花の軒端に ~和歌日記~
山うすき霞の空はやや暮れて花の軒端に匂ふ月影
先日、「和歌とか日本の美って、繊細な光の翳りを捉えて……」というニュアンスのことを言われました。
それはもしかすると南北朝・室町時代以降の和歌や日本の美のことを言っているのかもしれない、
というのが私の率直な感想です。
皆さんも大好きな在原業平や和泉式部、源実朝の和歌に光のうつろいや翳りを捉えたものがある、
という認識は私にはありません。
二条派の和歌には私も疎く、なんともいえないのですが、
少なくとも後期京極派の和歌にはそのおもむきが濃厚にありますし、
それはいかにも南北朝・室町時代の美であったといえます。
京極派がもう少し長く続いたとしたら、水墨画などと影響し合う未来もあったのでは……。
和歌日記
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