に忠実なバッキングに徹していて、役割分担がはっきりしています。
まず、冒頭のヘビーな和音リフでガツンとやられます。
そこからリードギターが分岐して流れるような単音リフを奏でて、リズムギターと絡み合う。
もうこの時点で複雑なパズルが始まっていると感じてしまいます。
そして、ボーカルが加わった瞬間からは一転して落ち着いたアルペジオに移行。これにより、聞き手は自然と歌に集中できます。
間奏のフレーズは後のソロにもつながるアプローチ。
曲調にマッチした心地よいフレーズで、かつ、次の歌へのつなぎもとてもスムーズです。
2番に入ると、1番とはまた違ったアプローチになっています。
細かいストロークから、ファンキーなフレーズへ。
これにより、ボーカルが同じメロディーでも、また違った印象になりますし、聴き手を飽きさせないアクセントになっています。
本当に芸が細かい。そして、それをライブでも丁寧に再現するのもまた凄い。
そして、サビを挟んでソロへ。
ミクさんのつなぎの単音フレーズがかっこいい。ここ、もともとはKANAMIさんパートだったんですが、ミクさんが弾くことでリードを重ねることが出来るようになり、厚みが増しています。
ということで、リードが加わり、和音の上昇フレーズで盛り上げからの満を持してのギターソロ!
曲全体に一貫している切ない雰囲気を踏襲した、メロディアスで情感溢れた大好きなソロです。
そして、最後はアウトロ部分。イントロ、ソロで出てきたフレーズを交えつつ、歌に被せながら、高速リフで畳み掛ける様は、まさにフィニッシュという感じにテンションが上がります。
こんな感じで、とにかくギターが縦横無尽で仕事量が多いのがこの曲の、ひいてはBAND-MAIDの魅力のひとつだと思います。
パワフルかつ繊細なボーカル&コーラス
メインボーカルのSAIKIさんは、比較的低音域でも良く通る声質で、かつ丁寧に歌詞を発音されるとても聞き取りやすい歌唱だと思います。
最近はパワフルさにも磨きがかかり、安定した声量でお給仕(ライブのこと)でも終始、ぐいぐいと引っ張る最強フロントを務めています。
また、曲中のパフォーマンスも魅力的で、表情であったり、動きであったりで効果的に魅せることの出来るボーカルだと思います。
3:13辺りの煽り的なアクションや、3:27辺りの鋭い眼力のある表情は、特に好きです。他のメンバーとはまた違った、ステージ上からオーディエンスに働きかける力を持っているのがSAIKIさんなのです。
そして、BAND-MAIDにはもう一人の欠かせないボーカルの存在があります。
それが、今回の曲においても素晴らしいコーラスを聴かせてくれるミクさん。
サビの追いかけるようなロングトーンのコーラスは、曲に厚みを持たせるアクセントになっています。
美しい映像美
曲中、全体を通して、光の演出が秀逸です。
まず、イントロからの白をバックにしたメンバーのシルエット。
これから何かが始まる、という期待感を否が応にもかき立てられます。
また、ギターソロ時に背景が真っ白になる瞬間は、最高に気持ちがいい。照明の専門的な事は分からないのですが、この曲では「線と面」の照明が効果的に使い分けられていて、曲のテンションに合わせて一体感のある絵が生み出されていると思います。
そして、ライブ映像ならではの魅力として、観客も一緒に映っている点がありますね。
私も何度かお給仕の会場に足を運んでいますが、あの空間、メンバーと観客が一体になっている感じが最高に気持ち良く、それが映像を通して感じられるのが嬉しいです。
特に、振り上げられた無数の手のシルエットの先でメンバーが演奏しているアングルは、まさに会場で見る景色でグッときます。
流れるような曲の構成
全体を通して、緻密に構成された楽曲で、バンドとしての丁寧なアレンジが随所に光っていると思います。
例えば、同じメロディーの繰り返し部分であっても、リフを変える、リズムを変えるなど、曲としての流れ・展開に緩急を付けていたり、次の展開に移るちょっとした隙間にベースのオブリ的なフレーズを挟みこんだり、コーラスによる音の厚みを足したり…。とにかく、芸が細かい。
こういった細かい調整もあって、どこで切ってもおいしい曲になっていると思います。
また、それらが単に各パートの自己主張としてではなく、楽曲を魅力的に構成するための要素としてきちんと融合している(まさに、パズルのピースがハマるかのように)のが聴いていてグッと来ます。
そして、これを、ライブでやってしまうのも素晴らしい。
余談にはなってしまいますが、この曲は過去に、アコースティックバージョンも披露されていて、そちらはボーカルとアコギだけというアレンジになっています。
それはそれでまた違った魅力があり、このバンドの懐の深さを感じさせてくれます。
さいごに
私の大好きなバンド、BAND-MAIDの「Puzzle」の公式ライブ動画をご紹介しました。
YouTubeには、公式チャンネルだけでもたくさんの曲がアップされています。他にも、海外の方のリアクション動画も多数ありますので、ぜひ、他の曲も聴いてみてください。
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